第2032日目 〈お知らせ；〈「使徒言行録」前夜〉を書き終えました。〉

　〈「使徒言行録」前夜〉の原稿を書き終えました。露払い的なこの「前夜」を書くにあたっては盛りこみたい項目をリストアップし、大まかなプロットを作ります。その後、リードの文章を考えに考え、ようやく筆を執って書き始めるわけですが、途端にリードの文章がまったく違うものに変わり、それに従ってその後のプロット等に変更が加わるのは日常茶飯事であります。そんなわけでこれまで50近くの書物の「前夜」を書いてきても、未だ意に満つもの、自分の思うところを十全に述べることができたと思えるものは、そう多くはありません。
　が、今日書いた〈「使徒言行録」前夜〉はその数少ない例外というて、まずは自負しても良かろうものであります。自画自賛と揶揄されるのは重々承知しておりますが、それでもわたくしは今回の作物に手応えを感じているのです。特に下調べに念を入れたわけでもなく、ありったけの資料を博捜したわけでもなく、普段と同様に、いつもと同じ資料を読みこみ、記憶し、仕事帰りに立ち寄った賑わいの退いたスタバでバッハの《ブランデンブルク協奏曲》とフルート・ソナタを聴きながら書いたに過ぎないのです。ね、変わるところなどなに一つないでしょう?
　どうやら予定通り「使徒言行録」の読書ブログは開始できそうで、ひとまず安堵しているところですが、そのなかに一つだけ、どうにも坐りの悪い話題があって、それだけはやむなく削除することにしました。ペトロとパウロの殉教の話題です。巷間知られるかれらの殉教と、2013年11月に初公開された伝ペトロの遺骨について、そこでは触れました。これらについてはそのまま仕舞いこむのも勿体ない気がするので、読書ブログの再開後に然るべき時期を見計らって再利用するのもいいかな、と思うております。
　それでは、「使徒言行録」の読書開始まで、いましばらくお待ちください。◆