第3269日目 〈小さな日常を愛す。〉 [日々の思い・独り言]

 大きなイヴェントなんてなくて良い。ルーティンをかき乱す乱痴気騒ぎはまっぴらだ。判で押したような毎日が途切れることなく続いてほしい。
 或る年齢に達した後からか、よく覚えていないけれど、そんな風に思うようになった。この15年程のことだ。普通の人ならまず以て経験しないようなことを色々体験してしまったから?
 20代の或る頃までは心のどこかで人生が一変するような出来事に遭遇するを待ち望み、また実際にアクションを起こして見知らぬ世界へ飛びこんでみたこともあった。いまはその反動か、静穏な日々を希求するばかりである。
 日々大きくなってゆく(ように見受けられなくもなくはない)奥方様のお腹を見、大病を患うも復調して毎日の営みを刻む母を見ていると、余計に日々のルーティンこそ愛おしく思えてならぬ。
 鎌倉の或るお寺に参詣してきた。無駄なことはなにもない。なんでも良い方へ捉えることだ。そうお話をいただいた。 
 静かで凪のようなゆるやかな毎日を過ごすことが出来ているいまが、いちばん幸せだ。◆

  なんにも言わなくていい こんな時間がいとしい
  くりかえす波音に やさしい気持ちがあふれてく
  夢見るように過ぎて行く毎日の中で
  そばにあなたがいる時が 一番うれしい
   (中略)
  また明日から忙しい 毎日が来るね
  そばにあなたがいなくても 背すじをのばそう
    
〜和久井映見「海辺の休日」;『Dearest』(PSCR-5434 1996/01)□


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