第0406日目 〈列王記下第3章:〈イスラエルの王ヨラム〉〉 [列王記・下]

 列王記下第3章です。

 王下3:1-27〈イスラエルの王ヨラム〉
 南王国ユダがヨシャファト王第18年、ヨラムの第2年に、北王国イスラエルの王に即位したのはヨラムである。前王アハズヤ同様アハブ元王の子である。御代は12年続いた。彼もまた主の目に悪とされることを行ったが、父アハブ母イゼベル程ではなく、例えば父が据えたバアルの神像を取り除くなどした。しかし、ヤロブアムの罪は拭いきれずに犯し続けた。
 さて、アハブ元王が崩御すると、それまで100,000頭の小羊と同数の雄羊の羊毛を貢ぎ物として納めてきたモアブが、イスラエルに対して反旗を翻した。
 イスラエル王ヨラムはユダ王ヨシャファト、エドムの王(実際はユダ王の代理)と連合を組み、“エドムの荒れ野の道”を通って進軍した。が、迂回するのに7日を要したので、兵や家畜のための水が底をついてしまった。
 ヨラム王は絶望した。ヨシャファト王は、主の言葉を聞ける者はここにいるや否やを問うと、イスラエル王の家臣が、預言者エリシャが同道している、と教えた。王たちは彼のところへ赴いた。
 王たちに対してエリシャは冷淡だった。我らの間になんの関係があるのか、アハブやイゼベルの預言者たちに尋ねればよいではないか、と。ヨラム王の重ねての頼みにエリシャはいった、楽を奏する者を連れて来よ、と。
 楽が奏され、主の御手がエリシャに臨んだ。エリシャは主の言葉を告げた。この涸れ谷に沢山の堀を掘れ、やがてそこに水があふれる、と。続けてエリシャは王たちにいった、主はモアブをイスラエル=ユダ・エドムの連合軍の手に渡される、モアブの土地も町も人もあなた方が駆逐する、と。
 涸れ谷に沢山の空堀が掘られた。すると、水がエドムの方角から流れてきて、堀には水が満々と湛えられたのである。
 モアブの人々は涸れ谷に湛えられた水が夜明けの光に赤く染まっているのを見た。敵が内輪揉めをして互いを討ち合っているのだ、と勘違いしたモアブは、いまこそ、と涸れ谷の敵軍を攻めたが、隠れていたイスラエルの連合軍に逆に討たれ、そのまま敗走した。モアブの土地も町も人もみな、駆逐された。
 「モアブの王は戦いが自分の力の及ばないものになってきたのを見て、剣を携えた兵七百人を引き連れ、エドムの王に向かって突進しようとしたが、果たせなかった。そこで彼は、自分に代わって王となるはずの長男を連れて来て、城壁の上で焼き尽くすいけにえとしてささげた。イスラエルに対して激しい怒りが起こり、イスラエルはそこを引き揚げて自分の家に帰った。」(王下3:26-27)



 昨夜、ドストエフスキー『死者の家の記録』の第一部を読了しました。◆

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