第3063日目 〈ジムへ行けない間は、筋トレの本を読む。〉 [日々の思い・独り言]

 今月は諸事情ありジムへ通える日がすくなくて、気が滅入ってしまう。思いきり体に負荷を掛けて自分を追いこんでゆくときに生まれる、あの快感、あの法悦。それを今月は殆ど味わえないのだ。
 いずれはボクササイズやジョギングにまで手を出したいが、なかなかそこまでの時間の余裕がない。為、それは将来の望みに取っておいて、いまは基礎をしっかり身につけるべく(体に覚えこませるべく)、地道にトレーニングや自宅での筋トレ、ストレッチに励んでいる次第。──本音をいえば自転車通勤したいのだが、就業規則を破ることにもなるのでこればかりは辞めぬ限りかなわぬ願望となる。
 ジムへ行くようになって、スポーツや筋トレ、有酸素運動などについて書かれた本をよく手にするようになった。他のジャンルと違って、目につくものを手にしてぱらぱら目繰ってわずかでも琴線に触れる箇所あらばレジへ運ぶ、という方法は採っていないので書架に並ぶのは10冊にも満たないが、いずれの本も読んでいると発見がいっぱいだ。ほぉほぉふむふむ、そうか自宅でのトレーニングだとこういうところが疎かになるのかさっそく修正してみよう、なるほど腹筋するにもいたずらに回数とセットをこなせばいいわけではないのだなそういえば似たことを以前のトレーナーが仰っていたなこういう意味だったのか、などなど、深夜のキッチンで、寝しなのベッドのなかで、電車のなかで、会社の食堂で、ふむふむほぉほぉと頷き考えながら読んでいる。
 武田真治『優雅な肉体が最高の復讐である』(幻冬舎 2014/08)を読んでいちばん感銘を受けたのは、そんなにストイックになるなよ、気楽にやろうぜ、という著者の声が充満していることだ。
 なにが良いって、トレーニングしたら好きなものを好きなだけ食べよう、顔がむくんできたり体がだらけてきたらまたその分また運動すればいいや、という気楽さである(誉めてます)。本当にこれ、わたくしのような人間には福音以外の何者でもない。武田真治はいい奴だ。『めちゃイケ』の頃から好きだったが、もっと好きになった。悪くいえばこれを免罪符として、〆のラーメン、ビール等々に手を伸ばす可能性がふたたび高くなったことを意味するが、大丈夫、夜中にラーメンは食べていない、食べているのは明け方もしくは早朝だ。ビールは最近また家で飲み始めたが量はずっとずっと減った。おまけにいまメインで呑むのは糖質ゼロのあれである……たまにスタウト黒生ビールとバドワイザーをカゴに放りこんでレジへ持ってゆくのは、まぁ、ご愛敬ということで。
 でもね、こんな生活でもわたくしの体重はジムに通い始めた昨年12月から今日までの半年で、約8キロ減りましたよ(きっかけを与えてくれて、本当にありがとう)。体脂肪はどうしても思うようには落ちてくれない。それが悩みの種ですね。
 体脂肪を落とすには、筋トレをどんなにがんばっても効果なし、と断言するのが、プロアスリートのパーソナルトレーナーも務める清水忍である(『ロジカル筋トレ』P86-88 幻冬舎新書 2021/03)。曰く、「その理由は、筋トレを行うことで消費されるエネルギーが、脂肪ではなく糖分だからだ。筋力トレーニングのような無酸素運動では、体を動かすエネルギーとして、体内にストックされた糖分が使用される」(P88)ためだ、と。
 これにはショックを受けた。おう、マジかい、って。体重が減っていたことと筋トレはイコール関係ではなかったのかなぁ、としばし悩みましたね。でもそれ以上考えても仕方ないので、筋トレは筋トレ、体重を減らす方法は減らす方法、そう割り切って考えることにしました。
 ではどのようにして、体脂肪を落とせばいいのか。清水は明確にいう、「体脂肪を減らすために必要となるのは、やはり食事コントロールと、体脂肪をエネルギーとして使う有酸素運動である」(P89)と。また、「それと、強いて言うなら、体脂肪を減らすのと同時並行でクランチやレッグツイストなどの腹筋を強化するトレーニングを行ってゆくといい。……だいたい食事コントロール80%、有酸素運動20%、筋トレはプラスαという感じだ」(P90)とも。
 クランチとはいわゆる腹筋トレーニングだが、この腹筋トレもレッグツイストも、チェストプレスもベンチプレスもラットプルダウンも、そうして勿論ストレッチも、ただ漠然と体とマシンを動かしているだけでは駄目だ。書名に「ロジカル」とあるように、常に思考しながらその運動を行うことが重要だ、と清水は説く。なぜ、と自らに問いかけながらトレーニングを続ける人は自分の目標に結果的に早く辿り着くことができる。だから、ストレッチも腹筋トレも、ロジカルを意識しながら取り組む必要がある。それができていない殆どの人たちのトレーニングは「残念トレーニング」になってしまっている。斯く著者は述べる。
 自宅でのトレーニングはどうしても試行錯誤しながらになってしまう。ジムに行きたくともなかなか時間の余裕が生まれないこの状況、今月は解消されそうにない。が、いまの自分にやれることをやる。他になにが? 挫けそうになったら、武田真治の件の著書を読んでモチベーションの回復に努めよう。
 ──さて、始めようか。◆

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