第2809日目 〈「お金」について考えること多かった1年でした。〉 [日々の思い・独り言]

 お金を増やしたいから、本多静六の本を読んだ。
 お金を活用したいから、村上世彰の本を読んだ。
 投資信託をしたいから、大竹のり子の本を読んだ。
 不動産投資したいから、金井和彦の本を読んだ。
 が、それだけではどうにも不十分でした。否、本や著者の価値云々ではない。読者たるわたくしの側に不真面目な部分があったが為に。
 ──今年は、自分の資産というものについて、いろいろ考える機会のあった年でした。いい換えれば、改めて<お金>の勉強に主軸を置いた1年でもあった。iDeCoもNISAも、株式投資も既に始めていたけれど、なんだか基本的なところに欠けがあるような、そんな不安に囚われたりもして。そんな矢先の今春、好機到来。まぁ家族のうえに一時的ながら暗い影が覆いかぶさったこともあり、<お金>の勉強をふたたび始め、きちんとした知識の履修に務め、実地で応用を学ぶことになったのでした。
 ファイナンシャルプランナー2級並びに証券外務員二種試験の受験・合格は、<お金>について考えるところがなかったらとうてい果たせなかったはず。宅建主任者の講習も履修してようやくペーパー宅建から脱出、それを免罪符に古巣の財閥系不動産グループに帰還できたことも、<お金>について真剣に考えることがなかったら、とうてい果たせなかった出来事でした。次は……住宅ローンアドバイザー資格の取得かな。
 いまの自分の目標まず資産面でいえば総資産5億、純資産2.5億を実現させること。次いで所有する収益物件を増やすこと、具体的には新築アパートを2棟、中古アパートと戸建を各1棟ずつ保有すること。出口戦略はまだ考えなくてもいい物件ばかりですが、視野には勿論入れておかないとなりません。
 ただ、未だ過去が尾を引いていることもあり、自分の属性がクリーンとは言い難い。金融機関もまだまだ審査の目は厳しい。門前払いを食わされることも、ずいぶんとありました。どの金融機関に打診しても、「取り敢えず稟議にはかけてみますね」という台詞を引き出せるようにならないと、アカンですなぁ。
 ……そんなこんなの1年が終わろうとしているいま、冒頭の本の話をアップデートさせるなら、こうなるでしょうか、──
 お金を増やしたいなら、本多静六の本を徹底的に熟読玩味して、実践するしかない。経験して、痛感しました。1/4天引き法を侮る者に、資産形成は不可能だと思います。ロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん 改訂版』は良い本ですが、原理や伝えたいことは本多静六のそれと変わるところは殆どありません。精々が「ラットレース」という概念を紹介している点が、差別化を図れるところか。とはいえ、そのラットレースに関する記述が、また面白いのですよね。
 「お金を活用する」と「投資信託したい」については、村上世彰と大竹のり子の本に加えて、永田雄三と田口智隆、横山光昭の本から学んだことがたくさんありました。
 不動産投資に関しては、金井和彦を振り出しに何10冊もの類書へ目を通した。そのうち、いちばん自分に響いたのは、不動産投資家育成協会と鈴木宏史の本でした。バイブル、とは大袈裟だが、これら以上に良くわかる不動産投資の本にには出合えていません。
 参考までに、本文に登場する著者の本、わたくしが読み耽って付箋を付けまくり、たくさんのメモを作成し、書棚の最前列を占めて本稿を書くかたわら積みあげた本のタイトルを、列記しておきます。1人の著者に本が複数ある場合は、自分に益あったと思うタイトルを原則として挙げました(原則=例外あり)。
 本多静六『私の財産告白』 実業之日本社 2005/7
 村上世彰『いま君に伝えたいお金の話』 幻冬舎 2018/9
 大竹のり子『これ一冊で安心! 投資信託のはじめ方』 ナツメ社 2019/3
 永田雄三『富女子宣言』 幻冬舎 2015/3
 田口智隆『「なぜかお金が貯まる」人がやっていること』 廣済堂出版 2011/11
 横山光昭『はじめての人のための 3000円投資生活』 アスコム 2016/7
 横山光昭監修『手取り17万円からの貯金の教科書』 宝島社 2014/10
 鈴木宏史『初心者から経験者まですべての段階で差がつく! 不動産投資最強の教科書』 東洋経済新聞社 2018/10
 不動産投資家育成協会『不動産投資 一棟目の教科書』自由国民社 2018/4
 不動産投資家育成協会『新世代大家 完全実行マニュアル』自由国民社 2018/4
 本多静六については渡部昇一が『財運はこうしてつかめ』(致知出版社 2004/9)という本を書いている。蓄財の話から起こして本田の生涯を語った、良い本です。また村上世彰には先日文春文庫に入った『生涯投資家』という好著がある。報道をさわがせた買収活動の裏側や自身の半生、投資理念を余すところなく語った、一読唸らされる1冊であります。ついでの折に、上記の本と併読されてみることをお奨めします。
 ──お金全般を語らせていちばんわかりやすく、かつ包括的なのは、泉美智子監修・坂本綾子著『お金の超基本』(朝日新聞出版 2018/8)でしょう。併せて読みたいのは、梅田泰宏『「税金」のしくみとルール』(改訂新版4版 フォレスト出版 2018/5)。投資をするなら『会社四季報』は必須アイテム、うまい使いこなし方の第一歩は渡部清二『「会社四季報」最強のウラ読み術』(フォレスト出版 2019/2)から。むろん、個人の見解であります。
 渡部昇一であったか、「恒産なくして知的生活なし」というたのは。お金や投資についてはじめて考えるきっかけは、この言葉だったかもしれません。◆

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