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第0504日目 〈歴代誌下第8章:〈ソロモンの諸事業〉〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第8章です。
 並行箇所は王上9:10-28〈ソロモンの諸事業〉。

 代下8:1-18〈ソロモンの諸事業〉
 20年の歳月をかけて主の神殿と王宮を建て終えたソロモン王は、イスラエルやレバノン、他の彼の支配下にあるすべての地域に、築こうと望んだ町をすべて築きあげた。
 例えばソロモンは、ティルス人の王フラムから贈られた町々を次々と再建し、ハマト・ツォバ(※1)を攻略して荒れ野のタドモル(※2)とハマト地方の全補給基地を築いた。また、「城塀で囲まれ、門扉をかんぬきで固められた砦の町」(代下8:5)上ベト・ホロンと下ベト・ホロン(※3)を築き、「バアラト(※4)と、ソロモンに属する補給基地の町、戦車隊の町、騎兵隊の町をすべて築いた。」(代下8:6)
 ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人でイスラエルに滅ぼされなかった者は労役に就かされた。
 ソロモン王はファラオの娘を妻とし、彼女をダビデの町“シオン”から新しく彼女のために建てた宮殿へ移した。ダビデの宮殿はかつて主の箱を迎え入れたことのある聖なる所だからである。
 「そのころソロモンは、前廊の前に築いた主の祭壇の上で、焼き尽くす献げ物を主にささげた。安息日、新月祭、および、年に三度の祝祭日、除酵祭、七週際、仮庵祭に関してモーセが命じたように、日ごとの定めに従って献げ物をささげた。」(代下8:12-13)
 (各祭日については※5以下を参照のこと)
 代上24:1-19のようにレビ人の祭司をそれぞれの組に分けて任務に就かせ、代上25:1-31及び26:1-28のようにレビ人の詠唱者と門衛をそれぞれの任務に就かせた。何事もおろそかにはされなかった。
 「ソロモンの工事はすべて、主の神殿の定礎の日から、完成の日まで無事に遂行され、主の神殿は完全なものとなった。」(代下8:16)
 その頃、ティルス人の王フラムの協力を得て港湾と海路が整備され、ナイル川の上流オフィルの地からは、ソロモンの家臣とフラムの家臣が金450キカルをユダへもたらした。

 ※1「ハマト・ツォバ」→現在のレバノン共和国北部からシリア・アラブ共和国にかけて広がっていたハマト地方とツォバ地方の総称。最北端はシリアのホムス(ヒムシュ)。
 ※2「タドモル」→アラムの王都ダマスコとユーフラテス川の間にあった、オアシスの町。後のパルミラ(岩波15『歴代誌』当該箇所註釈より)。
 ※3「上/下ベト・ホロン」→ケハトの子孫に与えられた(代上6:53)エフライム山地の町。エルサレムの北西約18キロの位置にある。
 ※4「バアラト」→キルヤト・エアリム。
 ※5「安息日」→「週の第7日。太陽暦の金曜日日没から土曜日日没まで、モーセの十戒によって神を敬うために聖別された休息の日」(新共同訳聖書・用語解説)「安息日を心に留め、これを聖別せよ。六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。六日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、七日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。」(出20:8-11)ex;創2:2-3〈天地の創造〉
 ※6「新月祭」→毎月最初の新月の際に行われる祭り。
 ※7「除酵祭」→「除酵」は「酵母を除いた(パン)」の意味。過越祭に続く7日間に行われる祭り。「エジプト脱出を記念するため、当時の故事に倣って、パン種を入れないパンを作ったことから、この名称で呼ばれた」(新共同訳聖書・用語解説)「(出エジプトの日は)記念すべき日となる。あなたたちはこの日を主の祭りとして祝い、代々にわたって守るべき不変の定めとして祝わねばならない。七日の間、あなたたちは酵母を入れないパンを食べる。(中略)七日の間、家の中に酵母があってはならない。酵母の入ったものを食べる者は、寄留者であれその土地に生まれた者であれ、すべて、イスラエルの共同体から絶たれる。」(出12:14-15,19)ex;出13:1-7〈除酵祭〉
 ※8「七週際」→「刈り入れの祭り」「初物の祭り」の別称。「『主の過越祭』から数えて7週目、すなわち五十日目に祝われていた小麦の刈り入れの祭り、『七週際』ともいわれた」(新共同訳聖書・用語解説)「あなたは、畑に蒔いて得た産物の初物を刈り入れる刈り入れの祭りを行い、年の終わりには、畑の産物を取り入れるときに、取り入れの祭りを行わねばならない。」(出23:16)ex;申16:9-10〈三代祝祭日〉
 ※9「仮庵祭」→「ティシュリの月の15日から7日間(太陽暦の10月初旬ごろ)行われる。後代には8日間に延長された。イスラエルの民が荒れ野で天幕に住んだことを記念し、仮庵を作って祭りの間そこに仮住まいをしたことに由来する名称。秋の果実の収穫祭でもあった」(新共同訳聖書・用語解説)ex;レビ23:34-36,42-43〈主の祝祭日〉
 ※10「モーセが命じたように」→出エジプト記、申命記の当該箇所参照。
 ※11「港湾」→紅海(アカバ湾)最奥の沿岸都市、エツヨン・ゲベルとエイラト。近隣の町だが、同一の町ともされる。

