第2265日目 〈テトスへの手紙第3章:〈善い行いの勧め〉&〈結びの言葉〉with「テト」読了の挨拶、並びに八つ当たりしたいぐらい体のあちこちが痛いこと。〉 [テトスへの手紙]

 テトスへの手紙第3章です。

 テト3:1-11〈善い行いの勧め〉
 人々に伝えなさい。そうしてかれらに思い起こさせなさい。支配者や権威者に服してこれに従い、善き業を行うことができるよう備えておくことを。誰をも誹らず、誰とも争わず、誰に対しても寛容で、すべての人に心から優しく接しなくてはならないことを。
 かつてわれらは悪でした。が、いまや神の憐れみによって救われています。救い主たる神の慈しみと人間への愛が現されたからです。言い添えればこの救いは、聖霊によって新しく生まれ、新たに作り替えられた洗いを通して実現したのであります。
 「神は、わたしたちの救い主イエス・キリストを通して、この聖霊をわたしたちに豊かに注いでくださいました。こうしてわたしたちは、キリストの恵みによって義とされ、希望どおり永遠の命を受け継ぐ者とされたのです。」(テト3:6-7)
 この言葉は真実です。あなたが声高らかにこのことを人々へ主張してくれるのを希望します。そうすればきっと人々は神をより深く畏れ、ますます善い業、善い行いに励むようになるでしょう。これはとても良いことで、有益なことです。
 愚かな議論や系図の詮索にあたらうつつを抜かさぬように。「分裂を引き起こす人には一、二度訓戒し、従わなければ、かかわりを持たないようにしなさい。あなたも知っているとおり、このような人は心がすっかりゆがんでいて、自ら悪いと知りつつ罪を犯しているのです。」(テト3:10-11)

 テト3:12-15〈結びの言葉〉
 わたしはあなたの交代要員としてアルテマスかティキコをそちらへ派遣します。かれらのどちらかがクレタ島に着いたら、あなたはニコポリスにいるわたしへ会いに来てください。冬の間はここで過ごすことにしましたので。
 そちらにいる法律家ゼナスとアポロによくしてやってください。そうして然る後に出発させてください。
 わたしの仲間たちも生活必需品を賄うため、様々な善き行いに励まなくてはならない、と思うています。それは言い換えれば、実を結ばぬ者とならないようにするためであります。
 わたしと共にいる人々があなたに宜しく、というています。
 そちらにいる、われらを愛する信仰の友人たちに宜しくお伝えください。
 恵みがあなた方一同と共にあらんことを。

 アルテマスと法律家ゼナスは本章にのみ名が載り、ティキコはパウロ随伴者として使20:4やエフェ6:21-22他に、アポロはおそらく同一人と思しき者が使18:24やコリ3:1他に名前が載ります。
 良い行いに励んで生活必需品を賄うとは即ち、働かざる者食うべからず、とキリスト者であるかれらも実践せざるを得なかった、ということ。まことこの世は世知辛い、と申せましょうか。



 本日を以て「テトスへの手紙」読了となります。そうして「ローマの信徒への手紙」から始まった〈パウロ書簡〉全編読了の日でもあります。約半年の長い旅を無事に終わらせることができたこと、安堵しております。すべては今日まで支えてくださった皆様のお陰、読者諸兄へ、サンキー・サイ。
 いまは一気に肩から力が抜けたような感覚を味わっていますが、本ブログはまだまだ完結に時間を要す。途中休みなしで駆け抜ければ賞味2ヶ月で完読となるのですが、そうそう無理なスケジュールを立てて実現するはずのないことは、もはや読者諸兄は一人残らずお分かりのことでしょう。えへ。
 しかしながら〈パウロ書簡〉という1つのヤマ場を乗り切ったことは紛れもない事実。わたくしはこれにまずは満ち足りた気分に酔い痴れ、次の手紙の読書を始めるまでしばしの休息を経験しようと考えています。が、これはあくまで心の話であって肉体の話ではありません。なにかに八つ当たりしたいぐらいに腰が痛み、肩が痛くてたまらない──整体師のお世話になれ、とかリラクゼーション施設に行ってこい、とかいろいろご提案いただくのですが、その場だけ良うなっても意味がないのです。本ブログが聖書読書ノートとして機能し続ける限り、肉体の悲鳴が静まる日は訪れないのであります。なんと因果な営みに手を突っこんでしまったものよ、と天を仰いで「嗚呼」と嗟嘆したい気分なのだ。
 さりながら、繰り返しになるが「テトスへの手紙」は終わり、〈パウロ書簡〉は終わった。明日からはエッセイ執筆と読書再開に向けた準備の期間に入ります。かつて〈パウロ書簡〉の一とされ今日ではそこから除外された「ヘブライ人への手紙」そうして〈公同書簡〉の読書はなるべく早くから始めたいのですが、5月はいろいろと、あちこちへ動き回らねばならぬことが多々ありまして、正直、来月中の読書再開は難しいだろうなぁ、といまから予感しています。但し、そうであっても本ブログはエッセイその他を日々お披露目して継続されますので、読者諸兄はどうぞご安心を(ん?)。
 それでは再開の日、再開の時まで、ごきげんよう。◆

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