第1959日目 〈ルカによる福音書第17章:〈赦し、信仰、奉仕〉、〈重い皮膚病を患っている十人の人をいやす〉&〈神の国が来る〉withその朝、災いが降りかかったのだ!(3/3)〉 [ルカによる福音書]

 ルカによる福音書第17章です。

 ルカ17:1-10〈赦し、信仰、奉仕〉
 赦しについて、イエスは弟子たちにこういった、──
 つまずきは避けられないが、それをもたらす者は不幸である。覚えておきなさい。「もし兄弟が罪を犯したら、戒めなさい。そして、悔い改めれば、赦してやりなさい。」(ルカ17:3)
 1日に7回罪を犯したとしても、そのたび悔い改める旨告白したらば赦してやりなさい。
──と。
 使徒たちが、われらの信仰を増してください、と主即ちイエスに頼んだ。かれは弟子たちにこういった。あなたがたにからし種1粒程の信仰があれば、どんな困難事でもやってのけられる。
 奉仕について、イエスは弟子たちにこういった、──
 あなたがたのうち、労働から帰ってきた僕に、お帰り、早く食事の席に着きなさい、という者があるか。いないだろう。早く支度を調えて給仕せよ、われらが食べ終わってからお前は食事せよ、というであろう。命じられたことを果たした僕を主人が感謝するか。
 あなたがたも同じだ。命じられたことをすべて行ったらば、われらは取るに足らぬ僕、しなくてはならないことをしただけです、といいなさい。
──と。

 ルカ17:11-19〈重い皮膚病を患っている十人の人をいやす〉
 エルサレムへ向かうためガリラヤを出発したイエスは、ガリラヤ地方とサマリア地方の間の地域を通った。或る村に入ると、皮膚病を患った10人の者がイエスを迎え、癒やしてください、と頼んだ。イエスは諾い、10人が祭司たちのところへ行くまでの間に、かれらの体を清くした。
 それを発見した10人は喜んだが、実際にイエスの許へ戻ってきて感謝したのは1人だけだった。「この外国人のほかに、神を賛美するために戻ってきた者はいないのか」とイエスはいった。そうして戻ってきた者に、「あなたの信仰があなたを救った」(ルカ17:19)といった。

 ルカ17:20-37〈神の国が来る〉
 ファリサイ派の人々の質問に答えてイエスはいった、──
 神の国の訪れは目に見える形で為されるものではない。それはあなたがたの間にあるのだ。
 そうしてイエスは自分の弟子たちにいった、──
 「あなたがたが、人の子の日を一日だけでも見たいと望む時が来る。しかし、見ることはできないだろう。『見よ、あそこだ』『見よ、ここだ』と人々は言うだろうが、出て行ってはならない。また、その人々の後を追いかけてもいけない。稲妻がひらめいて、大空の端から端へと輝くように、人の子もその日に現れるからである。しかし、人の子はまず必ず、多くの苦しみを受け、今の時代の者たちから排斥されることになっている。」(ルカ17:22-25)
 人の子が現れる日には、ノアの時代にあったようなこと、ロトの時代にあったようなことが起こるのである。即ち、天地を揺るがすかの如き災禍である。そのような時の訪れを目の当たりにしたならば、なにをさておいても自分の身が第一で行動しなさい。外出先から一旦帰宅しようと思うな。家財道具のために帰ったりするな。ゆめロトの妻の如くになるな。「自分の命を生かそうと努める者は、それを失い、それを失う者は、かえって保つのである。」(ルカ17:33)
 ──弟子たちはイエスに、それはどこで起こるのでしょうか、と訊ねた。イエスは、死体がある所には禿鷹も群れるのだ、といった。

 皮膚病患者とイエスが遭遇したのは、ヨルダン川西域に広がるデカポリス地方だろう。新約時代のパレスティナに於いて、ヨルダン川両域に跨がるのはこのデカポリス地方のみであった。

 本日の旧約聖書はルカ17:26-27と創6:5-6並びに同9-7:24(ノア;洪水),ルカ17:28-29と創13:13並びに19:1-29(ロト;ソドムとゴモラ)、ルカ17:32と創19:26(ロトの妻、塩の柱となる)。



