第2705日目 〈横浜市に避難勧告あり。豪雨降りやまず、雷も鳴りやむを知らない夜の一刻……。〉 [日々の思い・独り言]

 09月03日(火)、横浜市に避難勧告、出る──。
 病院と区役所のあと、馬車道にて聖書の原稿を書き、治太宰を読みして過ごすうち、夜になりけり。昼頃よりぽつりぽつり、時にゲリラ豪雨となりすぐ止み、を繰り返していたが、夜になり雨はいよよ本格的に、継続的に降り始め、雷を伴ひ、ジョイナスやモアーズ、ビブレの出入り口は様子見の人々でごった返す。
 雷は徐々に近附き、天空に雷光一閃、大気に恐鳴響き、そのたび傍らの女子高生怖し怖しと笑みつつ震へて、かつ都度人目憚ることなく装ひを翻し、ついでの如く雨滴をあたりへ飛ばしけり。余、これに「めっ」といひて諭す。
 豪雨降り止まず雷土鳴り止むも知らず、頭を振り振り屋内のスターバックスに待避して、太宰治を読んで雨雷の去るを待ちわび、するうち今朝早くからの行動が祟ったか、睡魔訪れてしばしうとうとして過ごす。やがて看板なりけり去れ去れの声、耳許にすなる。
 手取り導かれて呆と外階段降りてあれば突然、四囲より抑揚あるけたたましき音のす。かぼそき女声、あはれお菊さまの如くあたりへ広がり、いと恐ろし。女子高生と共に震へあがるも、すぐにその音、警報アラームとわかる。わが故郷に大雨警報・洪水警報の発令、横浜駅以南の危険地域にレベル4の避難勧告が出るゆゑその町名を一部なりとも教えるなり。
 西区:境之谷、西戸部町1丁目
 中区:石川町4丁目、打越、北方町2丁目、小港町1丁目、仲尾台、西竹之丸、根岸旭台、本郷町3丁目、本牧町1丁目、山手町、山元町3丁目、山元町5丁目
──その他、周辺各地域が非難勧告対象なり。
 共に横浜駅以北がため、慌てることなしと雖も、たとへば山手町はかつてのゲリラ豪雨で山肌崩れて被害ありき場所なり。またわれらそれぞれにかの地域に知る人多く、心細るばかりなり。
 幸いにして現時点にて大きな被害なし。港南台駅冠水、桜木町駅も周辺の土地はすり鉢状なりしゆえ一帯たちまち湖と化す云々。されど桜木町駅については恒例の現象なり。かつてみなとみらいに通ひし折、地下鉄使ふ同僚殊に水害に遭ひ、出勤時は多くが濡れそぼちて風邪引きさんの手前となれる。なほ他に様々被害報告、警戒促進の声、乱れ飛ぶ。
 二人して小降りのなかを歩けば横浜駅西口のロータリー、タクシー待ちの行列すさまぢく、高島屋入り口前まで列伸びる様子を見て、すなほに電車使ひてわれら帰りなむ。
 いま故郷の空おだやかなり。まさしく「雨霽れ月朦朧の夜」(『雨月物語』序)なり。空の星今宵は見ルを諦めるも、代はりに秋虫の涼やかなる声に慰みを求め、翌る朝まで床中にて過ごさむとす。
 いま知る、某アニメの聖地となり果てし第二の故郷に大雨警報の出づるを。続報に拠れば静岡県内に記録的短時間大雨となり、駿河湾荒れて浪高しとぞ。愛鷹連峰、沼津アルプス、伊豆山麓の地盤ゆるみ警戒せよとぞ。人ヨ、自分ノ所ハ大丈夫トユメ思フナカレ。
 ──いや、久々に擬古文めいた文章を書きました。文法の誤り等は改めて辞書を引き引き、典拠の古典を繙き、正してゆくと致します。今宵は、もう寝るのである。現在は2019年09月03日の22時45分。風邪を引かぬよう、褥に臥して睦事など想いましょう。◆

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