 少し長くなりましたが、祝祭日については滅多に触れることがないので、敢えてここで解説と聖書の該当部分を引用しておきました。



 『LOST』最終シーズンが今夏放送されるのを機に、今月からAXNにてシーズン1から再放送がされています。本編終了後のテロップ部分の処理に━━個人的には<かなり>━━不平が爆発しておるが、まぁ、いまはそんな話ではないし、その話はしないでおいてやろう(なんじゃ、このチョー上から目線は?)。
 <ドラマ史に残る結末>はシーズン1に結び付くらしいこともあって、じっくり観直しておりますが、やっぱり作劇法と人物描写が卓越しております。小説作法の一つの手本にもなるのではないか、とも思いを新たにし、それが原因ではあるまいけれど、書いている途中で棚上げした小説は再び胎動を始め、創造者たるわたくしの創作意欲を刺激し、毎日のわずかな時間を突いて筆を執らせるようになっています。
 それにしても、小説-仕事-ブログ-読書-コーヒーと音楽-その他、いや、実に結構な一日ではありますまいか!?
 それはともかく、『LOST』をもさもさと鑑賞中、そろそろブックオフの105円コーナーに転がっている『LOST』ノヴェライズを買いこんでこようか、なんていう野望(!)を抱いた、風邪気味の今日、お休みの金曜日でありました。お、雨が降ってきておるな……。えへ。◆

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第0503日目 〈歴代誌下第7章:〈契約の箱の安置とソロモンの祈り〉3/3&〈主の顕現〉〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第7章です。
 並行箇所は王上8:62-68〈契約の箱の安置とソロモンの祈り〉,王上9:1-9〈主の顕現〉。

 代下7:1-10〈契約の箱の安置とソロモンの祈り〉3/3
 ソロモン王の敬虔な祈りが終わると、天から主の火が降り注ぎ、焼き尽くす献げ物といけにえを舐め尽くした。主の栄光が神殿を満たした。
 「イスラエル人は皆、火と主の栄光が神殿に降るのを見て、ひざまずいて敷石の上に顔を伏せ、礼拝して、『主は恵み深く、その慈しみはとこしえに』と主を賛美した。」(代下7:3)
 ソロモン王はすべての民と主にいけにえをささげ、レビ人たちが奏でる楽の調べにあわせて主を讃美した。
 続けて王は、エジプトの川(※1)からレボ・ハマト(※2)までを埋め尽くすすべてのイスラエルの会衆と共に、七日間に渡って祭りを執り行った。七日の間、祭壇の奉献と祭りを行い、八日目に聖なる集まり(※3)を開いた。
 そして第七の月の二十三日、民はそれぞれ自分の天幕へ帰っていった。「彼らは、主がダビデとソロモンとその民イスラエルになさった恵みの御業を喜び祝い、心は晴れやかであった。」(代下7:10)
 【さんさんかメモ:引用した代下7:10の文は、凛としていて立派です。他の翻訳聖書を読んでみましたが、この部分は新共同訳がいちばん良いと思いました。但し、文語訳を除く。】

 ※1「エジプトの川」→代下9:26に於いて「エジプトとの国境」とされる川。ワディ・エル・アリーシュを指す。創15:18(〈神の約束〉アブラハムに主はいった、「あなたの子孫にこの土地を与える。エジプトの川から大河ユーフラテスに至るまで」云々),王上8:65(並行箇所)他。シュルの荒れ野とカナン/ペリシテの平野の境界でもあった。
 ※2「レボ・ハマト」→「ハマトの入り口」の意味。旧ナフタリ領の向こうにあるレバノン山の北端、オロンテス川上流のレブウェ。民34:8にてイスラエルに与えられた嗣業の土地の最北端を示す際に、「ホルからレボ・ハマトに線を引いて、ツェダドの境に達する」と記述される。
 ※3「聖なる祭り」→集会のこと。「八日目には聖なる集会を開き、燃やして主にささげる物をささげる」(レビ23:36)、「八日目には、聖なる集まりを開く。いかなる仕事もしてはならない」(民29:35)とあるように、8日目が祭りのなかでも最も聖なる日とされ、翌日は民を解放するようになっていたらしい。

