第1626日目 〈マカバイ記一第10章3/3:〈アレキサンドロス大王とプトレイマオス王の同盟〉、〈ヨナタンの成功〉&〈ヨナタンとアポロニウスの戦い〉with原稿入力時間の短縮を目指したい(1/2)。〉 [マカバイ記・一]

 マカバイ記一第10章3/3です。

 マカ一10:51-58〈アレキサンドロス大王とプトレイマオス王の同盟〉
 アレキサンドロス・バラスはプトレマイオス朝エジプトの王プトレマイオス6世に使者を送り両国の間に友好関係を築こうと提案した。また、6世の娘を自分の妻に欲しい、と願った。そうすれば自分は娘婿として、義父と妻にそれぞれふさわしい贈り物を捧げることができるだろうから。
 プトレマイオス王はこの申し出を受諾した。但し、プトレマイオスの町まで出てきてほしい、そこでわれらは会見し、娘をあなたに嫁がせよう。
 2人の王は地中海沿岸にある町プトレマイオスにて会い、婚礼の宴が設けられた。アレキサンドロス・バラス王、プトレマイオス6世、6世の娘にしてシリア王アレキサンドロスの妃となるクレオパトラ・テアにふさわしい絢爛たる婚礼の宴であった。時に前151年(第162年)。

 マカ一10:59-66〈ヨナタンの成功〉
 その宴席にはヨナタンも招かれていた。「ヨナタンは威儀を正してプトレマイオスに行き、二人の王と会見し、王たちとその友人に金銀、それに多くの贈り物をし、彼らの好意を得た。」(マカ一10:60)
 が、そこには律法に背く者ども、イスラエルの疫病のような男たちも集まっていた。この連衆はアレキサンドロス・バラス王にヨナタンについて讒言したけれども、王は賢明にもこれに耳を傾けたり一瞥することがなかった。
 王は、ヨナタンにいまの服を脱いで紫の衣に着替えるよう言った。かれがそうすると、今度は自分の隣に坐らせて、重臣たちを呼び、これからヨナタンを連れて町の中央へ行き、民衆の前でこう言ってくるのだ、と命じた。曰く、今後如何なることがあろうともヨナタンに対して讒言することは許さぬ、また如何なる理由があろうとかれを妨害することも許さぬ、と。律法に背く者ども、イスラエルの疫病のような男たちは紫衣をまとい王の栄誉を受けているのを見、また王の言葉を聞いて、すごすごと退散した。
 「王はヨナタンをたたえ、彼を第一級の友人の一人に加え、軍の指揮官及び地方長官に任命した。かくしてヨナタンは無事に、また満足してエルサレムに帰った。」(マカ一10:65-66)

 マカ一10:67-89〈ヨナタンとアポロニウスの戦い〉
 前147年(第165年)、セレコウス朝シリアに新たなる王位請求者が現れた。前王デメトリオス1世の子デメトリオスである。かれは虜囚の地クレタを出て先祖の地に入ったことを知ると、アレキサンドロス・バラスは不安になり、アンティオキアへ戻った。
 デメトリオスはフェニキアの総督アポロニウスにコイレ・シリアの総督をも兼務させ、ただ一人自分に刃向かう存在となったユダヤを滅ぼすため大軍を召集、出撃させた。アポロニウスはヤムニアに陣を敷くと、大祭司ヨナタンに書簡を書き送った。エルサレムを擁す山岳地帯でしか戦えないことを証明したいなら、平野部に降りてきてわれらと戦ってみせよ、と挑発する内容の書簡だった。「わたしが誰であり、我々の後ろ盾が誰であるか、聞いて教わってこい。」(マカ一10:72)
 憤慨したヨナタンは兵を率いてシオンの山から平野部に降り、敵の守備隊が駐屯するヤッファの町に向かって陣を敷いた。
 小競り合いの後、ユダヤ軍はヤッファの町を落とし、アゾトの町でアポロニウスが指揮する敵の本隊とぶつかった。後方からは敵将があらかじめ潜ませておいた1,000の騎兵が迫り、ユダヤ軍を包囲した。ユダヤ軍は終日攻撃に遭って苦しめられたが、ヨナタンの励ましによってよく耐え、防戦に務めた。
 やがてユダヤ軍に反撃の狼煙を上げる時が来た。敵軍の馬に疲れが見え始め、敵兵の足も乱れ始めたのである。ヨナタンはすかさず敵の密集部隊に切り込んで、粉砕した。セレコウス朝シリアの軍隊は退却してアゾトの町へ、町中にあるベト・ダゴンの神殿に逃げ込み、かれらの神に救いを求めた。ユダヤ軍はそのアゾトを、周辺の町もろとも焼き滅ぼした。「ヨナタンはその地を離れ、アシュケロンに向かって陣を敷いた。町の者たちが威儀を正し、盛大に彼を迎えた。」(マカ一10:86)ヨナタンはおびただしい量の戦利品を携えて、エルサレムへと帰って行った。
 ⎯⎯この戦果を聞いたアレキサンドロス・バラスは、ヨナタンに更なる栄誉を与えた。また、エクロンとその周辺地域すべてをかれの所領とした。

 ヤムニア、ヤッファ、アゾト、エクロン、アシュケロンはいずれもユダヤ西部の平野部に位置し、エクロン以外の町は地中海沿岸にあります。
 アゾトという町を、われらはかつてアシュドドという名で知っていた。その昔、奪われた契約の箱がこの町のダゴンの神殿に運び込まれたけれど、もたらされる災厄をペリシテ人が恐れ、この契約の箱をガドの町へ移した、という描写がサム上5:1-8にある。新約の時代になるとアシュドドはアゾトの名で呼ばれるようになった。旧約聖書の時代から新約聖書の時代へ、時間は確実に流れていることを実感させられますね。



 ここまでの入力と執筆に1時間18分43秒かかっています。これが早いかどうか、と訊かれたら、決して早くはない、むしろ遅い方ではないだろうか、と考える。
 挿話の要約(語り直しと開き直れるのはいつだろう?)部分は下書きが済んでいるのだから、そのまま入力すれば時間の短縮は図れる(筈な)のだが、どっこい事情はそれを簡単には許さない。あくまでそれは下書きであって決定稿ではないからです。
 推敲を重ねてきれいに清書したものをかたわらに置いていれば、もうちょっと時間の短縮ができるのではないか。タイピング・ミスなど他にも時間がかかる原因は思いつくが、まずは入り口から改めてゆくようにしないとね。
 原稿執筆の資料がぜんぶ電子書籍化されて、すこしでも安価に提供されていればなぁ。これが実現されていて、入力の段階で改めて聖書を読み直したり、資料に基づいて書き直したりする必要がなくなれば、もう少しきれいな、暫定決定稿というべき原稿が書けると思うのだけれど。絵に描いた餅なんかではなく、真剣なお話です。
 ちなみにここまでで1時間34分44秒。呵々。◆

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