第2663日目 〈本日ブログをお休みさせていただきます、の挨拶と、西鶴を読んでいたんだけれどね、というお話。〉 [日々の思い・独り言]

 ここ数日続く体調不良により、本日のブログはお休みさせていただきます。たいへん申し訳ありません。
 目眩がするわ、腹はくだるわ、体は怠いわ、で、定期通院のためとはいえせっかくの全日休暇なのに、なにをする気にもなれず、ベッドで横になっています。おまけにアパートを施工した建設会社から必要な連絡が来ず、金融機関に平身低頭する一幕は避けられず、──。
 目眩が治まったところで出来ることといえば、本を読むことぐらいしかできず、グールドとポリーニ、ヴァルヒャのバッハ《ゴルドベルク変奏曲》と、シフとバックハウス、山根弥生子のベートーヴェン《ディアベリ変奏曲》を小さなボリュームで流しながら、先日古書店で購入してきた日本古典文学大系『西鶴集 上下』、新日本古典文学大系『好色二代男・西鶴諸国ばなし・本朝二十不孝』と『武道伝来記・西鶴置土産・万の文反古・西鶴名残の友』(すべて岩波書店)を函から出してベッドの横に積みあげ、気の向くままに読み散らしていました。
 西鶴? あなたは数日前のブログで、たしか……? 斯く記憶をくすぐられたそこの読者諸兄よ、わたくしは態度を改めてみることにしたのです。太宰治『お伽草紙』、就中「新釈諸国噺」を読んでそれにどうも気が乗らないのを、だって西鶴や八文字屋本を始めとした浮世草子が肌に合わないんだもん、と言い訳した。その態度を改めてみよう、この機会だからちゃんと西鶴を読んでみようか、と思い直して、病院の帰りに立ち寄った古書店にて上記の叢書を買いこんできた次第。
 が、読んでみても、やはり第一印象を覆すには至らない。その後に抱き続けた「なんだかなぁ」という小首傾げる思いも変化なし。どうも西鶴記す<小説>には、厚みがないんだよなぁ。人物の素描に長けているのは頭のさがる気持ちなんだけれど……。
 今年は資格試験やミステリ、聖書の傍らにおりふし西鶴を読んでみることにいたしましょう。◆

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