 代下7:11-22〈主の顕現〉
 園よ、主がソロモンに現れて、いった。それは代下6:14-42でささげられたソロモンの祈りへの、主からの返答でもある。畏れゆえに、全文をここに引く。適宜改行した。
 主の曰く、━━
 「わたしはあなたの祈りを聞き届け、この所を選び、いけにえのささげられるわたしの神殿とした。わたしが天を閉じ、雨が降らなくなるとき、あるいはわたしがいなごに大地を食い荒らすよう命じるとき、あるいはわたしの民に疫病を送り込むとき、もしわたしの名をもって呼ばれているわたしの民が、ひざまずいて祈り、わたしの顔を求め、悪の道を捨てて立ち帰るなら、わたしは天から耳を傾け、罪を赦し、彼らの大地をいやす。
 今後この所でささげられる祈りに、わたしの目を向け、耳を傾ける。今後、わたしはこの神殿を選んで聖別し、そこにわたしの目をいつまでもとどめる。わたしは絶えずこれに目を向け、心を寄せる。
 もしあなたが、父ダビデが歩んだように、わたしの前を歩み、わたしがあなたに命じたことをことごとく行い、掟と定めを守るなら、あなたの父ダビデと契約して、『あなたにはイスラエルを支配する者が絶たれることはない』と言ったとおり、わたしはあなたの王座を存続させる。
 もしあなたが背を向け、わたしの授けた掟と戒めを捨て、他の神々のもとに行って仕え、それにひれ伏すなら、わたしは与えた土地から彼らを抜き取り、わたしの名のために聖別したこの神殿もわたしの前から投げ捨てる。こうしてそれは諸国民の中で物笑いと嘲りの的となる。
 かつては壮大だったこの神殿に、そのそばを通る人はみな、驚き、『この地とこの神殿に、主はどうしてこのような仕打ちをされたのか』と問うであろう。そのとき人々は、『それは彼らが自分たちの先祖をエジプトの地から導き出したその先祖の神、主を捨て、他の神々に付き従い、これにひれ伏し、仕えたからだ。それゆえ、主は彼らの上にこのすべての災いをもたらされたのだ』と答えるであろう。」(代下7:12-22)

 どうか前章、代下6:14-42でソロモンがささげた主への祈りと、本章の主が顕現して与えた言葉を、読者諸兄には熟読玩味し、とくその本意について考えと思いを巡らせていただきたい、と願っております。



 もう3月か。歳月の巡るのは、速いね。
 最後の言葉、最後の笑顔、あなたの、……。でも、いつかきっと、赦される。◆

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第0502日目 〈歴代誌下第6章:〈契約の箱の安置とソロモンの祈り〉2/3〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第6章です。
 並行箇所は王上8:12-61〈契約の箱の安置とソロモンの祈り〉。

 代下6:1-42〈契約の箱の安置とソロモンの祈り〉2/3
 主の神殿に雲が満ち、主の栄光が神殿に臨んだ。それを目の当たりにしたソロモン王は、彼の背後に集まっていたイスラエルの全会衆を祝福した。
 「主は約束なさったことを実現された。主が約束なさったとおり、わたしは父ダビデに代わって立ち、イスラエルの王座につき、イスラエルの神、主の御名のためにこの神殿を建てた。またわたしは、そこに主との契約を納めた箱を置いた。その契約は、主がイスラエルの人々と結ばれたものである。」(代下6:10-11)
 そうしてからソロモンは、〔主の祭壇の前に造らせた〕青銅の台に立ってひざまずき、天を仰ぎ、会衆の前で主に祈った。その祈りの言葉は長く、28節に及ぶが、それはこう始められる、━━
 「イスラエルの神、主よ、天にも地にもあなたに並ぶ神はありません。心を尽くして御前を歩むあなたの僕たちに対して契約を守り、慈しみを注がれる神よ、あなたはその僕、わたしの父ダビデになさった約束を守り、御口をもって約束なさったことを、今日このとおり御手をもって成し遂げてくださいました。イスラエルの神、主よ、今後もあなたの僕、父ダビデに約束なさったことを守り続けてください。あなたはこう仰せになりました。『あなたがわたしの前を歩んだように、あなたの子孫もその道を守り、わたしの律法に従って歩むなら、わたしはイスラエルの王座につく者を絶たず、わたしの前から消し去ることはない。』と。
 イスラエルの神、主よ、あなたの僕ダビデになさった約束が、今後も確かに実現されますように。」(代下6:14-16)
 ……続けてダビデの子ソロモンは、父なる主に祈りをささげる、
 あなたの僕が御前にささげる叫びと祈りを聞き届けてください、
 或る人が罪を犯したならその声と祈りに耳を傾けてください、
 敵に打ち負かされたり、罪のために天が閉じられ雨が降らなくなったり、飢饉や疫病が広がったりしたとき、民が神殿に向かって手を伸ばし、憐れみを乞い祈ったら、罪を赦し、正しい道を教え、報いてください。
 「神なる主よ、立ち上がって、あなたの安息所にお入りください。あなた御自身も御力を示す神の箱も。神なる主よ、あなたに仕える祭司らは救いを衣としてまとい、あなたの慈しみに生きる人々は幸福に浸って喜び祝うでしょう。神なる主よ、あなたが油を注がれた人を見捨てず、あなたの僕ダビデに示された慈しみを覚えていてください。」(代下6:41-42)

