第1622日目 〈マカバイ記一第8章:〈ローマ人についての報告〉&〈ローマとの同盟〉with昨日の話の続きと、MacBookを買いますよ、という話。〉 [マカバイ記・一]

 マカバイ記一第8章です。

 マカ一8:1-16〈ローマ人についての報告〉
 その頃ユダ・マカバイは人伝にローマ人の評判を聞いた。聞くところによればローマは軍事的に優れて強大で、アンティゴノス朝マケドニアの王フィリポス2世とペルセウスを倒してその地を征服し、アンティオコス朝シリアの王で<大王>を名乗ったアンティオコス3世を破ってかれのみならずアンティオコス・エピファネスやデメトリオスを人質にしていた、という。
 シリアにはインド、メディア、リディア、その他かれらの領土で最上の土地をローマに割譲するよう求めた。それらの土地はアッタロス朝ベルガモン王国の王で、かつてマグネシアの戦いでアンティオコス3世を破ったエウメネス2世に与えられた。
 領土奪回のためギリシア人は撃って出たが、ローマの軍隊に駆逐されて捕虜となり、却って略奪を恣にされ、更なる制圧を余儀なくされている。斯くしてギリシアは今日に至るまでローマに隷属しているのである。
 ユダ・マカバイはそう聞いた。
 「しかしローマ人たちは友好国や彼らに依存している国々とは、友好関係を維持したが、遠近を問わず王という王を制圧したため、その名を聞く者はだれでも、彼らを恐れるのである。 彼らが後ろ盾となって王にしようとする者は王となった。しかし、彼らが失脚させようとする者は失脚した。こうしてローマ人の名声は大いに高まった。
 だが、こうしたことにもかかわらず、彼らローマ人のうちだれ一人として、栄誉を願って冠をつけたり、紫の衣を身に着けたりする者はいない。彼らは自分たちのために元老院を設置し、三百二十人の議員たちが、民衆に秩序ある生き方をさせようと、日々検討を続けている。 彼らは、自分たちを統治し、自分たちの全地を支配する人を年ごとに一人信任する。そしてすべての者が、この一人の者に服従する。そこにはねたみもなければ、うらやみもない。」(マカ一8:12-16)

 マカ一8:17-32〈ローマとの同盟〉
 この報告を受けたユダ・マカバイは、さっそく使節を2人、ローマへ派遣した。ギリシア人の王朝が自分たちの上に覆い被さり、軛となっていたからである。
 道程は険しく、遠かったが、使節は無事ローマに到着し、元老院に通された。渡羅の目的を訊かれて、かれらは答えた。「あなたがたと同盟平和関係を樹立し、あなたがたの同盟国、友好国として書き加えられるためであります」(マカ一8:20)と。
 ローマにとってこの申し出はとても好ましいものだった。セレコウス朝シリアへ内政干渉するまたとない好機だったからである。ローマは同盟の覚え書きを記した書面をエルサレムへ送った。その内容は以下の通りである、⎯⎯
 ローマ或いはローマの同盟国で戦争が起こったらば、ユダヤは直ちに挙兵して全力でこれに当たり、他国と協同して戦うように。敵に武器や食糧、移動手段、金銭を与えるなかれ。これはローマで取り決められた通りである。勿論、ローマ或いはその同盟国は、ユダヤが戦争状態になったとき全力を挙げてこれを守り、協同して戦う。「守るべきことを守り、偽りなくこれを実行する。」(マカ一8:28)この同盟に加えられるべき事柄、削るべき事柄あれば、双方合意の上でこれを加除する。同意なくしての変更は無効である。
 なお、シリアの王デメトリオスには既に警告の書簡を送ってある。つまり、「もし、ユダヤ人があなたのことでなおも嘆願するならば、我々としても彼らのために断を下し、海陸から、あなたに対し戦いを挑むであろう」(マカ一8:32)と。
 ⎯⎯エルサレムに送られた、ローマとユダヤの同盟の覚え書きの内容は、概ね以上の通りである。

 このあたりからユダヤが本格的に世界史の表舞台へ登場する。きっかけは、ローマの台頭とシリア・パレスティナ地方の情勢不安定。ローマはシリア進出の口実としてユダヤの同盟請願を受け入れ、シリアは対ローマの後衛或いは協力者としてユダヤとの関係を築こうとする(マカ一10:15-11:25)。しかし実際ローマはユダヤに軍隊を派遣したことはなく、シリアが出した和平案をユダヤは例外なく破棄したという。
 そろそろわれらも高校時代の教科書を押し入れの奥から出してきたり、大河ドラマの時期になると更に売れ行きが良くなる山川の世界史を開いてみる頃になったのかもしれません。



 昨日の話の続きをちょっとだけ。
 結局ADSLはプロバイダ契約ともども解約して、ケーブルテレビの無線LANに乗り換えることにしました。アドレスを残すかどうか迷うところですが、今月中には無線LANルーター買ってきていろいろ設定とかしないとな……。ますます休みの日にはどこにも出掛けなくなる。困ったものです。
 でも、いずれは、と思うていたので、ちょっと時期が早くなっただけのことなんですよね。
 ……あ、来月当たり、MacBookを買うことにしました。ただし、この期に及んでMBAにするかMBPにするかで悩んでいる。いま検討中のモデルだと重さは0.5kgぐらいしか違わないのですよ、ケースを含めればもう少し違いは出るのでしょうが。年がら年中腰が痛い、と呻くわたくしにとって重量の問題は軽視できないことなのです。
 おまけに持ち歩く本がね、そこそこ目方のあるものですから。うん、聖書っていう本なんですけれどね。こればかりはタブレットで代用できないのだ(iPadなんていらないよ、と言うているわけではない)。ゆえに荷物は多くなり、重くなり、リュックは大きく容量があればあるだけ良い、という話になってしまうわけであります(それが正義!)。
 iMac購入から半年も経たぬうちに、MacBookを買う夢が現実になろうとは、自分自身びっくりしています。ますますAppleの思う壷……。◆

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