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第2717日目 〈そろそろ、<岩波文庫の100冊>を選ぼうと思います。〉 [日々の思い・独り言]

 夏も終わって読書の秋、到来──ゆえに、というわけではないが、<文庫の祖>である岩波文庫、そのなかから100冊を選ぶ、という無謀な企てを、そろそろ実施してみようと思うのです。が、──
 大変です。同じ「100冊」シリーズを企画している角川文庫と講談社学術文庫、中公文庫に較べて、対象になる書目の数が尋常ではない。数年で創刊100周年を迎えようとしている文庫の老舗は、やはり違います。歴史の重みに圧倒されそうだ、といえば聞こえは良いけれど、なんのことはない。その数の多さにゲンナリし、「やれやれ」と頭を振りながら溜め息しているだけなのです。
 岩波文庫の創刊は1927(昭和2)年7月10日。そうしていまは、2019(令和1)年9月である。今日までいったい、どれだけの文庫が新刊として刊行されたのか。その数は膨大である、としか申しあげようがありません──10年おきに出版されている『岩波文庫解説総目録』が書架の奥に、しかも場所もバラバラに埋まって取り出せない現状では。
 自分が読んで糧となった岩波文庫、繰り返し読み耽ってボロボロになった岩波文庫、火事の煤煙を丁寧に払っていまも架蔵する大切な岩波文庫。そんなのを、品切れなどはまるで気にせず、自由にリスト化すること、新潮文庫とのときと変わりはありません。
 岩波文庫は5色の帯で大まかなジャンル分けしていますが、目下わたくしを悩ませるのは、「どの色から何冊の本を選ぶか」でありまして。
 というのも、高校時代から親しんだ岩波文庫に、けっきょくは頼ること多く、寄せる信は篤く、国の内外・ジャンル不問で古典にアプローチしようとする場合、文庫という形で貧書生の渇きを癒やしてくれたのは、この文庫だけでしたから……。
 そんな過去あるがからでしょうか、ちょっと記憶をたぐってみただけでも、黄帯だけで30作は挙げられますし緑帯も同じか、もう少し多い数の作品が。赤帯は中国とイギリスとドイツ、この3国の文学を中心に40-50作ばかりは簡単に。白帯はずっとすくなくて5作ぐらい、青帯はたぶん35作程度、か。
 解説総目録が書架の奥にバラバラ殺人の死体の如くあちこちに埋まっていることは前述しましたが、却ってそうした目録に目を通すと選定は難しくなるんじゃないかな。けっきょく、記憶を頼りにリストアップするのが、唯一無二の正解なのかもしれない。
 情報の訂正や補足は、あとでゆっくり行えばよい。架蔵するものはそれを書架の奥から召喚し、処分してしまったものについては解説総目録を繙いて。すくなくともこの点に関して、岩波文庫のホームページはまるで役に立たないことを、声を大にして申し添えておきます。
 なにはさておき、近日中に「私的100冊の岩波文庫」のお披露目を致します。架蔵する岩波文庫の総点検も兼ねて、部屋の掃除と処分本の選別を並行して行うことを約束したい……です。◆