 並行箇所である王上8と同内容とはいえ、言葉に託された信仰の力強さ、主への信頼と敬虔の深さは、こちらの方がはるかに優っているように思います。祈りの生々しさ、とでもいいましょうか。
 引用したくても本文の肥大化と散漫を避けるためそれを断念した箇所がありました。3つもあるのですが、その内の一つは、━━
 「更に、あなたの民イスラエルに属さない異国人が、大いなる御名、力強い御手、伸ばされた御腕を慕って、遠い国からこの神殿に来て祈るなら、あなたはお住まいである天から耳を傾け、その異国人があなたに叫び求めることをすべてかなえてください。こうして、地上のすべての民は御名を知り、あなたの民イスラエルと同様にあなたを畏れ敬い、わたしの建てたこの神殿が御名をもって呼ばれていることを知るでしょう。」(代下6:32-33)
 これは、イスラエルの民でなくとも主を信じる者なら、その声は聞き届けられる、ということであります。つまりどういうことか、と言えば、そういうことであります。
 もう2つは、既に南王国ユダ滅亡とバビロン捕囚という大トピックスを知った側には、なんとも痛切に聞こえる祈りであります。曰く、━━
 「あなたの民イスラエルが、あなたに罪を犯したために敵に打ち負かされたとき、立ち帰って御名をたたえ、この神殿で祈り、憐れみを乞うなら、あなたは天からこれに耳を傾け、あなたの民イスラエルの罪を赦し、彼らとその先祖たちにお与えになった地に彼らを帰らせてください。」(代下6:24-25)
 「もし彼らがあなたに向かって罪を犯し、━━罪を犯さない者は一人もいません━━あなたが怒って彼らを敵の手に渡し、遠くあるいは近くの地に捕虜として引いて行かれたときに、彼らが捕虜になっている地で自らを省み、その捕らわれの地であなたに立ち帰って憐れみを乞い、『わたしたちは罪を犯しました。不正を行い、悪に染まりました』と言い、捕虜になっている地で、心を尽くし、魂を尽くしてあなたに立ち帰り、あなたが先祖にお与えになった地、あなたがお選びになった都、御名のためにわたしが建てた神殿の方を向いてあなたに祈るなら、あなたはお住まいである天からその祈りと願いに耳を傾け、裁きを行い、あなたに罪を犯した民を赦してください。」(代下6:36-39)
 以上の2つは、もしイスラエルの民が罪を犯してしまったら、という前提のものですが、バビロン捕囚から解放され、イスラエルの大地に帰還したユダの人々の心へいちばん響いたのは、おそらくこれら引用箇所だったのではあるまいか、とさえ思うのであります。この<重み>は歴代誌が、ヘブライ語原典の旧約聖書ではいちばん最後に置かれていたことを考え合わせると、なおさら意義を増してくるのではいないでしょうか。
 ━━並行箇所のノートで書いたかもしれませんが、わたくしは(以前のダビデの祈りと同じく)ソロモン王の祈りのこの章を読むと、その度必ずマイケル・ジャクソンの「ウィル・ユー・ビー・ゼア」という歌を思い出します。……心からの祈りゆえの力、でしょうか。



 『罪と罰』を終え、代下のブログ開始と同じ日に『白痴』(木村浩・訳 新潮文庫)を読み始めました。『罪と罰』と異なり、冒頭から場面が生き生きと動いています。
 ペテルブルク・ワルシャワ鉄道に乗り合わせた3人の、やけに軽妙でしかも今後の展開を暗示する会話に、わけもなく惚れこんでしまいました。少なくとも、『罪と罰』では感じなかった会話の自然さを味わえる気がします。うーん、これってつまり、翻訳者次第ってこと……?
 ソルジェニーツィンを齧りドストエフスキーで味を占めてからというもの、本腰据えてロシア文学を読み出したさんさんかですが、きょうブックオフでトルストイの『復活』上下巻揃い(新潮文庫)を買っちゃった日にゃぁ、まぁ、トルストイもこのあと読んでみっか、と帰り道に故郷の夜景を横目に嘆息しつつ決めたことでありますよ。◆

