第1651日目 〈マカバイ記二第13章:〈メネラオスの処刑〉、〈モデインでの勝利〉&〈アンティオコス、ユダヤ人と和解する〉with芸能人のブログを嫌悪する。〉 [マカバイ記・二]

 マカバイ記二第13章(アンティオコスとリシアスのユダヤ侵入)です。

 マカ二13:1-8〈メネラオスの処刑〉
 第149年/前163年のことである。シリア王アンティオコス5世とリシアスが、それぞれ大軍を率いてユダヤへ侵攻した。そのなかに、かのユダヤ人メネラオスもいた。かれはユダヤを逃れて後安穏とアンティオキアに暮らしていたが、今回王の軍隊に同行したのは、事ある毎に王を唆し、あわよくば自分が権力の座に就こうと企んでのことであった。
 が、王の王なる神がこの罪深きユダヤ人に向けて、アンティオコス・エウパトルの怒りを引き起こさせた。
 リシアスは、メネラオスこそ諸悪の根源と指摘した。王はメネラオスをシリア内陸の町ベレアへ送り、その地のやり方に従ってかれを殺すよう命じた。
 ベレアには高さ約22.5メートルの塔があり、内側の壁は全面が螺旋状、罪人を灰のなかへ突き落とす仕掛けがあって、これまでも多くの悪人がここで罰せられ、殺されていた。メネラオスも同じように罰せられ、殺された。
 「こうして律法に背いたメネラオスは死ぬべくして死に、先祖の地に葬られることもなかったが、これは当然の定めであった。祭壇で聖なる火と聖なる灰をさんざん冒涜した結果、今度は彼自身が灰の中で死ぬはめとなったのである。」(マカ二13:7-8)

 マカ二13:9-17〈モデインでの勝利〉
 「野蛮な思いに燃えた王は、父の時代に行われた以上の極悪な仕打ちをもって、ユダヤ人にに臨んだ。」(マカ二13:9)
 ユダ・マカバイとユダヤ人たちは3日にわたって、夜も昼も主に祈った。助けを求めて断食し、地にひれ伏して、憐れみ深い主に嘆願した。そうしてユダ・マカバイはかれらを励まし、敵に先んじて夜襲をかけることにした。
 「(ユダ・マカバイは)長老たちと特別に相談し、王の軍隊がユダヤに侵入して都を掌握する前にこちらから出撃し、神の助けを得て、事の決着をつけることにした。彼は世界の造り主に信頼を置き、律法と神殿、都と祖国、律法に従った生活様式を守るために、死を覚悟して自分と一緒に雄々しく戦うよう部下を励まし、モデインの近くに陣を敷いた。」(マカ二13:13-14)
 かれらは戦った。今回のユダヤ軍とシリア軍の戦闘は、シリアの敗走を以て終わった。時は暁、主なる神のご加護あってのユダヤの勝利であった。

 マカ二13:18-26〈アンティオコス、ユダヤ人と和解する〉
 大胆不敵なるユダヤ人と戦うに際して、アンティオコス5世は周到に作戦計画を立て、実行に移した。
 まず攻撃目標となったのは、エルサレム南西にあるユダヤ人の要塞ベトツル。一進一退した戦局はシリアの敗北で幕を閉じた。一方でユダヤ軍はベトツル内の同胞に必要物資を運び込んでいた。これをユダヤ部隊の一員ロドコスがシリア側に内通したことが明るみに出、かれは捕縛され監禁された。
 アンティオコス5世はベトツルのユダヤ人と会談して、和解を結んだ。その後ユダヤ軍を攻撃したけれど、再び敗北を喫した。
 その頃、前王アンティオコス4世エピファネスから遺児の指導と養育を委ねられたフィリポスがペルシアから戻り、首都アンティオキアに入って反乱を起こしていることが、アンティオコス5世に報告された。王はひどく狼狽した。そこでユダヤ人の求める諸条件を呑んで和解を成立させると、軍勢を引き連れてプトレマイオス経由でアンティオキアへ帰投した。あとを任されたのはユダヤ人に対して好意と理解を持っているヘゲモニデスで、かれはプトレマイオスからゲラに至る地域の総督に任命された。

 先日お知らせしたように、かの悪名高きユダヤ人メネラオスが遂に逝きました。「マカバイ記二」に於ける悪なるユダヤ人は斯くして命を落としたのでありました。……が、ちょっとあっさりし過ぎな気がして、肩すかしを喰らわされた気分でもあるのが事実であります。なんだかねぇ……。
 アンティオコス5世がベトツルのユダヤ人と和解してアンティオキアへ取って返す件は、マカ一では6:55-63で読むことができます。
 さて、ヘゲモニデスが総督として委ねられた地の南端、ゲラとは果たしてどこであったか。特定は未だできていないようでありますが、昔からペリシテ平原のゲラル、或いはエルサレム北西のゲゼルのいずれかでないか、とされてきました。フランシスコ会訳の聖書ではこの部分、今日のマハムマディエであろう、としています(P1223傍注9)。



 どうしてだろう、と思う。
 どうして芸能人のブログって総じてつまらぬものが多いのだろう。読むだけ時間の無駄、とよくいうが、芸能人のブログはその最右翼というてよい。自身のプライヴェートを露出して第三者に披露したいなら、自分の芸ではなくプライヴェートを切り売りする新たなジャンルの商売でも始めれば良い。それが連衆の望むことだろう。
 芸能人のブログは更新回数の多さ「だけ」を売りにしているみたいで、なんだか気持ち悪い。話題になるためなら、アクセス・ランキングの上位に食い込む/維持するためなら手段は問わぬとでもいうのか。ならば芸能人の周囲にいる一般人はいちばんの犠牲者だね。芸能人とはいったい何様なのか。
 なぜこんな人たちのブログを読む人が跡を絶たないのだろう。読者を手玉に取ったと思い込んでいる芸能人が、実はいちばん読者と称す不特定多数の人たちによって踊らされているということに気がついていないのかな。その程度の思考力も想像力もないのかな。哀れなことこの上ありません。
 きっとこの人たちには「羞恥」とか「矜持」とか、なによりも「恥ずかしい」という気持ちが欠如しているのだろう。◆

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