 労災喜遊曲第3回目であります。そうして、暫定的な最終回。
 2日も欠勤して溜め息交じり、足重な水曜日の朝が来た。転倒した件の階段は、足取りは普段と代わらぬものの気持ちの上では慎重に、自ら事故を再現してみせぬよう慎重に降りる。加えていえば、携帯電話はリュックの、ファスナー付きのポケットのなか。あの事件/事故からもう48時間が経つのか……。
 舞台は職場のある港湾地区のタワービルへ移る。実に10日ぶりに出勤、姿を現したわたくしを、上司・同僚は<派遣>という一部の衆を除いてあたたかく出迎えてくれた。その声に応えながらもわが歩む先は事業所の上長、マネージャーの席である。昨日、病院と薬局でもらった領収書を握りしめ。
 2日続けての欠勤を詫び、事故の経緯と診断結果、携帯電話紛失事件の顛末を約50秒で述べた後、今度は労災申請についての説明を約1分。そうして業務終了後、上長からお呼びが掛かり、申請の書類と記入の手引きが渡された。その折、朝に提出した領収書も戻って来。わたくしは明日、書類の記入して持参することを約束した。未だ労災として申請できるか否か、認定されるか否か、水曜日のこの宵刻の時点はわからない……。
 みくらさんさんか、心の呟き;労災の申請ができれば、或いは認められれば、病院と薬局で支払った額の一部が(多少なりとも)戻ってくる。かりに労災にならなかったとしても、来月からわたくしの雇用契約の内容は変わり、社会保険にも再度(ここ、強調)加入となるのだから、病院と薬局に行けばやはり支払った額の一部は還付されるのだ。そうした意味では、実にタイミング良く事故に見舞われたものである。これも日頃の行いが良いせいか(あは!)。それにしても例の保険証、どこへ姿をくらましたんだろう?
 ところでわたくしは翌る木曜日から4連休となる。つまり、次の日は休みということだ。が、背に腹は代えられぬ。お金のためならエンヤコラ、である。翌日書類を持参する約束に、二言はないのだった。
 その日はさ、会社近くのスタバに寄っていつも通り原稿を書いたの。途中、店の前を通りかかった上司3人とガラス越しに「おつかれさま〜」「じゃあね〜」と、公衆注視のなかで手を振り合い。いつものことです、馴れました。もう恥ずかしくないだもん。──で、その日スタバをあとにしたのは、ああ、23時37分のことであった。日付が変わったあとに帰宅したのは当然なのだけれど、件の書類を記入したのは確か……午前1時少し前でなかったかな。
 空がちょっとずつ明るくなってきた頃に床へ就き、それ程熟睡したとも思えぬ時間に起床、リュックのなかに書類が入っているのを目視して会社へ。仕事が休みの日に会社へ行くって、なんだか新鮮だね! 呵々。労災申請の書類をマネージャーに手渡し、30分ばかりそちらの作業が終わるのを眺めの良い休憩室で待ったあと、自筆の書類と、その内容をパソコンで入力・印刷したものを見せられて相違がないことを確認。自筆の書類とパソコンで清書された書類、加えて2種の領収書を提出して以て労災の申請になるらしい。
 結局その日──木曜日はそれで終わった。まずは一段落というところだ。ふしぎな達成感に満たされたわたくしは、なにかに導かれるようにして会社周辺に6カ所あるスタバのうちの1店舗に赴き、そこで悠然と原稿を仕上げ……呆けた顔で同じビルにある書店の新刊文庫の棚の前で昼休み中の同僚に声をかけられ……なにも後ろめたいことはないのに妙に落ち着かぬ気分に陥ったことである。いつでもわたくしはこうなんだ。突然の出来事の到来に満足ゆく対応ができたことが、あまりない。
 ──斯くして人身事故が起こって<いつもと同じ行動>を見出された月曜日の朝、突然にわたくしを見舞った事件/事故を喜遊曲風に綴る3回分載エッセイは、今日ここに終わる。本稿を書いているのは同じ週の土曜日なのだが、その午前中、本社の人事部から書留が届き、今度は正式な労災の申請書類が届けられた。これを記入して返送すれば、あとは本当に待つだけである。幸いと病院と薬局は労災認定されて書類が発行され次第持参すれば、本来の期日が過ぎても構わない、という。
 ああ……これでひとまず終わりだ。大したことはしていないのに、ずいぶんと長く感じたなぁ……。
 さて、果たしてこの労災申請は受理されるか否か。待て、続報。◆

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