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第0501日目 〈歴代誌下第5章2/2:〈契約の箱の安置とソロモンの祈り〉1/3〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第5章2/2です。
 並行箇所は王上8:1-11〈契約の箱の安置とソロモンの祈り〉。

 代下5:2-14〈契約の箱の安置とソロモンの祈り〉1/3
 イスラエルの、すべての長老たちと12部族の長、諸家系の首長がエルサレムへ召集された。王都の南東、“ダビデの町”シオンから建築の終わった主のための神殿へ、契約の箱を移すためである。それは、第7の月の祭りの日に行われた。
 契約の箱はレビ人が担いで、神殿の最奥の内陣、すなわち至聖所のケルビムの翼の下に安置された。またそのとき、臨在の幕屋も、幕屋にあったあらゆる祭具も運ばれた。安置された契約の箱の前で、ソロモン王はイスラエルの全共同体と共に、数えきれぬ数の牛や羊のいけにえをささげた。
 また、契約の箱のなかには一対の割れた石版、すなわち出エジプト後、ホレブ(シナイ山)にて主がモーセに与え、その後に故あって彼が割った十戒を刻んだ石版のみが納められていた。
 ところで聖所の外では、あらかじめ選ばれていたレビ人の詠唱者たち(ex;代上25。アサフ、ヘマン、エドトンとその子ら、その兄弟たち)がシンバル、竪琴、琴を持ち、120人のラッパ隊と一緒に控えていた。
 祭司たちが出て来ると、詠唱者とラッパ隊は調べを合わせて、「主は恵み深く、その慈しみはとこしえに」(代下5:13)と讃美し、ほめたたえた。
 すると、そのとき、「雲が神殿、主の神殿に満ちた。その雲のために祭司たちは奉仕を続けることができなかった。主の栄光が神殿に満ちたからである。」(代下5:13-14)

 かつて見たレビ人の詠唱者やラッパ隊が、ようやく本章で活躍の舞台を得ました。ここに至り、歴代誌上のあちこちで、なぜ延々と人名が列記され、役割がしつこいぐらいに記載されてきたのか、朧ろ気ながら合点が行く思いです。
 すべては神殿が落成し、その暁に成されるであろうはずだった奉仕のために用意されてきたことだったのです。つまり、代下に入ってやっと、それまで<点>の状態で散らばっていた事柄が<線>で結ばれ始めたわけであります。
 退屈な思いを抱きつつ読み進めてきたことが報われた、そんな気分でさえありましょうか。



 「差別や憎しみは人を苦しめるだけだ」;ホレイショ・ケイン 『CSI:マイアミ』S4#90「実験殺人」◆

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第0500日目 〈歴代誌下第4章&第5章1/2:〈神殿の建築〉4/5&5/5withブログ500日目を迎えて。〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第4章と第5章1/2です。
 並行箇所は王上7:23-48〈神殿の備品の製作〉。但し同7:27-37(青銅製の台車10台の製作)を省く。

 代下4:1-22〈神殿の建築〉4/5
 神殿に置かれる様々な、あらゆる祭具が、ソロモン王とティルス人フラムによって造られた。列記すれば、以下の通りである。
 ○ソロモン王が造った祭具、
 ・青銅製の祭壇;長さと幅は各20アンマ、高さは10アンマ。
 ・鋳物の「海」(※1)
 ・清めのための洗盤、10個。
 ・金の燭台、10個。
 ・聖卓、10個。
 ・金の水盤、100個。
 ・青銅で覆われた、祭司の庭と大庭(※2)、庭の扉。
 ○ティルス人フラムが造った祭具、
 ・二本の柱。
 ・柱頭の玉、2つ。
 ・柱頭の玉を覆う格子模様の浮き彫り、2つ。
 ・格子模様の浮き彫り2つに付けるざくろの実、400粒。
 ・台車。
 ・鋳物の「海」とそれを支える12の牛の像。(※1参照)
 ・壺。
 ・十能。
 ・水盤。
 ・肉刺。
 「職人の頭フラムはソロモン王のため、すなわち主の神殿のために、求めに応じてこのすべての祭具を作った。これらは青銅製で、美しく仕上げられていた。」(代下4:16) なお、用いられている青銅の量はとーっても多くて、重さを量るなんざ出来ぬ相談であった。
 これらの祭具はヨルダンの低地、スコト(※3)とツェレダ(※4)の間の、粘土の豊かな場所で鋳造された。
 ソロモン王は他に、━━
 ・金の祭壇。
 ・供え物のパンを置く聖卓。
 ・純金の燭台と灯し火皿。
 ・最上の金で作られた花(造花)。
 ・灯し火皿。
 ・火箸
 ・純金の芯切りバサミ、鉢、柄杓、火皿。
 ・金で覆われた、神殿の入り口、至聖所に入るための奥の扉と外陣に入るための神殿の扉。
━━を造った。
 これらはすべて、━━ティルス人フラムとソロモン王の造ったこれらすべての祭具は、主のための神殿に運ばれるためのものであった。

