第1958日目 〈バッハ《ヨハネ受難曲》ばかり聴いていた今日。〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 奈良旅行の直前から再び火がついたバッハ熱。4連休最終日となる今日は日がな一日《ヨハネ受難曲》を聴いていました。
 ・シギスヴァルト・クイケン=ラ・プティット・バンド=クリストフ・プレガルディエン(T/福音史家)他による1987年録音
 ・カール・リヒター=ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団=エルンスト・ヘフリガー(T/福音史家)他による1964年録音
 ・フィリップ・ヘレヴェッヘ =コレギウム・ヴォカーレ・ゲント=マーク・パドモア(T/福音史家)他による1725年第2稿、2001年録音
 ・鈴木雅明=バッハ・コレギウム・ジャパン=ゲルト・テュルク(T/福音史家)他による1749年第4稿、1998年録音
 ・ミシェル・コルボ=ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル=クルト・エクウィルツ(T/福音史家)他による1977年録音
 以上5種。さすがに疲労が溜まりましたね。心地よい疲労です。が、明日から仕事ということを考慮すれば、ここまですべきではなかった。クイケン、リヒター、鈴木あたりで勇を鼓して終わらせるべきだったなぁ。少々後悔しております。
 感想やレヴューを書く目的で聴いたわけではないので、これは単なる報告でしかありません。また、現在福音書を読んでいるからこれに材を取った受難曲を聴いてみた、というわけでもありません。ただ、いずれそのうちに感想を書く機会はあるかもしれないな、とは考えています。
 そういえば、アバドのラスト・レコーディングとなったブルックナーの交響曲第9番がLP化されるのですね。つい先程、タワーレコードのHPにて知りました。しばらくチェックしていないとこうした話題にも取り残されてしまう……。
 いまの家を建ててから10数年になる。この期間がどういうものだったかといえば、音楽からすっかり離れていた10数年ということだ。火事で前の家にあったオーディオ・セットが失われ、CDも殆どが処分となり、辛うじてLPは被災を免れたものの新しい家に移ってはあれほど大好きで愛して信仰していた音楽とはすっかり縁薄くなり。正直、逆恨みしていた部分さえあったかもしれぬ。
 が、最近はまた音楽へ心が向き始めたのである。これは良い傾向だ。はぐれ者になりかけていた自分が<良き家>に呼び戻された気分だ。もし今後住まいを新しくしたら、今度は思い切り音楽を楽しもう。ささやかながら以前のような再生装置を組み、アナログ・プレーヤーも揃えて、今も陋屋にある100枚弱のLPと併せて、タワーレコードのHPで見るようなLPを買いこみ、そうして心ゆくまで聴き耽ろうと思う。

 さて、本来なら「ルカによる福音書」を読み、携帯電話紛失事件並びに右肩筋違いによる労災申請のエッセイ最終回をお届けするはずであったが、ご覧のようにそれは今日ここになく、明日に回すことにした。なぜかと問うか、きみよ? ならばお聞きあれ、《ヨハネ受難曲》を聴き倒した末に喉奥から発せられるわが嘆きの声を。──嗚呼!◆

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