第2134日目 〈コリントの信徒への手紙・一 第6章:〈信仰のない人々に訴え出てはならない〉&〈聖霊の住まいである体〉with今日の〆は、溜め息交じりの告白で。〉 [コリントの信徒への手紙・一]

 コリントの信徒への手紙・一第6章です。

 一コリ6:1-11〈信仰のない人々に訴え出てはならない〉
 コリント教会の兄弟たちよ。あなた方の1人が仲間と諍いを起こしたらば、聖なる者たちへ訴え出るのが本道です。なのにあなた方はそうしないで、正しくない者へ訴え出る。なぜですか。
 世を裁くのは、こうした信仰のない人々の仕事ではありません。聖なる者たちの仕事です。われらには天使たちさえ裁くことができるのに、日常的な事柄、諍い事については教会が疎んじるような者たちを裁判官の席に就かせ、かれらの前に出て仲間を訴える。どうして信仰のない人々へ仲間の裁きを委ねるのですか。
 正しくない者は神の国を受け継げません。たしかにむかし、あなた方のなかにはそうした者がいました。が、いまやかれらは主イエス・キリストの名とわれらが神の霊によって洗われて聖なる者とされています。いまやかれらは義とされています。

 一コリ6:12-20〈聖霊の住まいである体〉
 わたしにはすべてのことが許されている。そうあなた方はいう。が、すべてが益になるわけではない。
 わたしにはすべてのことが許されている。そうあなた方はいう。が、わたしには何事にも支配されていない。
 あなた方の体は淫らなことを行うためにあるのではない。その体は主のためにある。主は体のためにいるのです。神は主を復活させたのと同じ力でわれらをも復活させてくれます。
 自分の体はキリストの一部であると、あなた方は知るべきです。キリストの体の一部である体を娼婦と交わることに使っていいのですか。娼婦と体を重ねて一つになったりするな。主に結びつく者は主と一つの霊となるのですから、あなた方は淫らな行いを避けるようにしなくては。人が犯す罪は体の外にあります。淫らな行いに耽る者は、己の体に対して罪を犯しているのです。
 「あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、(それゆえに)あなたがたはもはや自分自身のものではないのです。」(一コリ6:19)
 神の栄光を自分の体で現すように努めなさい。

 一コリ6:19引用文へ例外的に語を補った。先にそれをお伝えしておく。
 「わたしにはすべてのことが許されている」とはコリントの信徒(の一部)が口にする、思い上がりの言葉、台詞──一コリ10:23でこの台詞は再度引かれ、パウロも「しかし」と否定しております──であります。
 それに対してパウロは、しかし、と反論する。全部が全部、有益なわけではないし、自分は世俗の倫理の何物にも支配されたりしない、と。なんとなれば体は自分1人のものではなく、キリストの体の一部を構成するのでもあるから。自分たちの体が聖霊の宿る神殿であり、かつキリストの体の一部であり、自分が聖霊に対する祭司である以上、「すべてが許されている」わけではないのです。
 フランシスコ会訳の註釈では、律法から解放されたキリスト者の自由について本来使われた言葉だが、コリントの信徒はこれを曲解してもはやセックスに関しても乱交についてもわれらは自由で束縛するものはなにもない、と捉えていたようだ、と述べております。首肯させられるところであります。
 一コリ3:16-17「あなたがたは、自分が神の神殿であり、神の霊が自分たちの内に住んでいることを知らないのですか。……あなたがたはその神殿なのです」なる文章を一歩進めて発展させたパウロの考えを、われらはここに読むのです。



 最後に恒例、溜め息交じりの告白をお許しいただきたい。
 事ある事の繰り言になりますが、殆ど一章の、少し言葉を換えただけの引き写しとなっていることに空しさを覚え、己に対して蔑みと絶望に等しい思いを抱きます。自分のしていることをまるで無意味に感じるのです。
 ゆえにいっそこのまま更新の無期限停止を宣言、断行してしまおうか、という風にも妄想するのですが、足かけ7年もの間、本ブログに費やしてきた時間と労力を思えばそんなことできようはずもなく、更新停止後になにを書けばいいのかも現時点では思い着かない。
 まぁ、正直口惜しいですよね、自分が敗北者になったみたいで。最も憤慨極まりない時期さえ本ブログを縁にくぐり抜けられたのですから。
 となれば、否が応にも現在の方法を維持・継続させるしかありません。自分の無能無才にムカついたり苛ついたり、喜んだり好調だったりしてその落差、まさに躁鬱症の如しや、と独り言ちてみます。
 <しかし、進まなくてはならない>ので、読者諸兄にはいましばらく現在の方式のままでお付き合いの程を。◆

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