第3030日目 〈語り継いでゆくことは年長者の役目と気がつく。〉 [日々の思い・独り言]

 先達てわたくしは「昭和から平成へ」という題のエッセイを書いて、本ブログでお披露目しました。書きながら当時のことが様々胸のうちを去来しました。懐かしい時代、であった。楽しい時代であり、暗い時代でもあった。そうして案外と記憶に焼きついていること多々な時代でもあった──それらは極めて生々しく、輪郭は多少ぼやけていると雖も鮮明で、その場の空気感と一緒に記憶の襞にこびりついて、離れることがない。
 それらを語ろうと思う。語ってゆかねばならない、と思う。そんな風に、前述のエッセイを書きながら、書き終えてから、自分の役目のように思うようになったのです。
 とはいえ、それは勿論、かねて伝えた自分が生まれてから以後の昭和史をそのまま指すのではない。申しあげているのは、自分が覚えているあの時代の出来事、些末なものに終始するが昭和と平成に自分が経験した出来事を、日向ぼっこしながら縁側で孫に語って聞かせるような昔話みたく文章にして本ブログにお披露目してゆこう、ということである。
 終わってみれば昭和と平成は好対照の時代であった。どちらも暮らしやすいが、どちらも脛に傷持つ時代であった。だれもが未来に希望を抱き、同時に不安を飼った時代であった。そんな時代の出来事を、あの時代にあったどうでもいいような小さな出来事を、これから時々書いてゆきます。
 どうぞよろしく。◆

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