第2928日目 〈I will impose sanctions on yours.〉 [日々の思い・独り言]

 人間五十年、化天のうちを比ぶれば/夢幻の如くなり/一度生を享け、滅せぬもののあるべきか/これを菩提の種と思ひ定めざらんは/口惜しかりき次第ぞ。
 「敦盛」の一節であります。
 むかしから好きで、口のなかで誦すこと度々。きちんとした註釈書に当たったわけじゃないので、解釈は相当に自己流ですが、時々ぴったりとこちらの心情に重なり合うことがあります。
 ──終活を始めました。昨日の原稿と正反対の趣の発言になりますが、びっくりする人などありますまい。誰が読んでるんだ、こんなブログ。それはさておき、終活を始めた。
 自分の持つすべての権利を禅譲し、独りの人生を無駄なく過ごすための作業を始めた。まさか死ぬ瞬間まで独りでいることになるなんて、思わなかったよ。
 向き合うこともせずに知ったような口で言うてくれるな。万事お茶を濁す態度に終始して済ませようとしたお前がそんな台詞を吐けるのか?
 どうぞ愉しんでください。◆

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