第2144日目 〈コリントの信徒への手紙・一 第16章:〈エルサレム教会の信徒のための募金〉、〈結びの言葉〉他with北原白秋「空に真赤な」が心に浮かび、〉 [コリントの信徒への手紙・一]

 コリントの信徒への手紙・一第16章です。

 一コリ16:1-4〈エルサレム教会の信徒のための募金〉
 既にガリラヤの諸教会には指示を出してあるのですが、あなたにも貧しき聖なる者たちへの募金をお願いしたく存じます。各々の収入に応じて週の初日に募金用のお金を別にしておき、それを提供してください。
 わたしがそちらへ着いたら、あなた方の承認を受けた人物に手紙を持たせ、その募金をエルサレム教会へ運ばせましょう。もしわたしが同行した方がよいというなら、そうします。

 一コリ16:5-12〈旅行の計画〉
 わたしはいまエフェソにいます。このあとマケドニアを経由してコリントに行きます。あなた方のところに滞在して、場合によってはそこで冬を越すことになるでしょう。わたしは旅の序でにあなた方と遇うのではなく、あなた方へ会うためコリントに行くのです。ただ残念ながら、いますぐに、というわけにはいきません。こちらでは門が開かれている一方で、反対者も多くいるからです。五旬節まではエフェソに滞在していることでしょう。
 わたしはマケドニアへ随伴者テモテを派遣しました。かれがそちらへ行ったら、どうぞもてなしてください。そうして無事に出発してわたしの許に戻ってこられるよう取り計らってください。
 兄弟アポロですが、かれはまだエフェソにいます。他の兄弟たちと一緒にコリントへ行くよう奨めたのですが、なかなか腰を上げようとしません。そちらへ行く意思はまったくないようです。とはいえ、機が熟したら行くでしょう。

 一コリ16:13-24〈結びの言葉〉
 兄弟たちよ。(コリントがある)アカイア州の初穂となったステファナの一家や、かれらと一緒に働いて共に労苦した人々に従ってください。敬虔なる人々を大切にし、重んじてください。
 アジア州の諸教会からあなた方に、よろしくどうぞ、とのことです。アキラとプリスカ(プリスキラ)、そうしてかれらの家に集まる教会の人々があなた方に、よろしくどうぞ、と挨拶しています。すべての兄弟からもあなた方に、よろしくどうぞ、とのことです。だからあなた方も聖なる口づけによって互いに挨拶を交わしてください。
 最後にわたしパウロからあなた方コリントの信徒たちへ、──
 「主を愛さない者は、神から見捨てられるがいい。マラナ・タ(主よ、来てください)。主イエスの恵みが、あなたがたと共にあるように。わたしの愛が、キリスト・イエスにおいてあなたがた一同と共にあるように。」(一コリ16:22-24)

 「目を覚ましてなさい。信仰に基づいてしっかり立ちなさい。雄々しく強く生きなさい。何事にも愛をもって行いなさい。」(一コリ16:13-14)

 エルサレム教会への募金については、ロマ15:26と未読なれども二コリ8-9を併読していただけばよいでしょう。
 <前夜>でも記したように、パウロは本書簡をアジア州エフェソで書いた、とする考えが濃厚です。その根拠が今日読んだなかにある一コリ16:8。ゆえにここでいう「反対者」は、たとえばアルテミス神殿の模型造りに従事して生計を立てていた職人たちなどを指しているのでありましょう。
 兄弟アポロは、第2回宣教旅行でパウロがエフェソから去るのと入れ違いでこの町に来て、「イエスのことについて熱心に語り、正確に教えた」(使18:25)人。しかし、エフェソへ移って来ていたアキラとプリスカ夫妻によって正しい主の道を教えられ、かねての希望通り(コリントのある)アカイア州に渡り、聖書に基づいてイエスがメシアであることを公然と立証した。かれについては使18:24-28が触れております。

 予定より2日乃至は3日遅れで「コリントの信徒への手紙 一」を読了することができました。顧みれば一時の箸休めが風邪を招き、そのまま聖書へ向かう意欲を奪ったのでありますが、まぁ、空白日があるのは事実であります。
 遅延が生じないよう以後も読み進めて参ります。読者諸兄には今後ともどうぞよろしくご贔屓の程を願いたく存じます。



 12月27日、会社の廊下から県北西部の連峰を見たら、真っ赤な夕陽に稜線がくっきりと浮かびあがっていた。ほう、という溜め息のあと、なんだか淋しくなって目頭が熱くなり、──
 ふっ、と学生時代に読んだ北原白秋の詩が心へ浮かびました。パンの会のために書かれた「空に真赤な」という詩。
 ──
 空に真赤な雲のいろ。
 玻璃に真赤な酒の色。
 なんでこの身が悲しかろ。
 空に真赤な雲のいろ。   ──詩集『邪宗門』より◆

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