第1621日目 〈マカバイ記一第7章:〈デメトリオスの支配と弾圧開始〉、〈アルキモスの策略とその結果〉他withわたくしのせいではないのだ。〉 [マカバイ記・一]

 マカバイ記一第7章です。

 マカ一7:1-11〈デメトリオスの支配と弾圧開始〉
 前162年(第151年)、セレコウス4世の子デメトリオスがローマを脱出してシリアに来た。先祖の王宮へ入ろうとしたとき、親デメトリオスの兵たちがアンティオコス5世とリシアスを捕らえてかれの前に連れてきた。2人はデメトリオスの命令で処刑された。斯くしてかれはセレコウス朝シリアの新しい王となり、デメトリオス1世を名乗った。
 イスラエル中から律法に従わぬ不敬虔な連衆が、王の許にやって来た。その筆頭格は、アロンの家系で大祭司職を狙うアルキモスだ。かれはユダヤ民族を批判し、訴えた。
 王の友人を皆殺しにして、われらを追放したのはユダ・マカバイとその兄弟たちです。どうか信頼される方をわれらに遣わし、王国の地に満ちたユダ・マカバイとその軍勢による破壊行為の一切をその方に見させ、報告させてください、ユダ・マカバイとその兄弟たち、かれらを支える者たちを一掃してください。
 デメトリオス1世はアルキモスの訴えを聞き入れ、ユーフラテス川東岸地方の総督バキデスを派遣することに決めた。そうしてバキデスは大軍を引き連れてユダヤ一掃のために出陣したのである。
 バキデスは予めユダ・マカバイに和平策を提案した。が、既に大軍迫るを知り、和平も偽りであることを知っていたユダ・マカバイはそれを破棄する。

 マカ一7:12-25〈アルキモスの策略とその結果〉
 その頃、「ハシダイ」と呼ばれる律法学者の一団がバキデスとアルキモスに接触し、公正な判断を下すよう熱心に説いていた。アロンの家系に連なる者が自分たちを不当に扱うわけはない、と考えてのことである。
 アルキモスは甘言を操ってハシダイを安心させ、かれらに自分を信用するよう促した。そうした上で、ハシダイのうち60人を捕まえてその日に全員を殺したのであった。
 これにイスラエルの民はおののき、セレコウス朝への恐怖を募らせた。かれらは口々に言った、「あの者たちには真実も正義もない。だからこそ、取り決めも立てた誓いも破ってしまったのだ。」(マカ一7:18)
 アルキモスは大祭司の職を守るため、不敬虔なる者どもを集め、ユダヤの大地を荒らし、イスラエルに深刻な打撃を与えた。ユダ・マカバイは周辺のユダヤ領全域に出兵して、これを撃ち倒した。アルキモスはユダヤの強力なることを思い知り、王の許へ帰っていった。そうしてユダヤを悪しざまに罵った。

 マカ一7:26-32〈ニカノルの攻撃〉
 次にデメトリオス1世が派遣したのは、武勇の誉れ高くイスラエルを憎悪するニカノルであった。王からイスラエル殲滅を命じられたニカノルは、大軍を率いてエルサレムへ入り、ユダ・マカバイに和平策を提案した。しかし、ユダ・マカバイがこの提案も偽りであることを見抜いたため、これは棄てられた。
 ニカノルはカファルサラマの地でユダヤ軍と対決したが、兵を犠牲にするだけの戦いに終わった。ニカノルは敗走して、エルサレムへ逃げ込んだ。

