第0819日目 〈詩編第117篇:〈すべての国よ、主を賛美せよ。〉&思い出が甦る。〉 [詩編]

 詩編第117篇です。

 詩117:1-2〈すべての国よ、主を賛美せよ。〉
 題詞なし。
 《ハレルヤ詩集》の一。

 「詩編」最短の篇で、全地に住まう民はみな主を讃えよ、と促す詩。同じ主旨の文言は若干の詩句を変えて、「ローマの信徒への手紙」15:11に見られる。
 詩編、というよりも聖書の本質が凝縮された見逃せぬ詩篇。
 「主の慈しみとまことはとこしえに/わたしたちを超えて力強い。」(詩117:2)
 さて、約束を果たそう。なぜ詩113-118が《ハレルヤ詩集》と呼ばれるか、については各詩が「ハレルヤ」という詩句を伴う、或いは讃美する内容になっているからであるけれど、岩波版『詩篇』で《エジプトのハレル》と括られるのは、詩113が「ハレルヤ」の詩句で始まり、詩114:1が出エジプトを話題に扱っているからである由(同書 P442)。
 また、これら《ハレルヤ詩集》は過越祭の日に歌われた詩篇が集められている。詩113-114は食事の前に、詩115-118は食事の後に歌われた、もしくは唱えられた。「マタイによる福音書」26:30,「マルコによる福音書」14:26にて過越の食事を終えたあとにイエスとその弟子たちが「賛美の歌をうたった」というのは、詩115-118であったろう、とされる。特に詩118なんてその場の状況に相応しい詩篇であるように思います。



 SMAPとTOKIOが登場し、それにAKB48が花を添えたなんとも奇っ怪かつ滑稽な夢を見たのでそれについて報告しようと思うたのですが、それを吹き飛ばす出来事に遭遇したので予定変更とさせていただくこととした。
 思い立って夕方ちょっと前からM-ZとN-Yに出掛け、そのままI-Mallに出てBOへ寄ると、運良く単行本と文庫、雑誌が20%オフのセールに遭遇。以前から悩んでいた村松友視『武蔵野倶楽部』(文藝春秋)を買うことにして、その後は雑誌売り場をぶらついていると、あんまり現在(いま)となっては見たくない一冊を棚に発見。それが、一昨年2009年のLFJAJの公式ガイドであった。なんと、売った人は本当にTKFで公演を聴いていたらしく、当該ホールで無料頒布されているパンフレットが2枚、挟みこまれていた。らっき~。
 あまり見たくない、といった理由については一昨年GW前後のブログを一読願うが、絶望的なまでの救いのなさゆえにも封じ込めた気持ちを再び一気に噴出させるに足る一冊であったからだ。公演内容や参加アーティスト、作曲家にまつわる諸々なんて記事よりもはるか以前に、この一冊は未だ傷だらけでささくれ立っている想いの傷に塩を塗りたくるような一冊なのだ。ぷん。思い出が甦るのはひとえに残酷である。
 ムッソリーニ同様にわたくしもヴェルディを利用させていただく。つまり、「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」(歌劇《ナブッコ》より)である。むろん、われながらひねくれた引用であるとは承知している。good grief.◆

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