第2229日目 〈コロサイの信徒への手紙第1章2/2&第2章1/2:〈パウロに与えられた務め〉&〈キリストに結ばれた生活〉with『図書館戦争』新エピソードが読める!〉 [コロサイの信徒への手紙]

 コロサイの信徒への手紙第1章2/2と第2章1/2です。

 コロ1:24-2:5〈パウロに与えられた務め〉
 わたしはあなた方のために苦しむことを喜びとし、(キリストのからである)教会のためキリストの苦しみが欠けたところをわが身で補い、満たしています。神は御言葉をわたしに与え、わたしはそれをあなた方へ宣べ伝えるのです。この務めのためにわたしは教会へ仕えるのです。
 神の秘めたる計画が──世々の初めから代々にわたって隠されていた、異邦人の喜びとなる計画が、聖なる者たちへ明らかにされた。計画とはあなた方の内にあるキリスト、栄光の希望であります。
 わたしの役目はそれを人々へ宣べ伝えること。そうしてすべての人がキリストに結ばれて完全な者となるよう知恵を尽くして教え諭すこと。わたしは自分に与えられたこの役目、務めのために労苦していますが、わが内のキリストの力によって闘っているのです。
 どうかわたしがあなた方コロサイの信徒やラオディキアの兄弟たちのため、まだ見たことも会ったこともない人々のために労苦していることを知ってください。すべてはかれらが心を励まされ、愛によって結び合わされ、豊かな理解力を与えられ、神の秘められた計画であるキリストを悟るために。
 「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。わたしがこう言うのは、あなたがたが巧みな議論にだまされないようにするためです。」(コロ2:3-4)
 たしかにわたしは遠く離れた地におりますが、“霊”ゆえにあなた方と共にいて、あなたが正しい秩序の下に暮らし、キリストの固い信仰があるのを見て、喜んでおります。

 コロ2:6-19〈キリストに結ばれた生活〉
 主イエス・キリストに結ばれて歩んでください。キリストに根を下ろして自らを育て、エパフラスに教えられた通りの信仰を守ってください人間の言い伝えに過ぎない哲学に惑わされることなく、キリストに従って生きるのです。
 「あなたがたはキリストにおいて、手によらない割礼、つまり肉の体を脱ぎ捨てるキリストの割礼を受け、洗礼によって、キリストと共に葬られ、また、キリストを死者の中から復活させた神の力を信じて、キリストと共に復活させられたのです。肉に割礼を受けず、罪の中にいて死んでいたあなたがたを、神はキリストと共に生かしてくださったのです。」(コロ2:11-13)
 神はわれらの一切の罪を赦して、われらに不利な訴えの著された証書を破棄、十字架へ釘打ちして取り除いていくれました。そうして諸々の支配と権威の武装を解いて、それをキリストの勝利の列に従え公然と曝し物にしたのです。
 あなた方は食べ物や飲み物のこと、祭りや新月や安息日のことなどで、何人からも批評されてはならない。「これらは、やがて来るものの影にすぎず、実体はキリストにあります。偽りの謙遜と天使礼拝にふける者から、不利な判断を下されてはなりません。こういう人々は、幻で見たことを頼りとし、肉の思いによって根拠もなく思い上がっているだけで、頭であるキリストにしっかりと付いていないのです。この頭の働きにより、体全体は、節と節、筋と筋とによって支えられ、結び合わされ、神に育てられて成長してゆくのです。」(コロ2:17-19)
 実はこの頭の働きによって体全体は、それぞれの部位が結びあわさされて有機的に機能し、神に育てられて成長してゆくのであります。

 コロサイとラオディキアとヒエラポリス。この3つの町はいずれも小アジアはフリキア州にあった町です。フリキア州は小アジア中西部にあって内陸部に位置、アナトリア半島にあるトルコ共和国のアジアに属する地域が小アジアと呼ばれたエリアであり、今日のデニズリ県にこの3つの町があったのであります。
 〈前夜〉では触れませんでしたが、本書簡の宛先であるコロサイはエフェソの東方約160キロ程度の位置にありました。紀元前には政治や商業の中心都市で、ギリシア人や土着のフリキア人の他ユダヤ人も多く入植して人口過密のようでしたが、パウロの時代にはすっかり衰退して一地方都市となっていた由。「使徒言行録」にパウロがコロサイへ立ち寄ったという記述が見当たらないことは既に述べましたが、コロサイ出身のエパフラスが故郷や周辺のラオディキア、ヒエラポリスに教会を建てて宣教に努めたのであります。エパフラスとパウロの接触がどのようにされたのかわかりませんが、宣教旅行の途次フリキア州を通過したことは「使徒言行録」に記載されているので、その際に面識が生まれて、かの地の宣教を託した、と考えるのが自然でありましょう。
 パウロの時代に教会が建てられて信徒も相応の数がいたと思しきコロサイやラオディキアですが、いまは往時の面影を伝える遺構があるのみの淋しい場所。衰退と廃墟のきっかけは異教徒による侵入とのことですが詳らかではありません。なお、ラオディキアは「ヨハネによる黙示録」に登場する7つの教会の1つであります。
 残るヒエラポリスはローマ帝国時代に温泉保養地として名を馳せ、街道の要地であったためか繁栄の時代を謳歌したものの、1354年の大地震によって町は滅んでそのまま廃墟と化しました。しかし、今日ではヒエラポリス遺構を擁すパムッカレという丘陵地が明媚な石灰華段丘であることから、1988年にユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されました。現代では世界遺産としての知名度の方が圧倒的であるのは致し方ないところでありましょう。



 有川浩のエッセイ集『倒れるときは前のめり』を読んでいて、どうしても読みたくなった小説がある。映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』公開に合わせて書き下ろされた2編のショートショートがそれだ。日本能率協会マネジメントセンターが発行する手帳「NOLTY」とコラボレーションした手帳をテーマにした作品と、書店に張られた映画ポスターに印刷されたQRコードを読み込んだところで出題される『図書館戦争』クイズに全問正解した人だけが読めた、書店に因む作品と。
 それを探し求めて入手するだけの、かつてはあり余る程あった熱意もいまはすっかり枯れてしまった。おそらく読むことは叶わないのだろうなぁ、とエッセイ集でそれらの存在を知った直後に嘆息し、件のコンビニを利用していたのに、本屋さんでそのポスターを見てショートショートが読めることも知っていたのに、どうしてあのとき行動を起こさなかったのか、と自分を責めたりしてね。
 なのに、である。ちかごろ数日に1度の閲覧が再び習慣になってきたタワーレコードのHPを見ていたら、今月末に『図書館戦争 THE LAST MISSION』のDVD/Blu-rayが発売される旨予告されていた。へー、そうなんだ、とさして興味のない風でプレミアムBOXの内容に目を通していると──椅子から転げ落ちた。
 というのも特製ブックレットに問題のショートショート2編が収録されるとあったからだ。わお、と叫んだね。これは買わなくっちゃだな、とも思うたよ。これもいつか著者の短編集に収められたりするのだろうけれど(アニメ版『図書館戦争』のDVD BOXに収められた短編のように)、その日が訪れるまで我慢できそうもない。だってそれって何年後? 
 というわけで、わたくしは本稿の筆を執る直前にタワーレコード・オンラインにて『図書館戦争 THE LAST MISSION』プレミアムBOXの予約注文を済ませてきたところである。発売日前日までの注文ならポイント10倍に惹かれた部分もあるのは、勿論内緒だ。
 わずか10数ページの掌編かもしれないけれど、大好きな作品の登場人物たちがどのようなお久しぶりな姿を見せてくれるのか、いまから愉しみにしている。◆

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