第2935日目 〈今年は小説をあまり読まなかった。〉 [日々の思い・独り言]

 しばらく読書感想文を書いていません。池上彰の5冊を取り挙げて以後は、その筆を執る気すら正直起きないでいます……。
 勿論、いろいろ読んでおります。件の5冊の時のように3時間程度で1冊というわけではないけれど、往復の通勤電車のなかで早朝と退勤後のスタバで、ちょこちょこ読み進めている。
 Twitter他SNS等含めてあれ以来の読書を顧みると、池上彰+佐藤優『僕らが毎日やっている最強の読み方』(東洋経済)、佐藤優『国家の罠』(新潮文庫)『獄中記』(岩波現代文庫)、池上彰+竹内政明『書く力』(朝日新書)、加藤周一『読書術』(岩波現代文庫)、村上世彰『村上世彰、高校生に投資を教える』(角川書店)を読み、いまは池上彰+佐藤優『知的再武装 60のヒント』(文春文庫)です。
 太宰治が途轍もなく面白かったから、その反動かしらん……小説、全然読んでいません。まだ禁断症状が出ているわけではないが、渇きを覚えてきている。床には未読の松本清張が積み重なり、その先には新潮文庫のドストエフスキーが積んである。内、未読は2作。書架に目を転じれば新潮社の全集が場所を塞いでいるけれど、はてさて、このなかの何冊が最終的に読めるのだろう? 時間は、もうない。
 が、読めばどんなにか心が晴れるだろう。幸福を胸のなかに覚えることだろう。その一方で実際に手を伸ばして第1ページ目から読んでゆくことの出来る本がどれだけあるか、いつも不安を感じている。来年の愉しみになっている筈の村上春樹とスティーヴン・キングとて、例外ではない。
 されど、この2ヶ月で本当に読むのを愉しみにして購入した小説は、幾つもある。涼宮ハルヒの新作やラヴクラフトの新訳第2弾、クック『図書室の怪』、書肆盛林堂が刊行したスミスやハワード、ダンセイニ卿の作品集、ダンセイニ卿研究者が翻訳して自費出版した卿の少年少女向け長編小説、だ。別の言い方をすれば、仮に万一小説の感想文を書くことができるならば、すくなくともネタ本に困ることはない、ということにもなる。
 顧みて今年は読書感想文を定期的に執筆することはなく(太宰読書中は別として)、自由気儘・行き当たりばったり無計画に本ブログでお披露目してきた。来年は、ジャンル不問で2週間に1本ぐらいのペースで感想文を、読者諸兄にお読みいただけるようにしたいなぁ、と企んでおりますが、さて、果たしてどうなりますことやら。
 他人事のようで恐縮ですが、こんな風にお茶を濁しておけば、たとえ半年に1本しか挙げられなかったとしても、言い訳は立つんではないか。違う?◆

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