 代下5:1〈神殿の建築〉5/5
 「ソロモン王は、主の神殿のために行われてきた仕事がすべて完了すると、父ダビデが聖別した物、銀、金、その他あらゆる祭具を運び入れ、神殿の宝物庫に納めた。」(代下5:1)

 ※1「鋳物の『海』」→「祭司が身を清めるために用いられた」(代下4:6)、円形をした青銅製の水槽で、大きさは直系10アンマ、厚さ1トファ、高さ5アンマ。一周は30アンマである。縁には百合の花が形取られ、容量は3,000バトあった。神殿の右側、南東の方向に安置された。
 フラムの製作物の項にある「海」を支える12頭の牛の像は、3頭ずつ東西南北に頭(こうべ)を向けていた。
 ※2「祭司の庭と大庭」→前者は祭司のみが入ることを許された中庭、後者はイスラエル人なら誰しも入ることが出来た庭。
 ※3「スコト」→ヨルダン川東岸ガト領内、ヤボク川下流域の町。ヨルダン川と合流する場所から北北東へ約12キロの位置にあった。今日のデイル・アラ。「遺跡からは青銅溶解用の炉址が見つかっている」(岩波版註釈より 諸書「歴代誌下」P915)
 ※4「ツェレダ」→スコト同様ヨルダン川東岸ガト領内、ヤボク川下流域の町。今日のテル・ウム・ハマド。



 当ブログも500日目を迎えました。ここまで辿り着くと、やはり感慨深いものがあります。いろいろあったなぁ……いや、そうでもなかったかもしれない。まぁ、いい。
 2008年09月09日から読み始めた聖書、旧約聖書はようやっと中盤にさしかかろうとしており、今年はまさしくその最高峰の踏破に挑む年となります。すなわち、歴代誌を終えたら、ヨブ記と詩編が控えている、ということであります。
 しかし、道はまだ遥かに長く、終わりの瞬間は未だ視野に納めること適わずにいる。どこまでも、歩き続けなくてはならない。だが、幸いなことに、いつまでも、ではない。◆

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第0499日目 〈歴代誌下第3章:〈神殿の建築〉3/5wtih今年のベートーヴェン室内楽音盤蒐集プロジェクト。〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第3章です。
 並行箇所は王上6:1-22〈神殿の建築〉。

 代下3:1-17〈神殿の建築〉2/5
 神殿の建築は、ソロモン王第4年、第2の月の第2の日に開始された。建築現場はエルサレムのモリヤ山(※1)、以前はエブス人オルナンの麦打ち場だったところである(ex;代上21:18、22:1)。
 王は神殿の基礎を据えた。奥行き60アンマ、間口は20アンマ。ここでの“アンマ”は古い基準に従っており、1アンマは約45センチである。前廊の奥行きは20アンマ、高さは100アンマあった。
 神殿のなかには糸杉材が貼られ、アラビア南部パルワイム(※2)で産出された上質の金で覆われた。なつめやしと網目模様の浮き彫りが施され、宝石で飾り立てられた。神殿の梁や敷居、壁、扉も金で覆われ、壁にはケルビムの浮き彫りがつけられた。
 また、王は至聖所を造った。奥行きは20アンマ、間口も20アンマあり、600キカル(1キカルは約34.2g)の上質な金で覆われて、階上の部屋も金で同様に覆われた至聖所を。
 至聖所には、鋳物で造られ、金で覆われた2体のケルビム像が安置された。ケルビムの翼の長さは、各5アンマずつで合計40アンマ。いずれの翼も片方は神殿の壁に触れ、もう片方は互いの翼に触れていた。2体のケルビム像は顔を内側に向け、後ろ足で立っていた。
 青や深紅、緋の織物、麻の織物で垂れ幕が造られ、そこにもケルビムの意匠が施された。
 神殿の前には2本の柱が立てられた。高さ35アンマ、頂の柱頭は5アンマ。神殿正面の左右に立てられたその柱は、右がヤキン(「彼[主]は立てるであろう)、左の柱がボアズ(彼[主]にこそ力あり)と呼ばれた。

