第0472日目 〈歴代誌上第20章:〈アンモン、アラムとの戦い〉2/2with『罪と罰』読書、仕切り直し。〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第20章です。

 代上20:1-8〈アンモン、アラムとの戦い〉2/2
 年が明けて右記が終わり、季節は冬から春になった。地面は乾き、人足や車の往来も楽な時季の到来だ。戦のし易くなる頃でもあった。
 ヨアブは軍を率いてヨルダン川を渡り、アンモン人の土地を蹴散らして進み、ラバへ至りそこを攻略した。ラバの王の冠(1キカルの金で作られ、宝石が散りばめられていた)はダビデ王の頭を飾り、町の住民は労働力として使われた。
 その後もペリシテ人やガト人、ラファの子孫との戦いがあった(ex:サム下)。が、敵対者はことごとくダビデとその軍の前に倒れた。

 代上20の並行箇所はサム下11:1-21:11で、読書に用いている横組み二段の新共同訳では12頁分(P248-259)に当たる。
 読み較べてみてわかるのは、サム下にあった数々のエピソード━━例えば、ダビデ王の醜聞(サム下11:2-12:25)や王の子アムノンと姪タマルの愛憎(サム下13:1-20)、それに端を発したタマルの父にしてダビデ王の子アブサロムの反逆(サム下13:21-20:3)、ダビデ王のエルサレム放棄から帰還まで(サム下17:14-20:3)、を歴代誌はことごとく欠落、もしくは無視している、という点だ。
 サムエル記では如何なる者も特別扱いしたり、理想化したりしなかった。が、歴代誌はダビデにまつわるエピソードの取捨からもわかるとおり、幾分かその傾向があるのは事実である。その理由は、間もなく判明する━━というよりも、歴代誌の主目的(3つあるがその内の1つ)がわかれば、サム下で描かれたダビデ王朝の闇の部分が代上20で省かれたのはなぜか、が察せられる仕組みになっている。
 では、その主目的(の1つ)とはなにか? 代上22以下の神殿建築に他ならぬ。が、これはまたその時に……。



 ちょっと間が開いてしまったので、土曜日から『罪と罰』を最初から読み直しています。1日平均60頁を目安にしているのですが……。◆

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