第0364日目 〈【これを聴けっ!】THE SORRY ON PARADE〉 [日々の思い・独り言]

 THE SORRY ON PARADEというインディーズ・バンドがいる。で、これが実によい歌を聴かせるのだ。
 メンバーは兵庫県赤穂市出身の二人を軸にした四人組で、ザ・ブルー・ハーツに触発されてバンドを結成し、何度かのメンバー・チェンジを経て今日まで活動を続けている。これまで4枚のフル・アルバムと1枚のミニ・アルバムを発表した。
 パンク・バンドとしてデヴューした彼らだが、活動が続くにつれて次第にパンク色は薄まって、颯爽としたロックへシフトしたような印象がある。3枚目のアルバム『THE SORRY ON PARADE』で聴かれる音楽は、ストレートなロックン・ロールに他ならない。とはいえ、その底でパンクの精神は脈打っている。パンクの洗礼を浴びた彼らが自分たちの音楽を追究した結果、王道的ロックへ辿り着いた、というところだろうか。
 THE SORRY ON PARADEは愚直なほどまっすぐで、汗の飛沫にまみれた男たちの歌を奏でる。それがいいのだ。井の中の蛙はいつだって空を見あげて、ここから抜け出ることを諦めない。そんな連中の歌だ。男よ、男たれ。ハングリー精神と哀愁に彩られた詞、荒削りで心を揺さぶるサウンド。それがTHE SORRY ON PARADEの真骨頂である。
 ヘタレなおいらだけど、ヘミングウェイのように男性的で戦闘的な彼らの歌に共感するところ大なのは、彼らの歌が自分への応援歌のように聞こえることがあるからなんだ。嘘だと思うなら、だまされたと思っていっぺん聴いてごらん。言葉を連ねたって、音楽の魂は伝えきれないから。THE SORRY ON PARADEの放つあの愉悦(エクスタシー)に呑みこまれ、君もきっと好きにならずにゃいられないよ?◆

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