第0282日目 〈サムエル記上第14章(2/3):24-46〈ヨナタンの英雄的な行動〉2/3〉 [サムエル記・上]

 サムエル記上第14章2/3です。

 サム上14(2/3):24-46〈ヨナタンの英雄的な行動〉2/3
 この戦のあと、イスラエルの兵士はみな、飢えに苦しんでいた。というのも、出陣の前、サウルが、この戦(報復)が終わる前に食べ物を口にした者は呪われよ、といっており、兵士もそれに誓っていたからである(サム上14:24)。
 が、ヨナタンはそんなことを知らなかったので、森の地面を埋める蜂蜜をもう口に含んでおり、為に目は輝くばかりに元気であった。兵士の疲労を見て初めて父王の言葉を知ったヨナタンは、父王の愚に頭(かぶり)を振った。
 「わたしの父はこの地に煩いをもたらされた。(中略)今日兵士が、敵から取った戦利品を自由に食べていたなら、ペリシテ軍の損害はさらに大きかっただろうに。」(サム上14:30)
 さて、サム上14:24にあった如く、兵士はみな疲れ、空腹であった。彼らは家畜を捕らえて地面で屠り、血を含んだまま食べた。その罪を贖うために、主のための祭壇を初めてサウルは築いた(参照:レビ17)。
 それから、彼はペリシテ軍追撃について、神に託宣を求めたが、神は答えなかった。これはイスラエルのなかに罪を犯した者がいるからである、とサウルは察して、兵士を前にしていった、━━
 「兵士の長はみな、ここに近寄れ。今日、この罪は何によって引き起こされたのか、調べてはっきりさせよ。イスラエルを救われる主は生きておられる。この罪を引き起こした者は、たとえわたしの息子ヨナタンであろうとも、死ななければならない。」(サム上14:38-39)
 しかしながら、罪を引き起こしたのは、他ならぬヨナタンであった。ヨナタンは自分が森で行ったことを話し、サウルは息子にお前は死ななくてはならない、と告げた。
 それに兵士たちが反対した。イスラエルのために戦い、我々に勝利をもたらしてくれたヨナタンを死なせてはならない、と。サウルは兵士の声に聞き従った。そして、自分たちの場所に帰ってゆくペリシテ軍を追撃することもなく、そのまま引き揚げたのである。

 失策、愚策。息子にまで非難されてしまうサウル。が、これは決して無能ゆえのことではありません。サウルは王としての役割を果たすべく行動し、結果空回りしているに過ぎないのです。
 サムエルは嘆き、主はサウルを王に立てたことを後悔した、とまで記されてしまった(サム上15:35)あたりに、サウルの不幸がある、と申せましょう。状況が違えばサウルは賢王として記録されていた可能性だって、実は否定できないのです。それが歴史の面白いところであり、恐ろしいところであります。



 07月11日前後になると、心が乱れて乱れて獰猛になる。鎮めるのも容易でない程……。
 まだわたくしのなかで、あの事故は終わっていない。一生終わらない。

 ━━映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(4ch)を観ていました。
 いつ観ても面白いなぁ。明日は原作全巻を朝から晩まで読むとしようか、と決めました。えへ。◆

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