第2138日目 〈コリントの信徒への手紙・一 第10章&第11章1/2:〈偶像への礼拝に対する警告〉&〈すべて神の栄光のために〉with図書館の蔵書で感想文を書くこと。〉 [コリントの信徒への手紙・一]

 コリントの信徒への手紙・一第10章と第11章1/2です。

 一コリ10:1-22〈偶像への礼拝に対する警告〉
 コリントの兄弟たちよ、胸に留めておいてほしい。われらの先祖は皆雲の下にいました。海のなかを抜けました。雲の下、海のなかでモーセの洗礼を受けました。荒れ野に在っては霊的な食べ物を食べ、岩から迸る霊的な水を飲みました。
 が、荒れ野を“乳と蜜の流れる地”目指して彷徨う最中、神は多くの民をそこで骸としたのでした。かれらが神の心に背いて偶像を造って崇めたとき、神はモーセを通して怒りました。民の1人が淫らな行いに耽れば23,000人もの人が倒れて死にました。キリストを試そうとした者は蛇に噛まれて死にました。
 聖書がそれらのことを知らせるのは、時の終わりに直面したわれらへの警告であります。立っている者は倒れたしないよう気を付けていなさい。
 「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」(一コリ10:13)
 兄弟たちよ、ゆえに偶像崇拝を努めて避けなさい。百害あって一利なしです。おわかりですか、偶像へささげられた肉は神への供物ではなく、悪霊への献げ物である、と。あなた方に悪霊の仲間となってほしくありません。何人と雖も主の杯と悪霊の杯の両方を飲むことはできません。主の食卓と悪霊の食卓の両方に着くこともできません。そんなことをする者は、主を妬ませたいか、自分は主よりも強いと錯覚しているかでありましょう。

 一コリ10:23-11:1〈すべて神の栄光のために〉
 すべては良心の問題である、と考えて行動しなさい。ここでわたしが申しあげる「良心」とは自分のではなく、他人の良心であります。なにをするにしても、すべて神の栄光を現すためにするのです。
 「あなたがたは人を惑わす原因にならないようにしなさい。」(一コリ10:32)
 わたしは人々を救うために他人の益を求め、すべての点ですべての人を喜ばせようとしています。わたしがキリストに倣う者であるように、どうかあなた方もわたしに倣う者となりますように。

 キリスト教にとって旧約聖書はキリスト(メシア)出現を予告する書物である由。福音書や「使徒言行録」などこれまで読んできた新約聖書の各書物を顧みても、「詩編」や預言書からの引用が専らキリストにまつわる箇所だったのは、そうした所以でありました。
 また律法、即ち<モーセ五書>を基とする箇所も多くありますが、本章はそうしたうちの1つです。シナイの荒れ野を流離い、ホレブ山の麓にて待機中のイスラエルの民にまつわるエピソードなど、本章前半部で語られるところは「出エジプト記」と「民数記」を出典とします。
 「コリントの信徒への手紙 一」でははっきりと、「出エジプト記」や「民数記」の当該箇所で描かれるのはキリストの姿である、と述べる。加えて、そこで語られるのは紀元後のいまを生き、時の終わりに直面しているわれらへの警告である、と断言する。
 パウロ流の論法というてしまえばそれまでですが、旧約聖書に対するキリスト者のスタンスが垣間見える部分ではないでしょうか。この関係性はパウロが活動した初期キリスト教の時代から今日へ至るまで、2,000年の長きにわたって連綿と受け継がれてきている様子。主イエス・キリストの名の下、紀元後間もない時分に芽吹いた思想がやがて太い1本の幹となって命脈を保っているのは、なんとも興味深く感じられてなりません。
 引用した一コリ10:13と10:32ですが、ここなどは非キリスト者でも感慨深く味わえる箇所ではないでしょうか。真に魂を宿した言葉は普遍的な輝きを放って万人の深奥へ届いて揺るがす力を備えるのであります。

 本日の旧約聖書は一コリ10:3と出16:12-31、一コリ10:4と出17:1-7、一コリ10:6と出32:1-6、一コリ10:7と出32:6、一コリ10:8と民25:1-9、一コリ10:9と民20:6、一コリ10:26と詩24:1。



 小山清『小さな町』は無事読了した。が、感想文は未だ結語に至らず四苦八苦しておる。「コリントの信徒への手紙 一」の読書と執筆を止めて、『小さな町』の感想文に取り掛かってるのだけれども、どうにも難渋して困っている状態だ。
 まぁ、そのうち憑きが落ちたように筆を握ってノートに気持ちを叩きつけてゆくのだろうけれど、まだそれができる状態ではなさそうだ。機が熟すまでアイドリングして待つとしよう。が、問題はこれが図書館から借りた本であることだ。返却期限は間近に迫っている……。◆

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。