 ヤキンとボアズの意味は、岩波15『歴代誌』P205註釈に拠りました。
 ※1「モリヤ山」→エルサレム。他箇所では、創22:2にのみ登場。主がアブラハムにイサクを献げるよう命じた際、指定したのがモリヤ(の地)にある山だった。神殿建築のモリヤ山と関連があるのか? 主への行為とその地の名前は、互いに響きあうのか?
 ※2「パルワイム」→アラビア南部地方、金の産出地として知られた町(?)の一つか。岩波版の註釈では、今日のイエメン、サク・エル・ファルウェインか、とする(P203)。旧約聖書では、ここ代下3:6にのみ登場。



 十年近くも前に処分してしまったベートーヴェンの室内楽曲の幾つか。今年はそれらを買い/聴き直そうと思い、まずはピアノ三重奏曲を、スーク・トリオによる演奏で購入しました。買ったのは、第5番ニ長調op.70-1〈幽霊〉の収録されている一枚(COCO-70919)。
 冒頭の基本主題に思わず、嗚呼、この曲を聴きたかったんだ、と感慨深いものを覚えましたが、どうにも気持ちが落ち着かず違和感を覚えるのは、最初に聴いた演奏が脳裏にずっとこびりついているためなのかもしれません。あれは、NAXOSから出ていた盤でした。
 スーク・トリオで全曲買い直してから、そちらも聴いて記憶を確かめ、新たな感慨をころころ掌の上で弄んでみるとしましょう。

 どれだけ若くて可愛かったり、知的な女の子から告白されようとも、おれはおぐゆーさんがいちばん好きでこの人だけが唯一の想い人で、二番目とか三番目とか他の子はないんだ。ごめん。◆

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第0498日目 〈歴代誌下第2章:〈神殿の建築〉2/5〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第2章です。
 並行箇所は王上5:15-32〈神殿建築の準備〉(代下2:1-9,16-17)、王上7:13-14〈神殿の備品の製作〉(代下2:10-15)。

 代下2:1-17〈神殿の建築〉2/5
 神殿の建築が始まった。
 「わたしが建てようとしている神殿は大いなるものです。わたしたちの神はすべての神々にまさる大いなる方だからです。しかし、この方のために神殿を建てる力が誰にありましょうか。天も、天の天もこの方をお納めすることができないからです。主のために神殿を建てようとするわたしは何者でしょうか。」(代下2:4-5)
 ティルスの王フラム(王上4:15「ヒラム」)へ遣わした使者に、ソロモン王は斯くいわせた。そう前置きして、王はダビデの盟友だったフラムへ神殿建築の協力を求めた。
 「今、金、銀、青銅、鉄、深紅の織物、緋の織物、青の織物を扱う熟練した者で、種々の彫刻にたけた者を一人こちらへ送ってください。父ダビデがそろえて、わたしのもとにいるユダとエルサレムの熟練した者に力添えをさせていただきたいのです。」(代下2:6)
 また、
 「レバノンからレバノン杉、糸杉、白檀の木材を送ってください。わたしは、あなたの家臣たちがレバノンの山林の伐採のことをよくわきまえていることを知っています。わたしの家臣をあなたの家臣と共に働かせ、大量の木材を準備させていただけないでしょうか。わたしは輝しく偉容を誇る神殿を建てようとしているのです。」(代下2:7-8)
 それに答えてティルスの王フラムは、ソロモンが求めた「金、銀、青銅、鉄、深紅の織物、緋の織物、青の織物を扱う熟練した者で、種々の彫刻にたけた者」(前掲)として、イスラエルに縁のある職人、即ちティルス人の父と(イスラエル12部族の一)ダン族の娘を母とする、「聡明で熟練した者、職人の頭」(代下2:12)フラムを送ってきた。
 レバノン杉や糸杉、白檀など神殿建築に必要な木材は、海路でイスラエルの港ヤッファへ運ばせた。但し、そこから王都までの陸路の運搬は、すべてイスラエルに行わせた。
 「ソロモンは、父ダビデが人口を調べたように、イスラエルの地にいるすべての寄留民の人口を調べたところ、その数は十五万三千六百人であった。そのうち七万人を荷役の労働者、八万人を山で石を切り出す労働者、三千六百人を民を働かせるための監督とした。」(代下2:16-17)
 代下2:1の文言はここに由来する内容である。

 ティルス人の王フラムが送ってきた職人フラム(並;王上7:13)の母は「ナフタリ族のやもめ」(王上7:14)と記されます。
 イスラエルへの木材運搬にまつわる件;並行箇所では食糧を提供してくれるようティルスの王フラム(ヒラム)はソロモンに要求しました(王上5:23)。いずれにせよ、イスラエル王と盟友関係にありと雖も、ティルスはイスラエルに隷属するものではない、という立場を貫いているのが、ここで確認できます。



