第3764日目 〈病床からのレポート──2024年02月25-26日「白峯」下訳進捗篇〉 [日々の思い・独り言]

 退院までに「白峯」の下訳を終わらせたい。たとえ不十分なものであったとしても。
 それは現実になった。
 本篇最後までどうにかたどり着いたのだ。02月11日からまだ「なんちゃって」レヴェルに過ぎぬ筆を執り始めて、毎日1時間から2時間をこの作業に費やして、今日02月25日午前に終いの一文、「かの国にかよふ人は、必幣をさゝげて斎ひまつるべき御神なりけらし」へ至った。
 化学療法が始まるまでに少しでも作業を進めておきたい。その一心から、修正テープと茶色のペンを片手に読み返しを行いながら、細かな字句修正やまるまる一文の手直しを始めたのだ。
 でも、本当の意味では、下訳は完了していなかった。冒頭、東国歌枕の道行と崇徳院の荒れ果てた行在所での描写は、ほぼ手抜き状態の訳と最初からわかっていたけれど、……まさか読み進めるうちに同様の箇所が幾つも見つかるとはおもわなんだ。
 仮訳もできぬ状態だったか、原文を引いた箇所や、たといそうでなくともそれを示す記号も付けず場面一つをすっ飛ばしていたり、ほとほと頭を抱えこむ事態に遭遇しながら作業中……。
 訳文の修正は後回しにして、まずは抜け落ちている場面を翻訳しなくてはならない。……一、二箇所であれば、採血とほぼ100%輸血がある明日であっても、体力と気力次第でどうにかなると思うんだけれど──果たしてどうなるんでしょうね?◆(24/02/25)

翌日追記
 抜け漏れのあった場面の下訳は終わった。あとは上にも書いたように細かな字句修正や段落全体の訳し直しなどである。
 訳し始めた最初の頃の文章は、なぜか文意が通じなかったり、文脈を完全に無視した代物になっており、頭を抱えてしまう程の出来の悪さ。
 が、そうね、『孟子』の易姓革命あたりからと、一旦最後までたどり着いたあとで訳した冒頭くらいになれば、茶色の修正も前半に較べれば、ぐっ、と減るんではないか、と期待している。
 さてどうなりますか。□(24/02/26)

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