第2093日目 〈ローマの信徒への手紙第16章:〈個人的な挨拶〉&〈神への讃美〉with「ロマ書」読了のご挨拶〉 [ローマの信徒への手紙]

 ローマの信徒への手紙第16章です。

 ロマ16:1-24〈個人的な挨拶〉
 ローマの兄弟たちよ、あなた方にケンクレアイ教会の奉仕者の1人フェべをここに紹介します。あなた方は聖なる者たちとして相応しく、また主イエス・キリストに結ばれた者らしく彼女を迎え入れてください。彼女があなた方を必要としたときはかならず手を差し伸べて援助してあげてください。
 アキラとプリスカ(プリスキラ)夫妻にどうぞよろしく。かれらは主に結ばれたわたしの協力者です。わたしを命懸けで守ってくれたかれらには、わたしのみならず異邦人の教会のすべてが感謝をささげているのです。また、アキラとプリスカ夫妻の教会へ集う人々にもよろしく。
 アジア州でキリストへささげられた初穂、エパイネトへどうぞよろしく。
 わたしと同じくキリキア州出身で共に囚われの身にもなったことのあるアンドロニコとユニアスへよろしく。かれらは使徒たちのなかでも目立つ存在で、わたしよりも前にキリスト者となった人なのです。
 その他、そちらにいる兄弟たち、聖なる者たちへ、どうぞよろしく。キリストのすべての教会がローマのあなた方によろしく、というています。
 わたしパウロはあなた方へ奨めます、──
 「兄弟たち、あなたがたに勧めます。あなたがたの学んだ教えに反して、不和やつまずきをもたらす人々を警戒しなさい。彼らから遠ざかりなさい。こういう人々は、わたしたちの主であるキリストに仕えないで、自分の腹に仕えている。そして、うまい言葉やへつらいの言葉によって純朴な人々の心を欺いているのです。」(ロマ16:17-18)
 わたしパウロはあなた方に望みます。あなた方が善にはさとく、悪にはうとい人たちであることを。いつの日か神はあなた方の足下でサタンを打ち砕くでありましょう。
 また、わたしの協力者テモテが、同胞ルキオが、ヤソンが、ソシバトロが、ローマの兄弟たちへよろしく伝えてほしいとのことです。ここコリントでわたしがお世話になっている家の主人ガイオからもよろしく伝えてほしい、と言付かっています。かれにはこの地方の教会全体も世話になっているのです。コリント市の経理係エラスト他の面々からも同様に。

 ロマ16:25-27〈神への讃美〉
 神は福音の力を強めることができます。
 「神は、わたしの福音すなわちイエス・キリストについての宣教によって、あなたがたを強めることがおできになります。この福音は、世々にわたって隠されていた、秘められた計画を啓示するものです。その計画は今や現されて、永遠の神の命令のままに、預言者たちの書き物を通して、信仰による従順に導くため、すべての異邦人に知られるようになりました。」(ロマ16:25-26)
 イエス・キリストを通して代々限りなく、栄光が唯一の神にありますように。

 「歴代誌・上」や「マタイによる福音書」冒頭に掲げられた系図の方が余程面白く思うのは、おそらく<時間>の積み重ねによって蓄えられてきた歴史を確かなものとして実感することができるからです。反してロマ16の人名列挙に際して心動かされず、むしろ無味乾燥然と感じるのは、大半の人物の背景が知らされていないためかもしれません。「使徒言行録」や他のパウロ書簡から血肉を与え得る存在がこのなかにいるとすれば、アキラとプリスカ夫妻、パウロの随伴者テモテを筆頭として、たぶんそのあとに続けられる者は殆どいないでありましょう。
 挨拶の最初に出るフェベは、本書簡をローマ教会へもたらした人物と考えられます。ゆえにパウロはここに紹介の一節を認め、ねんごろに遇してほしい、と依頼するのであります。
 彼女が所属するのはケンクレアイ教会。ケンクレアイはアカイア州にあり、コリントの南東に位置して、エーゲ海につながるサロニコス湾(サロン湾とも)に臨む港町。商業都市コリントの経済を支える重要な立場の港湾都市として、ケンクレアイは機能していたのです。第2回宣教旅行の帰途、コリントをあとにしたパウロはここケンクレアイにて誓願に従って頭髪を剃り落としたのでありました(使18:18)。



 本日を以てようやく「ローマの信徒への手紙」を読了。途中1週間の倦怠が更新スケジュールへまともに悪影響を及ぼした感があります。「ヨハネによる福音書」以来、なにやら途中でダレてしまうのが習慣となりつつある。駄目ですね。
 残りの書簡、「ヨハネの黙示録」の読書を今後進めてゆくにあたってこうした遅滞はもう許されないでしょう。如何なることがあろうと読書-執筆-入力-投稿のサイクルを揺らぐことなく維持し、継続させてゆかねば。
 読者諸兄よ、「ローマの信徒への手紙」も変わることなくお読みいただき、ありがとうございました。感謝しています。サンキー・サイ。
 次の「コリントの信徒への手紙 一」(「一コリ」)は<愛の書簡>とも称される、新約聖書に収められる順番としては2番目のパウロ書簡。11月第2週のうちには読み始められればいいな、と思います。◆

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