第1792日目 〈「『SFマガジン』誌が隔月刊化」という知らせに接して。〉 [日々の思い・独り言]

 『SFマガジン』誌が来年4月から隔月刊になる、と、Twitterで知った。同じ早川書房発行の雑誌、『ミステリマガジン』と『悲劇喜劇』もやはり隔月刊になるそうだ。なお、『SFマガジン』と『ミステリマガジン』に関しては、web版もスタートする様子。
 編集長のツイートによれば今年に関しては黒字経営である由。ならば隔月刊になる理由は経済的なものではない、と単純に考えてよいのだろう。理由はともかくとして、休刊とか廃刊でないのが救いか。いまや日本唯一のSF専門誌としてますます存在感を強めているこの雑誌が消えてしまうことだけは、なんとしても避けていただきたい。
 わたくしはSFが好きだが、SF小説を愛読していた年月とそこから離れて他ジャンルの小説を読んで喜々としていた年月を較べれば、いまや後者の方が長くなっている。冷静に考えるまでもなく、このジャンルの良い読者ではない。
 しかし、『SFマガジン』誌は高校生のときに読み始めてから数年の間、毎月講読していたたった一つの小説雑誌である。目的は専ら<リーダーズ・ストーリー>への投稿にあったが、いまやそのコーナーもなくなってしまった。そうしてその後、特集に関係なく毎月購読するような小説雑誌と出会っていない……。
 いまは無き神保町の東京泰文社でバックナンバーを漁ったのも、良き時代の幸福な思い出となってしまった。そうして今度は、刊行ペースを落とすという知らせに接した。
 ちょっと淋しくなるが、仕方ない。われらにできることは、毎号欠かさず講読し、掲載された小説や評論、ブックレヴューを舐めるように読みこんで、感想の手紙やフォーラムへの手紙(メール?)を編集部宛に送り続けることぐらいか。
 明日は休みだ。久しぶりに多摩川を渡って神保町に行こうかな。そうして、『SFマガジン』誌のバックナンバーを求めて彷徨しよう。そのあと、早川書房のPKD酒場まで足を伸ばしてみる?◆

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