第2829日目 〈あしたは、あしたは、〉 [日々の思い・独り言]

 あしたはちょっと遠出する。楽しみである。遠出の理由はさておき、楽しみなのは、目的地でのご飯と、電車のなかでの読書である。
 ご飯はなにを食べようか。そこは、北関東にあって最大の小麦生産地である。となれば、うどん、かな。物心ついた時分からさんざん食べてきたけれど、正直なところ、この地で食べるうどんがいちばん美味しい。
 コシとツヤ、もっちり感と噛み応え、チェーン店の比では勿論なく、地元にある個人経営のうどん屋でも、斯様なうどんを食したことが、自分はない。同じ地に育った小学校来の友人も、口を揃えてそういうてくれる。リップ・サービスでないことは、長年の付き合いからわかること。
 釜揚げされたうどんと、薄めのツユに使われるは地元で醸造された、由緒ある醤油。そこに小口切りにされた青ネギ。なんの変哲もないけれど、何度でも食べたくなるわがソウルフードの1つなのだ。
 ナマズの天ぷら、鯉こく、ウナギ、それらも子供の頃から当たり前のように、食べてきた。あしたはそれらを食べる時間が、あるのかな。
 そうして読書。それなりに長い時間、電車に乗るから、おそらく太宰治『津軽通信』は読了できそう。これまで本書所収の「短篇集」、「黄村先生」シリーズの全編を読み得たけれど、表題の「津軽通信」はまだ途中だ。行きの電車では難しいけれど、帰りの電車のなかでたぶん、乗換駅へ着く前には読み終えられそう。
 でも、そこから先、自宅最寄り駅までの電車では、なにを読もう。候補はある。読みかけの松本清張『西郷札』(新潮文庫)と、東川篤哉『謎解きはディナーのあとで 3』(小学館文庫)。或いは年末に購入して、早くも再読となっている水野敬三郎『奈良・京都の古寺めぐり 仏像の見かた』(岩波ジュニア新書)か。
 すこぶる悩ましい問題だ。今夜一晩、じっくり考えよう。むろん、寝不足にならない程度に。考えすぎて寝られないようなら、炬燵に入って録り溜めたドキュメンタリーかアニメを観て、欠伸の絨緞爆撃が始まるまで過ごしていよう。◆

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