第2289日目 〈ヘブライ人への手紙第13章:〈神に喜ばれる奉仕〉&〈結びの言葉〉with「ヘブライ人への手紙」読了の挨拶。〉 [ヘブライ人への手紙]

 ヘブライ人への手紙第13章です。

 ヘブ13:1-19〈神に喜ばれる奉仕〉
 兄弟たちはいつも愛し合いなさい。
 旅人をもてなしなさい。或る人たちは旅人と思うてもてなしたところ、実は天使相手にもてなしていたこともありました。
 自分も一緒に捕らわれているつもりで、牢に捕らえられている人を思いやりなさい。
 虐待されている人を思いやりなさい。あなた方も自分の肉体を持っているのですから。
 すべての人にとって結婚は神聖なものであるべきです。ゆえ夫婦の間は汚れたり、犯されたりしてはならないのです。互いの間に不和や不信、猜疑や欺きなどあってはなりません。神は淫らな者や姦淫する者を裁くのですから。
 金銭に執着することなく暮らし、いまあるもので満足しなさい。
 ──「申命記」にある神の言葉;わたしはあなたから決して離れず、あなたを決して置き去りにはしない。この言葉にわれらは心強くさせられ、「主はわたしの味方、わたしは誰を恐れよう。/人間がわたしに何をなしえよう」(詩118:6)と唱えることができるのです。
 兄弟たちよ、世に様々ある異なった教えに惑わされてはなりません。あなたはキリストの福音にあずかる人であります。「イエス・キリストは、昨日も今日も、また永遠に変わることのない方です。」(ヘブ13:8)
 善い行いと施しを忘れないでください。
 「わたしたちのために祈ってください。わたしたちは、明らかな良心を持っていると確信しており、すべてのことにおいて、立派にふるまいたいと思っています。特にお願いします。どうか、わたしがあなたがたのところへ早く帰れるように、祈ってください。」(ヘブ13:18-19)

 ヘブ13:20-25〈結びの言葉〉
 どうか平和の神が御心に適うことをキリストを通じてわれらに行わせてくれますように。
 その御旨を行うために必要なすべての良いものをあなたに備えてくれますように。
 どうか兄弟たちよ、以上の勧めの言葉を受け入れ給え。
 ──われらの兄弟テモテが無事釈放されたことを報告しておきます。テモテがこちらへ着くのが早ければ、わたしはかれと一緒にあなた方と会うことができるでしょう。
 あなた方のなかのすべての指導者と聖なる者たちに、宜しくお伝えください。
 こちらにいるイタリア出身の人々が、あなた方にどうぞ宜しくといっています。
 キリストの恵みがあなたにありますように(May the Force be with you.)。

 勿論、誰も”May the Force be with you”なんて書いていません。言ってもいません。わたくしのお遊びです。目くじら立てる人がいたら、ガチの原理主義者でしょうね、きっと。
 本書簡の掉尾を飾る第13章は、いうなれば「追補編」。実際の生活に密となる事柄についての追補であります。永遠の大祭司であるイエスについて語り、それに付随する事共を語り、それらを踏まえて1人1人のキリスト者は日々をどう暮らせば良いか、それについて手紙の著者は最後に申し添えているのです。
 ここでも重きをなすのは「申命記」の神の言葉とそれへのレスポンスである詩編第118篇の一節であります。そうして引用もしたヘブ13:18-19となりましょう。そこをきちんと読みさえすれば、本章に於ける著者の言わんとしていることはだいたいわかるのではないか、と思います。
 「ヘブライ人への手紙」は一時期〈パウロ書簡〉の一と考えられていた、とたしか〈前夜〉で触れたことがあったように記憶しております。その根拠の一つは、テモテの釈放を知らせる一節(ヘブ13:23)にあるのではないか。事実未詳といいようがありませんけれど、無関係では勿論ないでしょう。テモテの釈放についてはまた改めて触れるつもりであります。

 本日の旧約聖書はヘブ13:5と申31:6及び8、ヘブ13:6と詩118:6(但し70人訳ギリシア語聖書)。なお詩118は「マタイ伝」や「マルコ伝」といった福音書にも引かれ、また〈パウロ書簡〉などでも引用されることしばしばなものであります。なにを今更、とかいわないで。



 終わりました。みくらさんさんか、疲弊しております。
 とまれ「ヘブライ人への手紙」をこうして読了し得たのは、日々本ブログを閲覧してくださっている読者諸兄あればこそ。常のことながら、感謝の言葉を;サンキー・サイ。
 あなたの存在はいつだって力強く心強く、励ましであり慰めであり癒やしである。あと少しの歳月を、共に過ごしてほしい。自分がなにを求めているか、じゅうぶんにわかっている。
 ──次の「ヤコブの手紙」から〈公同書簡〉が始まる。それのノートがお披露目される日の訪れまで、しばしお待ちいただきたい。それまではいつもながらのエッセイを──。◆

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