第0733日目 〈本絡みの身辺雑記〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 勇気をふるって太宰治を中断し、ドストエフスキーに戻り現在『白痴』を読み返している、という報告を認めるつもりだったのだが、ワトスン、気が変わったのでそれは止めにした。さっきのさっきまで、明日からの詩編第42編のノートを書いていたら、その気がすっかり薄まってしまったのだ。なんでかはわからない。単に時機を逸したのであろう。
 今日は、様々な事柄を書いてみよう。いま読んでいるのは述べたとおり『白痴』なのだが、今回は前回以上のページを1日で読むようにしているので、だいぶ捗っている。それでもわたくしの読書スピードは比較的遅い方なので、まだようやく半分にさしかかるかどうか、という程度だが、頗る上出来だ。通常は大体1日で約60-80ページが目処であり、読めるときはもっと進むけれど、それでも海外の長編小説を1冊あげるのは、チト難しい。消化しやすそうな作家の長編であっても、自分にはそこそこ難儀な作業となりがちなのだ。
 とどのつまり、だな、わたくしは1ページ1ページ、1行1行、1語1語をゆっくりとじっくりと腰を据えて読みたいタイプの読者なのだ。高校生の時分には普通の厚さのものなら朝から晩まで読み耽って1日で読了した経験もあるけれど、いまではそんなことおよそ不可能に近い。いろいろ理由は適当にでっちあげられるが、まぁ、それはいわずにおこう。なに、大したことではない。ただ、スタイルに変化が生じて斯くなったのである、というだけの話。そこに<環境の変化>という要素が加わるのは、きちんと会社にお勤めされている読書人なら、多くを語らずともおわかりいただけるものと信じる。
 それはともかく、『白痴』上巻は比較的順調に読み進んでいる。行ったり来たりする場合もあり、あくまで「比較的」というに留めるが、前回よりは順調だ。このペースを守れたならば、年末には『悪霊』の再読に取りかかれるであろう。淡い期待が現実となるのを望んでいる我。でも、おぐゆーさんに誘われたなら……このペース、崩していいかも。
 おや、気附けばフルニエ独奏チェロ弾くブラームスのチェロ・ソナタのCDが終わっている(伴奏はフィルクスニー。PROC-1077)。いや、そんなことではなくて、その気がなくなってしまったのだ、と告白したはずの報告を済ませたようだ。しかし、これは考えていたよりも幾分か方向が違ってしまっている。これではわたくしの読書スピードの遅さの報告とそれを弁護する言葉を書き並べただけではないか。……ま、いいか。これまでこのブログを読んできてくだすった方々、読者諸兄なら「またか」と呵々大笑してお許しいただけよう。そんな、お会いしたこともない方々の好意に甘えてみる。お許しを。
 そうだ、今日は仕事の帰り、遂に一念発起して或る古本屋へ駆けこんだのであった。なぜか、というと、昨年のいま頃だったか、棚に発見した聖書辞典を買う決心を固めたからだ。『新エッセンシャル聖書辞典』(いのちのことば社)という本。どうしても辞典は必要である。出版社から推察できるように、新改訳対応なのだが、さんさんかが使っている新共同訳にも対応した内容であり、なおかつ、ここがいちばん重要なのだが、新共同訳対応の聖書辞典に較べて使いやすく、記述が丁寧なのだ。よってこれに決めた。さっそく使って、役に立てている。ハーレイの本、ヘルマン&クライバーの本同様、座右に置いていつも安心、信頼できる一冊を手に入れた。なんだか、RPGの勇者になった気分だな。
 いやぁ、今日はしんどかったよ。仕事の話だ。心地よい疲れ、といえるかどうかはさておき、確かなのは、今夜は不眠に悩まされることなくぐっすりと、夢も見ることなく寝られそうだ、ということ。小さなしあわせ、でもそれがとっても大切。明日は休みだ。
 あ、映画のことやドラマの話するスペース、なくなっちゃった……。◆

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