 マカ一7:33-50〈ニカノルの神殿冒瀆とユダヤ軍の勝利〉
 エルサレムへ逃げ込んだニカノルは、その後シオンの山に足を踏み入れた。神殿では祭司や町の長老たちが和やかな物腰で敵将ニカノルを迎えた。かれはユダヤ人を鼻であしらい、嘲笑し、罵倒し、傲慢な口を利いて神殿とその諸事、儀式一切を冒瀆したのである。
 もしいますぐユダ・マカバイ・マカバイとその軍勢を引き渡さないなら、この神殿を焼き払ってやる。そうニカノルは言って、シオンの山を立ち去った。
 祭司たちは祭壇の前で泣いて言った。あなたの民の祈りと願いの家を冒瀆したニカノルを罰して、かれらを生き永らえさせないでください。
 ⎯⎯シオンの山を立ち去ったニカノルは軍勢を率いてベト・ホロンに陣を敷いて、ユダヤ軍を迎え撃つ用意を整えた。ユダ・マカバイもアダサの地に陣を敷き、ニカノルの軍勢との戦いに備えたその地でユダ・マカバイは祈った。
 そうしてアダルの月13日、両軍は武力衝突した。ニカノルが真っ先に倒れたことで、かれの軍勢は総崩れとなった。ユダヤ軍は一昼夜の距離にあるゲゼルまで敵を追い、周辺の村々の住人の助けもあってこれを討ち滅ぼした。誰一人、セレコウス朝の兵は生き延びられなかった。民はこの日を非常に喜び、毎年アダルの月13日を記念日として祝った(ニカノルの日)。
 「しばらくの間ではあったが、ユダの地には平和が訪れた。」(マカ一7:50)

 あちこちに陣を敷いてユダヤ全土を戦いに疲弊させる、ユダ・マカバイ率いるユダヤ軍と諸将率いるセレコウス朝の軍隊。地名と地図を一々追い、確かめるのも大変なので、「エルサレムを中心にした各地で両軍は戦いを繰り広げて、いずれかがその度勝利した」という程度の認識で良いと思います。
 デメトリオスが入城した「先祖の王宮」はアンティオキアのことでしょうね。先日わたくしは「エルサレム=アンティオキア」なのか、「エルサレム≠アンティオキア」なのか、不明である旨、当該日の原稿に記しました。
 これは後者が正しく、アンティオキアはセレコウス朝の祖セレコウス1世の建てた町で、セレコウス朝シリアの首都。現在もトルコに同じ名前の町があります。ここからエルサレムは約370キロ乃至は380キロ、というところでしょうか。
 恥ずかしいにも程のある誤りでした。お披露目済みでこの誤りに基づいて書かれた記事については後日折を見て訂正、再公開をし、既に書かれているがまだお披露目されていない原稿については判明した事実に基づいて適宜修正、完成記事を公開してゆきます。己の蒙昧を図らずも暴露する結果となり、慙愧の念に絶えません。大変申し訳ありませんでした。



 わたくしの部屋はまだADSLなのですが、そろそろ無線LANにしようかな、と考えています。iMac購入前後から計画していたのですが、iPhoneがあり、じきにMacBook Airが加わることも思えば、導入も時間の問題となりましょう。
 おまけにiMacでも使えますよ、と言われて鵜呑みにしていたプリンタが実は使えないことが発覚し、仕事柄好い加減使えるプリンタがないと困る状態になってきており、それゆえに無線LAN対応のプリンタを購入しようか、と考えると、ADSLとはお別れを告げる時が来ていることをひしひしと感じていた矢先に、地元のケーブルテレビに電話回線の変更等を申し込みました。
 が、調査・契約から2週間ほど経ってもうすぐNTTから切り替わるタイミング、つまりいまになって今後ADSLが使えなくなるかもしれません、これから調査に行きます、なんていう世迷い事を言うてきた。調査のとき、切り替えてもなんの支障もなくADSL回線は使えますよ、ご安心ください、と太鼓判を押されたから、夏頃までに無線LANの導入をすればいいか、と買い物の優先順位をMacBook Airと交換したのに、今更なにか、その掌返しは。
 ADSLが使えなくなると、無線LANの導入・構築までは本ブログの更新が滞る可能性はほぼ100%に等しい。これがなにを意味するか、彗眼の読者諸兄にはご推察いただけよう。わたくしのせいではないのだ。◆

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