第0296日目 〈サムエル記上第26章:〈ダビデ、サウルを寛大に扱う〉〉 [サムエル記・上]

 サムエル記上第26章です。

 サム上26:1-25〈ダビデ、サウルを寛大に扱う〉
 砂漠の手前、ハキラの丘にダビデあり。━━ジフ人の報せを承け、サウルはイスラエルの陣営から3,000人を選んで、ジフの荒れ野に下って捜し、陣を敷いた。その晩、━━
 ダビデはヨアブの兄弟ツェルヤの子アビシャイを連れて、「主から送られた深い眠り」(サム上26:12)に就いていたサウル陣営へ潜りこみ、王の枕許にあった水挿しと地面に突き刺してあった槍を奪うと、陣営のあちら側、遠く離れた山の頂へ立ち去った。
 陣営にいるとき、アビシャイは、その槍でサウルを刺殺してしまえ、主はサウルをあなたの手に渡されたのだから、とそそのかしたが、ダビデは「否」と首を横に振った。
 「主は生きておられる。主がサウルを打たれるだろう。時が来て死ぬか、戦に出て殺されるかだ。主が油を注がれた方に、わたしが手をかけることを主は決してお許しにならない。」(サム上26:10-11)
 ━━ダビデは山の頂から、サウルの兵たち、司令官アブネル(ネルの子、サウルの親類。サム上14:50参照)に呼ばわった。その声にサウルは反応した。
 ダビデはサウルにいった、━━
 「わが主君はなぜわたしを追跡なさるのですか。わたしがなにをしたというのでしょう。わたしの手にどんな悪があるというのでしょうか。(中略)どうか、わたしの血が主の御前を遠く離れた地で流されませんように。まことにイスラエルの王は、山でしゃこを追うかのように、蚤一匹をねらって出陣されたのです。」(サム上26:18,20)
 サウルはダビデに応えた。
 「わたしが誤っていた。わが子ダビデよ、帰って来なさい。(中略)わたしは大きな過ちを犯した。」(サム上26:21)
 再びダビデはサウルにいった、━━
 「主は、おのおのに、その正しい行いと忠実さに従って報いてくださいます。(中略)今日、わたしがあなたの命を大切にしたように、主もわたしの命を大切にされ、あらゆる苦難からわたしを救ってくださいますように。」(サム上26:23-24)
 再びサウルはダビデに応えた。
 「わが子ダビデよ。お前に祝福があるように。お前は活躍し、また、必ず成功する」(サム上26:25)
 ……そうしてダビデは自分の道を行った。サウルは自分の場所へ戻っていった。

 一連のサウルによるダビデ追討劇。その最後は、ダビデとサウルが真に和解を結べぬままそれぞれの〈道〉を歩いていった、と象徴的な文言を以て締め括られます(サム上26:25)。
 そして、われらにとっても近いうちにサウル(と子息ヨナタン)の死が語られます。が、それはまだ少しだけ先のお話です。



 傘つきお月様を眺めながらおぐゆーさんをつらつら想ふ。溜め息はふん。気がつきゃ空き缶15本。なのにさっぱり酔えぬ、週末の夜半。ストラヴィンスキーのオペラを寝転がって聴きながら、乱れがちなこの心をなんとかしよう。
 あ、明日は久しぶりにアイスコーヒーを作ろう。◆

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