 帰り道、神社の境内で空を見あげました。
 薄雲がかかっているせいでか冬の星々はぽつん、ぽつん、と浮かんでおり、オリオン座も他の星座もしかとは見えませんでした。ただ、北極星の、豆電球みたいな懐かしい色彩だけが一際目立っており……。
 くっきりとした光彩を見つめながら、時間の流れに取り残されたような孤独と悠久の時間と空間の広がりを感じていました。◆

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第0497日目 〈歴代誌下第1章:〈ソロモンの知恵と富〉&〈神殿の建築〉1/5〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第1章です。
 並行箇所は王上3:4-15〈ソロモンの知恵〉。

 代下1:1-17〈ソロモンの知恵と富〉
 ソロモンは自分の支配(王権)を強固にし、主は彼を高め偉大な者とした。
 王は全会衆と共にギブオンにある聖なる高台へ赴いた。そこには荒れ野で主の僕モーセが造った神の臨在の幕屋があった。が、神の契約の箱は既にエルサレムへ運ばれていた。
 この臨在の幕屋の前には青銅の祭壇があった(これは出38:1-8にて、ユダ族でフルの孫、ウリの子ベツァルエルが造ったものである)。ソロモン王は会衆と共に主に訊ね、青銅の祭壇の上で焼き尽くす献げ物として、一千頭の家畜をささげた。
 その夜である。主がソロモンの前に現れて、「何事でも願うがよい、あなたに与えよう」(代下1:7)といった。
 王は答えた、「今このわたしに知恵と識見を授け、この民をよく導くことができるようにしてください。そうでなければ、誰があなたのこの大いなる民を裁くことができましょうか。」(代下1:10)
 主はこれを聞いて喜んだ。「(あなたは長寿や富など求めて、自らの欲を満たすのではなく)わたしがあなたをその王として立てた民を裁くために、知恵と識見を求めたのだから、あなたに知恵と識見が授けられる。またわたしは富と財宝、名誉もあなたに与える。あなたのような王はかつていたことがなく、またこれからもいない。」(代下1:11-12)
 ━━そうして、王はエルサレムへ戻って、イスラエルを支配した。

 ソロモンは戦車と騎兵を集めて、戦車隊の町々、エルサレムの王のもとへ配置した。王の馬はエジプトとクエから購入され、エジプトからは別に戦車と馬が揃えられた。それらは「王の商人によってヘト人やアラム人のすべての王に輸出された。」(代下1:17)

 代下1:18〈神殿の建築〉1/5
 「ソロモンは主の御名のために神殿を、自分のために王宮を建造するよう命じた。」(代下1:18) 続きは代下2〈神殿の建築〉2/5以下で語られる。

 並行箇所、王上3:16節以下のソロモンの裁判は省略される。
 語られるべきは、ソロモンが主により祝福された存在であったことと、神殿の建築がソロモンにより開始されたこと。それこそイスラエルに帰還した民が知るべき事実であったから、大岡裁きに似たソロモンの裁判は不純要素として、敢えて捨てられたのしょう。
 斯くして、終わりへの始まりが語り出される……。



 和久井映見に「HOPE-新しい未来のために」って歌があってね。それがグサグサ胸に突き刺さる内容なんだ。うむ。◆

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第0496日目 〈「歴代誌・下」前夜〉 [歴代誌・下]

 明日から、聖書の読書ノートを再開します。今度は、「歴代誌・下」。
 ソロモンによる神殿と王宮の建設で始まる歴代誌下は、王国の分裂を分岐点にその後は南王国ユダの歴史が語られ、エルサレム陥落・バビロン捕囚へ至ります。でも、並行する列王記よりも遥かに希望に満ちた挿話で、歴代誌下は終わります。
 以前も書いていましたが歴代誌は、バビロン捕囚から帰還したイスラエルの民に、自分たちのルーツを知らせ、過去の行いと向き合い和解する、という二本の柱で構成されています。それゆえ、ダビデ王家のスキャンダルとソロモン王の背信、即ち王国分裂の原因はカットされています。そんなもの、歴代誌は必要としなかったのです。
 そのために、読んでくださるみなさまには、一つだけお願いがあります。明日以後、可能な限り並行箇所を明記しておきます。だからお時間のあるときなど都度、旧約聖書の当該箇所或いはこのブログでも結構なので、繙いていただけないでしょうか。
 そんな、ちょっとした手間をかけることで歴代誌を、もっと面白く、奥行きある物語として楽しめると思います。◆

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