第2198日目 〈ガラテヤの信徒への手紙第4章2/2&第5章1/2:〈キリストがあなたのうちに形づくられるまで〉&〈二人の女のたとえ〉with有川浩エッセイ集購入。〉 [ガラテヤの信徒への手紙]

 ガラテヤの信徒への手紙第4章2/2と第5章1/2です。

 ガラ4:8-20〈キリストがあなたのうちに形づくられるまで〉
 以前は神でもない神々に奴隷として仕えていたあなた方も、いまは神を知っている。だのに、いま再びあなた方は無力で頼りにならない、支配するだけの諸霊の下へ戻り、自ら奴隷の身分に落ちようとしている。どうしてだ、わたしがあなた方のためにと力を尽くした事柄はことごとく無駄になってしまったのか。
 あなた方はかつてそちらで病気になって体を動かせないわたしをよく介抱してくれました。それがきっかけとなってわたしは福音を、あなた方へ告げ知らせたのです。あなた方はこのわたしを──受け入れることで様々な試練をあなた方へ強いたにもかかわらず──まるで神の遣いのように、あたかもキリスト・イエスその人であるかのように、扱って迎えてくれました。そのときに味わっていた幸福はどこへ消えてしまったのだろう。
 覚えておいてください。間違った教えを吹きこむあの連衆があなた方に熱心なのは、けっして善意ゆえのことではなく、自分たちへ熱心になることで却ってあなた方をわたしから引き離したいからなのです。また、そちらへわたしがいない間もあなた方がわたしを慕ってくれるなら、こんなにうれしいことはありません。
 「わたしの子供たち、キリストがあなたがたの内に形づくられるまで、わたしは、もう一度あなたがたを産もうと苦しんでいます。できることなら、わたしは今あなたがたのもとに居合わせ、語調を変えて話したい。あなたがたのことで途方に暮れているからです。」(ガラ4:19-20)

 ガラ4:21-5:1〈二人の女のたとえ〉
 律法の下にいることを望みながら、律法の言葉、律法の語りかけに耳を貸そうとしないのはなぜですか。
 アブラハムには2人の息子がいました。が、出自は異なります。1人は奴隷の女から産まれ、1人は自由な身の女から産まれました。女奴隷を母に持つ息子は肉によって生まれたのであり、自由な身の女を母に持つ息子は約束によって生まれたのです。
 実はこのことにはもう1つ、別の意味が隠されています。2人の女とは2つの契約を現している。奴隷の身分で子を設けたハガルは、シナイ山に由来する契約を意味します。そうしてそれはいまやエルサレムを指している。というのも今日のエルサレムはその子供たちと一緒に、奴隷の身分に身をやつしているからだ。一方の天のエルサレムは自由な身分の女であり、われらの母です。このことは預言者イザヤの言葉にもある通りです。
 あなた方はイサクのような約束の子です。今も昔も肉によって生まれた者が、“霊”によって生まれた人々を迫害しています。聖書にはこのように書かれています、奴隷とその子供を追放せよ、と。なぜならば奴隷の子は相続人たり得ないからだ、と。……要するにわれらは奴隷の子ではなく、自由な身の女の胎から出た子なのです。
 「この自由を得させるために、キリストはわたしたちを自由の身にしてくださったのです。だから、しっかりしなさい。奴隷の軛にもう二度とつながれてはなりません。」(ガラ5:1)

 本日の旧約聖書はガラ4:22aと創16:1-2及び15、ガラ4:22b並びにガラ4:28と創18:10-14及び同21:1-2、ガラ4:27とイザ54:1、ガラ4:30と創21:10。



 本屋に行ったとき、好きな作家の新刊が偶然発売されている場面に出喰わすと、うれしい。思わず財布の紐が緩んでレジへ運び、カフェなりバーなりへといそいそと足を運んで、買ったばかりのその本を、頬をゆるめてうっとりしながら読み耽る、それはまさしく至上の喜び……。
 つい先日、有川浩の初エッセイ集『倒れるときは前のめり』(角川書店)を購入したときの自分が、まさしく上記のような状態であった。読みながらパブで2時間近くを過ごした。黒ビールと美食のお陰もあって、ただ読んでいるだけとはチト質の異なる、頗る付きで楽しい読書時間を過ごさせてもらった。
 実は有川浩のエッセイを読むのはほぼ初めてなのだけれど、小説作品と変わることなき面白さと深さを堪能した。小説とエッセイ、両方を読んで心の底から楽しめる作家って、本音をいえばあまりいない。有川浩はその数少ない存在だ。
 感想は別の機会に認めることになるが、本稿は有川浩好きのと或る女の子にささげる、いわば「読んだけど面白かったよ、読んでよかった! だからあなたもこれを読むべし!!」という報告というか押し売りというか、そうした類の文章である。
 美酒美食の傍らに良き本あれば、人生はそれだけでじゅうぶん価値がある。◆

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。