第2245日目 〈テサロニケの信徒への手紙・一第2章2/2,第3章&第4章1/2:〈テサロニケ再訪の願い〉&〈神に喜ばれる生活〉withシェルヘン・ボックス、登場!〉 [テサロニケの信徒への手紙 一]

 テサロニケの信徒への手紙・一第2章2/2と第3章、第4章1/2です。

 一テサ2:17-3:13〈テサロニケ再訪の願い〉
 わたしとあなた方は遠く隔てられた地にいます。切に願うのはあなた方の顔を見たい、ということ。それゆえにわたしはそちらへ再び行くことを希望しているのです。いままでも何度か再訪の機会はありましたが、都度サタンに妨げられてきました。主イエス来臨のとき、あなた方はわれらの喜びとなり、誉れとなる──あなた方以外の誰もわれらの希望となり誇るべき冠となる人々はいません。わたしはそんなあなた方に会いたいのです。
 その思いは留まるところなく膨らんでゆきました。われらはアテネに残りましたが、そちらへ協力者である兄弟テモテを派遣しました。あなた方を励まし、信仰を強め、如何なる苦難に遭おうとも誰一人それに動揺しないで済むようにです。誘惑者が来てあなた方を惑わせたりしないように、わたしはテモテをテサロニケに派遣したのです。
 ──いまテモテがこちらへ帰ってきました。あなた方の信仰と愛についてうれしい知らせを携えて。加えて、あなた方がわれらに、しきりに会いたがっている、とも聞きました。われらはあらゆる困難と苦難に直面していますが、あなたがたの信仰と愛について聞いたことで励まされました。あなた方が主イエスにしっかりと結びついているならば、われらはたしかに生きている、といえるのです。神の御前にてあなた方は、われらの大きな喜びとなるでしょう。そのためにも、──
 「顔を合わせて、あなたがたの信仰に必要なものを補いたいと、夜も昼も切に祈っています。」(一テサ3:10)
 どうか、神と主イエスがそちらへ行く道をわたしの前に開いてくれますように。主があなた方を、互いへの愛とすべての人への愛とで満ちあふれさせてくれますように。主イエスが来臨するとき、あなた方の心を強め、神の御前で聖なる、非の打ち所なき者としてくれますように。

 一テサ4:1-12〈神に喜ばれる生活〉
 テサロニケの兄弟たちよ。あなた方はどのようにして歩めば神に喜ばれるか、よく知っています。今後も弛まず歩いてください。
 神の御心はあなた方が聖なる者となることにあります。即ち、──
 「みだらな行いを避け、おのおの汚れのない心と尊敬の念をもって妻と生活するように学ばねばならず、神を知らない異邦人のように情欲におぼれてはならない」(一テサ4:3-5)
 神があなた方やわれらを招くのは、聖なる生活をさせるためであって汚れた生き方をさせるためではありません。従って戒めに背いたり拒むことは、聖霊を与えてくれた神を拒むことに他ならないのです。
 兄弟愛については書く必要がなさそうですね。なぜなら、あなた方はもうそれを、マケドニア州全土の兄弟たちに実践しているからです。これからも精励してください。
 「落ち着いた生活をし、自分の仕事に励み、自分の手で働くように努めなさい。そうすれば、外部の人々に対して品位をもって歩み、だれにも迷惑をかけないで済むでしょう。」(一テサ4:11-12)

 わたくしにとって「テサロニケの信徒への手紙 一」の価値は引用した第4章の2つの文言にしかありません。聖書読書を始める前からここには下線を引いて折に触れて読んでいたのです。というのも、自分の理想がここにあるからです。どんな仕事に就いていようと、<人>として貴い者になろうと、これらの文言を金科玉条のように押し戴いてきたのであります。
 が、顧みて果たして実行できているか、と訊かれれば……ううむ、理想へ至る道は険しく、長い、というところでしょうか。でも、この一テサ4の2つの文言が心のなかにある限り、理想とする自分自身、そうして生活にわずかずつでも近附いている、と信じて止まないのであります。



 4月5日、どうやらヘルマン・シェルヘンがウェストミンスター・レーベルに残した膨大な録音からセレクトされたボックス・セットがドイツ・グラモフォンからリリースされたらしい。指揮者シェルヘンの本領発揮といえよう大バッハやマーラーが聴けるのはうれしいのだが、一方でブラームスの第1交響曲やベートーヴェンの<不滅の九>については第9番など一部を欠くのが惜しい。とはいえ、このボックス・セットに収められた過半は1990年代に発売された国内盤を持っているから、その点を咎めるのはやめるとしよう(上から目線なのは承知だ)。
 買うの? んんん、正直、迷っている。シェルヘンがウェストミンスターに録音したバッハ作品にはカンタータ集があって、枚数としては4枚分ぐらいになるはずなのだが、こちらは収録が見送られたようだからなぁ──いったい誰がセレクトしたのか、タワーレコードの告知からは判然としないが、逆にごっそり落としてくれているあたりが潔い。消費者であるこちら側にいわせれば、或る意味で勇断といえるだろう。中途半端な収録なら御免被るケースもあるからね。序でにいえば、新ヴィーン楽派も抜け落ちている。指揮者としての出発点となった作曲家たちの録音を落としたのは解せぬが、まぁいいか。
 4月末にはかつて大幅なカットと終演後の聴衆の応酬が話題となったマーラーの交響曲第5番もAltusから復刻されるそうだ。オーケストラはフランス国立放送管弦楽団。初出時のフランス・ハルモニアムンディ盤と比較して音質の大幅な向上が謳われている点が、予約購入に踏み切らせました。こちらも処分して後悔した音盤だからなぁ、今度は大事にしようッと。同じ日に演奏されたバッハの《フーガの技法》とメシアンの弟子バリフの《角笛と猟犬》も収録される由。こちらは初出ということなので、この2曲だけでも購入理由になるかもね。ならない? そうかなぁ。◆

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