第3338日目 〈こんな夢を見た(その9):〈グリーン版〉世界文学全集第2期と第3期のこと。〉 [日々の思い・独り言]

 河出書房からそのむかし、出ていた世界文学全集がある。いわゆる〈グリーン版〉と呼ばれる、全100巻の全集だ。河出書房、であり現在の、河出書房新社、ではない。
 3期に分けられて刊行されたため、その編集方針の一貫性の欠如が指摘されているらしい。が、愛読した側にそんなことは余り関係ないのだ。
 祖父が遺した第1期の欠落書目を埋めることが、20代のわたくしが古書店を渉猟する目的の1つだった。それは果たされ、満足した。
 集めたあとは読むことが優先事項だ。が、問題は全部を読み終えたあとで、第2期、第3期に出された本は手許に殆どなく、かつては同じように古本屋の店頭で転がっていたのにそちらの蒐集へ意識が向くことも殆どなかった。手許に、読む本はなくなった。
 では、と腰をあげて古書店・新古書店、ネット・オークション、ネット販売のサイト、等々覗いてみても最早それは品薄で、なかなか出物と呼ぶべきはなかった。状態はともかく、月報がない、或いは有無の確認ができない、というのは致命傷以外の何物でもなく。……第2期、第3期の月報附き全巻収拾は、令和の世には難事なのか。
 偶々入った古書店の棚に、別巻も込みで〈グリーン版〉世界文学全集が並ぶ光景を、夢で見た。全巻バラ売り、月報附き、物によっては刊行当時のビニールカバーや帯も付いており。売価は各巻100円(税込み)。叩き売り、である。喜び勇んで手にしてありったけレジへ積み、四次元ポケットのようなリュックに詰めこんで店を出た。そこで夢から覚めた。──咨!!
 まだ目がちゃんと活字を読み取れるうちに、未架蔵書目をすべて手に入れて、飽きるまで読み耽りたいなぁ。◆

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