第3754日目 〈令和5/2023年 よかった本、がっかりな本、だめな本。 〉 [日々の思い・独り言]

 喪中のため新年の挨拶や「本年もどうぞ……」なんて元日のテンプレ文言は一切差し控える。
 
 タイムリミットが迫っている。買い物帰りに体を休めんと寄ったカフェ、今日は閉店時間が十七時と云々。執筆を企んでいた短文は、果たして残り三十分で書けるだろうか? 時間はない。go ahead.

 手帳に書き留めて可視化した所以もあるのか、顧みて2023年はやたらと本を読んでいた一年だった。その数はせいぜい二百冊(作)を少々超えるという程度だが、「今年の読書量は三六〇余冊でした、ぜんぶ(現代の軽い)小説です!」なんてTwitter(現X)の腐乱死体が臆面もなく述べ立てるものよりは中身で勝負できる書物ばかりであった、と自負できる。……咨、勿論このなかに仕事で必要になって目を通した本は一冊もない。お断りしておく。そんなもの、読書の筈あるか。
 で、そのなかから「よかった本」「がっかりな本」「だめな本」を数にこだわらず選んでゆくのだが、以下に挙げるのはあくまで現時点(12月31日 23時09分)でのセレクトであり、今日残りの時間で変化する可能性はじゅうぶんにあり得る。あらかじめ申し伝えておきたい。但しそれは「よかった本」に限った話。「がっかりな本」「だめな本」の変更はない、追加はあろうけれど。
 スティーヴン・キングとP.G.ウッドハウスの小説については敢えてリストから外した。「よかった本」に入るのは読む前から当然であり、また外すことで他の本に陽の目があたるのを優先したからだ。再読本も含めていない。なお、これはあくまで<読んだ本>であり、<出版された本>ではない、といわずもがなのことを言い添えておく。
 それでは以下、順不同で、──

 ○よかった本
 青木理  安倍三代  朝日文庫
 杉原泰雄  憲法読本 第4版  岩波ジュニア新書
 山本芳久  キリスト教の核心をよむ  NHK出版
 大田俊寛  一神教全史(上下)  河出新書  
 山本博文  歴史をつかむ技法  新潮新書
 清水加奈子  死別後シンドローム  時事通信社 
 三浦優祐・小野純一  アーカムハウスの本  書肆盛林堂
 G.K.チェスタトン (生地竹郎・訳)  聖トマス・アクィナス  ちくま学芸文庫
 ヘンリ・ナウエン (渡辺順子・訳)  傷ついた癒し人  日本キリスト教団出版局
 ナポレオン・ヒル (田中孝顕・訳)  思考は現実化する  きこ書房
 エーリッヒ・フロム (鈴木晶・訳)  愛するということ  紀伊國屋書店
 フラウィウス・ヨセフス (秦剛平・訳)  ユダヤ古代誌、ユダヤ戦記  ちくま学芸文庫
 スー・スチュアート・スミス (和田佐規子・訳)  庭仕事の真髄 老い・病・トラウマ・孤独を癒やす庭  築地書館
 ヨン=ヘンリ・ホルムベリ編 (ヘレンハルメ美穂他訳)  呼び出された男 スウェーデン・ミステリ傑作集  ハヤカワ・ミステリ
 Jake Ronaldson  The Gandhi Story  IBCパブリシング


 ○がっかりな本
 大崎梢  横濱エトランゼ  講談社文庫
 北村薫  遠い唇  角川文庫
 北村薫  雪月花  新潮文庫
 阿刀田高  ストーリーの迷宮  文春文庫
 綾辻行人  Another 2001(上下)  角川文庫
 ※これは、もう二度と読むことないだろう人たちのリストでもある。綾辻は『双子館の殺人』が最後になる。

 ○だめな本
 渡辺祐真・編  みんなで読む源氏物語  ハヤカワ新書

──以上。

 年が明けた。
 神社参道に面するわが家だが……咨、外うるせえ。◆

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