第1577日目 〈エステル記(ギリシア語)第7章&第8章1/3:〈ハマン、失脚する〉with天使が去った世界〉 [エステル記(ギリシア語)]

 エステル記(ギリシア語)第7章と第8章1/3です。

 エス・ギ7:1−8:2〈ハマン、失脚する〉
 2日目。
 王妃の憂い顔に変わるところはなかった。王の心配を承けてエステルは遂に告白した。曰く、⎯⎯
 もし王のお心に適うならば、滅びることを定められているわが民族をお救いください。わが民族は売り渡され、滅ぼされ、略奪され、奴隷にされ、女子供は皆召し使いや卑女となるのです。わたしはそれを耳にしました。わが民族を中傷する者がこの王宮にいます。これが果たして許されるのでしょうか。
 それは誰か、と王が問うた。
 エステルは、その者の名はハマン、そこにいる者です、と答えた。
 自分の企てが王妃にバレていたのを知り、ハマンは震えおののいた。そうして王が庭へ出たとき、彼女にすがり付いて命乞いをした。ちょうど長椅子にエステルを横たわらせ、自分が王妃を押し倒すような格好となり。
 その場を目撃して思い違いをした王。かれはハマンに激怒した。この上わが妃を辱めようというのか。
 ちょうどそこへやって来た宦官ブガタンは、ハマンがモルデカイを吊るすつもりで立てた高さ50アンマの木があるのを報告した。王は問答無用でそれにハマンを吊るして絞首刑にした。
 その日、ハマンのすべての財産がエステル王妃に贈られた。
 また、モルデカイが王妃と同じ民族の出であるのがわかると、かれは王の前に召されて重用されるようになった。偽りの勅書へ押された王の指輪は取り戻され、王自らの手でモルデカイへ渡された。エステルは自分のものとなったハマンの財産の管理をモルデカイに委ねた。

 <勧善懲悪>。それ以外のなにを思い浮かべることができましょうか。悪事は寸前のところで暴かれた。さらに我が身、わが命を守らんとして執り成しを乞うも、姿勢が災いしてあらぬ誤解を招き、挙げ句に即処刑の目に遭ったハマンの姿に、昔日の、王に次ぐ地位を与えられてわが余の春を謳歌していたかれの姿はどこにも見られない。哀れなり、ハマン。
 「ヘブライ語によるエステル記」は最後まで旧約聖書に組み込まれるか否か、議論されたようである旨、数日前の記事で書きました。同じところで、しかし民衆の間では人気を博していたようである、とも。それは多分ヘブライ語であってもギリシア語であっても大差なかろう。となれば、「エステル記」を読む一般のユダヤ人は、ハマンの計略が暴かれる本章になると拍手喝采を叫んだのかもしれないなぁ、と想像を巧ましうするのですが、さほど的外れではないような気がするのですよね。



 ここ2、3日のブログ原稿の質がいささか低調気味であったり、或いは分量が減少していることを痛感しているさんさんかです。
 自覚はできているのです。なんとかしなくてはなぁ、と思ってもいるのです。しかし、なんともし難いのです。
 わたくしの心はいま、糸の切れた凧のように、誰かの手を離れた風船のように、茫漠とした、星明かりなき暗い空を漂っています。どこまで彷徨うのか。ケ・セラ・セラである。いつまで彷徨うのか。おそらく明後日ぐらいまで。
 感傷と空虚がわたくしを蝕む。
 SKE48から向田茉夏が卒業して2日。天使が消えた世界に背を向けて、そこから未練なく去るには、どうしたらいい?◆

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