第0288日目 〈サムエル記上第18章:〈ダビデに対するサウルの敵意〉〉 [サムエル記・上]

 サムエル記上第18章です。

 サム上18:1-30〈ダビデに対するサウルの敵意〉
 サウル王はダビデを戦士として取り立て、戦士の長に任命した。
 ゴリアトと戦って帰ると、イスラエルの女たちはサウルとダビデの武勲を寿いだ。曰く、サウルは千、ダビデは万の敵を討った、と。
 「サウルはこれを聞いて激怒し、悔しがって言った。『ダビデには万、わたしには千。あとは王位を与えるだけか。』この日以来、サウルはダビデをねたみの目で見るようになった。」(サム上18:8-9)
 翌日、神/主の悪霊がサウルへ降り(註1)、二度ダビデを殺めようとした。ダビデは二度ともそれから逃れた。
 主はダビデと共にいる。サウルからは離れた。ゆえに王はダビデを恐れ、遂にはペリシテ人の手にかかって命を落とすよう策略をめぐらせた。
 まず長女メラブを与えて自分のために戦え、といったが、ダビデはサウルの婿になるのを拒んだ。メラブはメホラ人アドリエルの許へ嫁がせられた(註2)。
 ついで次女ミカルを妻に与えるといい、家臣らを使ってミカルとの結婚を拒もうとするダビデの気持ちを変えさせた。
 考え直したダビデは兵を率いて200人のペリシテ人を討ち、王にいわれた通り、敵兵の陽皮(陰茎の皮。ペリシテ人には割礼の習慣がなかった)100枚を持って帰還した。
 約束どおり、サウルは娘ミカルをダビデに(渋々)与えた。
 「サウルは、主がダビデと共におられること、娘ミカルがダビデを愛していることを思い知らされて、ダビデをいっそう恐れ、生涯ダビデに対して敵意を抱いた。」(サム上18::28-29)

 主はイスラエル王位の廃位と後継者を立てることを、既に約束していました。誰に? むろん、サウルに、です。サム上18は、サウルが、廃位される自分の後継者が誰なのか、明確に知らされた章であります。
 そのサウルの後継者ダビデを庇護する一人が、サウルの息子ヨナタンでした。ここでは触れませんでしたが、本章冒頭には、次章につながる文言がありました。それは、明日改めてお伝えしようと思います。
 では、補註。
 註1)イスラエル王として主に反したサウルが廃位され、主の怒りを被る立場にあるのは、これまで読んできた方なら容易に察せられましょう。が、問題になるのは、なぜ主が悪霊を降らせるのか、という点。それを岩波Ⅴ『サムエル記』解説は、「サムエル記の大胆な神理解」(P302)ゆえと説明します。その前提にあるのは、神が真に善なる神であるならなぜこの世に悪が存在するのか、という永劫不変の疑問であります。それへの一つの回答として、このような解釈が「サムエル記」では行われている、というのです。
 註2)メホラとはアベル・メホラの町のこと。位置は、ヨルダン川西岸のイサカル族領内にある町ベト・シェアンの南方。ここに住むアドリエル(洗剤の名前みたい……)へ嫁いだメラブが産んだ子供たちの顛末は、サム下21:8-9に記されています。また、アベル・メホラは後の世に活躍する預言者エリシャの生まれ故郷でもあります(列王記上19:16)



 昨日に引き続き、CS(707ch 日本映画専門チャンネル)で『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』を観ました。実は前半しか観たことがなかったため、ようやく観られた、と感慨無量であります(大袈裟とは自分でもわかっている)。うっちーキャラ変わってもやっていけるよ、アナタ。あとね、ぶっさんが息を引き取るシーンでねぇ……涙がちょっぴり目尻に浮かびました。
 ちなみにおいら、生涯最後にいう台詞は決めてあります。

 ……『LOST』シーズン1-4連続放送(725 AXN)が今日(昨日ですか)、遂に終了しました。何度観ても飽きないし、奥が深くて、先の展開が読めない。「わけワカンネ」と曰う御仁もいますが、それこそが『LOST』の醍醐味であります!!
 いよいよ来週日曜日(07月26日)から、シーズン5が本放送開始! “運命に従うか、それとも挑むか?”これまでの謎が解決されてゆき、最終シーズンへの地均しといえるシーズン5を、楽しみにしたいと思いますっ!!
 あー、来月からは『ブラザーズ&シスターズ』シーズン1-2の連続放送が始まるなぁ。観なくっちゃ。◆

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