第3608日目 〈想像力は、悲しみに暮れる人を支える「杖」。〉 [日々の思い・独り言]

 想像力には人間を治癒させる力がある。
 想像力には人間を守る力がある。
 想像力には人間を回復させる力がある。
 ──そう思うのであります。
 絶望の淵を覗きこんだような時でも、悲しみのどん底に叩きこまれた時でも、辛い現実に打ちひしがれた時でも、想像力はその人の、これからの未来に福音をもたらす。まだ朧ながら、まだ形を成さぬながら、そんな風なことを考え、信じられるようになったのです。
 時に禍々しい、福音を引き裂くような悪の色に塗られた想像力が、その人のすぐ隣りに立って、その人が誤った方向へ足を踏み出すのを待ち構えるような場合だって、あるかもしれない。
 しかし、だからというて健全な想像力──人間を治癒し、守り、回復させる、福音としての想像力がその場から消え去っているわけではありません。それはかならず、人を悪に誘いこむ想像力のすぐ隣りに立っている。その人の心のなかに灯火が焚かれている限り、健全な想像力を見附けられるはずです。
 もういちど、いう。
 想像力には人間を治癒させる力がある。
 想像力には人間を守る力がある。
 想像力には人間を回復させる力がある。
 想像力とは福音であり、福音とは想像力である。
 そうして、福音も想像力も、つねに〈希望〉があなたの心から消え去らぬようするための祈り、なのです。
 そう思えば、絶望の淵を覗きこんだ時でも、悲しみに暮れている時でも、辛い波に呑みこまれそうな時でも、どうにか現実世界へ足を踏み留めて、生きてゆけるかもしれない……と感じられるのです。◆

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