第2256日目 〈テモテへの手紙・一第2章&第3章1/2:〈祈りに関する教え〉他withジェイムズ・ティプトリー・Jr『あまたの星、宝冠のごとく』を読みたくて。〉 [テモテへの手紙・一]

 テモテへの手紙・一第2章と第3章1/2です。

 一テモ2:1-3:1 1/2〈祈りに関する教え〉
 わたしはまず皆さんに奨めます。王たちや高官たちも含めたすべての人々のため、願いと祈りと執り成しと感謝をささげなさい。「わたしたちが常に信心と品位を保ち、平穏で落ち着いた生活を送るためです。」(一テモ2:2)
 男は怒らず、争うたり諍いなどしないで、清い手をあげて祈りなさい。
 婦人は慎みと貞淑を以て身を飾りなさい。髪を編んだり結わったり、金や宝石、高価な着物を身に着けるのは控えなさい。むしろ質素な身なりでよいのです。善い業で身を飾る方が、神を敬うと公言する婦人には相応しいのですよ。
 婦人は物静かであれかし。従順であれかし。婦人が男の上に立つこと、人に教えること、わたしはそれを許しません。なぜならば神が先に造ったのはアダム(男)であり、エバ(女)ではないからです。
 アダムは誘惑されず、騙されなかった。が、エバはそうではありませんでした。彼女は罪を犯してしまいました。──しかし、とわたしはいいます。しかし、婦人は信仰と愛と清さを保ち続け、かつ貞淑であるならば、男の妻になり子供を産むことで救われます。この言葉は真実です。

 一テモ3:1 2/2-7〈監督の資格〉
 監督の職を求める人は良い仕事をするのを望んでいる、といえるでしょう。
 監督となるに相応しいのは、以下に挙げるような資格を持つ人物です。即ち、──
 ・非の打ち所のない人
 ・1人の女性の配偶者であること(1人の妻の夫であること)
 ・節制できる人
 ・分別のある人
 ・礼儀正しい人
 ・客をよくもてなせる人
 ・酒は飲んでも溺れない人
 ・暴力に訴えない人
 ・何事につけ寛容な人
 ・争いや諍いを好まない人、できれば無縁な人
 ・金銭に執着しない人
 ・自分の家庭をよく治めている人
 ・常に品位を保ち、子供たちを従順な者に育てている人
 (自分の家庭も治められない人がどうして神の教会を監督できると思いますか?)
 ・信仰生活に入って長い人
 (短い人は監督に相応しくない。高慢になり、悪魔と同じ裁きを受けかねないから)
 ・教会以外の人々からも良い評判を得ている人
 (そうでなければ中傷され、悪魔の罠に陥りかねないからです)

 一テモ3:8-14〈奉仕者の資格〉
 では次に、奉仕者たる人の資格について述べましょう。
 わたしはこう考えます、──
 ・品位のある人
 ・二枚舌でない人
 ・大酒飲みでない人
 ・やたら利益ばかりを求めないこと
 ・清い良心のなかに信仰の秘めたる真理を持っている人
 ・他人を中傷しないこと
 ・節制できる人
 ・あらゆる点で忠実である人
 ・1人の女性の配偶者であること(1人の妻の夫であること)
 ・子供たちと自分の家庭をよく治めている人
 ……奉仕者になるのを望んでいる人々もそのための審査を受けるべきです。その結果、特に恥ずべきこと、沙汰されることがなければ、その人を奉仕者の役目に就ければいいでしょう。婦人の奉仕者についても然りであります。
 「奉仕者の仕事を立派に果たした人々は、良い地位を得、キリスト・イエスへの信仰によって大きな確信を得る」(一テモ3:13)のです。

 監督、奉仕者の資格が縷々述べられますが、こうして読み、書き出してみると、それらがいずれも皆、どんな職業であれ管理職に就く者へ求められる資格であると感じました。これらについて特に忖度するつもりはございません。
 引用はしませんでしたが一テモ2:14-15、エバの原罪ゆえに婦人は、敬虔であり続け、かつ子供を産むことで救われる云々。この文言に関しては、やれやれこのパウロって奴ァは……と、(『涼宮ハルヒ』のキョンのように)頭を振り振り嗟嘆してしまいます。これが当時の、キリスト者の女性観と承知はしつつも、あまりにストレートな物言いっぷりに考えさせられてしまうことであります。
 パウロが今日の社会を窺って男女の有様を目撃したら、卒倒してしまうかもしれませんね。



 ジェイムズ・ティプトリー・Jrの最後の短編集『あまたの星、宝冠のごとく』(ハヤカワ文庫SF)を読みたい一心で、今日は仕事が終わったあとどこにも寄り道せずに(快挙!)帰宅。が、却ってそれが祟ったか、机の前に坐ったら途端に体が横に傾きうつらうつらとし始めて、夕飯と風呂を済ませて本稿を綴る前にベッドに横になったらやっぱり転た寝。
 通勤の折節に読むようでないと、いまの自分に趣味の読書はできないようだ。ならば1ヶ月後にはこの短編集を会社の行き帰りの電車のなかで、カフェで、それ以外の場所で、生活の合間合間に読むことができる、という算段になる。これを機会にジェイムズ・ティプトリー・Jrの短編集すべて読み返そうかしらん。そうしたらきっと、またぞろSFへの情熱が復活して本を買い漁って読み耽る日が帰ってくるのだろうなぁ。でも、それが高校生のときに理想として思い描いた、大人になった自分の読書環境でもあったのだよな。
 さて、では本日最後のチャレンジ。本稿を予約投稿後、『あまたの星、宝冠のごとく』を携えて布団に入り、1編なりとも読み果せられるようにしよう。◆

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