第3099日目 〈『ラブライブ!スーパースター!!』第1話;穂乃果ちゃん疑惑にまつわる考察と願望。〉 [『ラブライブ!スーパースター!!』]

 波乱のなかで東京オリンピック2020が開幕、日本勢の金メダル獲得が速報テロップで流れる光景も見馴れたものとなってまいりました。同地にあった旧国立競技場は取り壊されて、2019年11月に新国立競技場が竣工しました。2020年元日のサッカーの試合で杮落としをむかえた新国立競技場は開会式及び競技の主会場となり、これからも数多くのスポーツやその他イヴェントの舞台となって、歴史を刻んでゆくのでしょう。
 その新国立競技場のJR山手線に於ける最寄り駅となるのが、原宿駅。フリーランスのライター時代は足しげく通った、なつかしい駅、なつかしい街です。古めかしく趣ある木造駅舎も度重なる改良工事の末ついに解体、昨2020年3月から新駅舎の運用が開始されました。新駅舎になってまだ一度も原宿駅で降りたことがないのですが、旧駅舎を新駅舎に隣接する形で残すとか、お召し列車用の改札とホームも同様に残すなど事前にアナウンスされていたと記憶しますが、そのあたりは実際、どうなったのでしょう。
 さて、こんな話題で始めたのはいうまでもありません、題名にもあるように、この地を舞台とした『ラブライブ!スーパースター!!』のお話をしたかったためです。
 第1話最後にLiella!のメンバーが挿入歌「未来予報ハレルヤ!」を歌い、最後を澁谷かのんが〆たわけですが、群衆の前で歌い終えて「私、もしかして歌ってた!?」と呆然となる場所が竹下通りでした。その直前、やはりかのんが歌っているとき、ちらっと、ほんの一瞬でしたが、気にかかる背景が映し出された。よろしければ、第3088日目に埋めこんだYouTubeをご覧いただけれると嬉しいです。経過時間でいえば22分38秒の箇所となります。
 かのんが歩いている背景に喫茶店があるのはおわかりいただけることでしょう。その店の名前は「COFFEE HONOKA」でありました。……ほのか?
 ほのか、といえばシリーズ第1作、『ラブライブ!』の主人公にしてμ’sのリーダー、高坂穂乃果ですね。神田須田町の老舗和菓子屋穂むらの長女で、一部媒体では跡取り娘となっていたような気も。にもかかわらず筋金入りの和菓子嫌い、第1期第1話でさっそく、「あんこ飽きた、白あんもっと飽きた」と喚いて母に叱られ、小学校時代には「おまんじゅう うぐいす団子 もう飽きた」てふ名句を国語の時間に披露した才媛……もとい女の子です。その反動でパンが珍しく、通学カバンにこっそりランチパックをしのばせて機あるごとにパクついて、第2期第6話ではそれをネタに東條希が真似していました。
 そんなパン好きの穂乃果が家業を継ぐことなく始めたのが、竹下通りの「COFFEE HONOKA」なのか、といえば、「さて?」とこたえざるを得ない。かといって一時的な開業とも思えない。μ’sメンバーや神モブ3人の誰かが喫茶店を開くのに共同出資して、実際の業務にタッチしない代わり屋号に自分の名前を貸したとか、そんな可能性は、実際の商売で似たようなことはありますから否定できない。いずれにしても、うーん、なんなんでしょうね、この屋号。
 もし仮に、事情や過程がどうあれこの店を、高坂穂乃果が経営しているとして。『ラブライブ!スーパースター!!』の時系列はあきらかにされていないけれど、アニメ版『ラブライブ!』の時代からは既に8年以上が経過している(アニメ第1期は2013年1月から)。当時17歳だった穂乃果は2021年7月時点で24歳、来月8月で25歳になります。電撃G’sモバイルを起点にすれば、8月で28歳です。
 果たして穂乃果が『ラブライブ!スーパースター!!』にカメオ出演、友情出演、特別出演する可能性はあるか? 澁谷かのんたちLiella!メンバーにかかわる展開はあるか? シリーズ過去作ではけっして描かれなかった先輩スクールアイドルとの直接の関わり合いは実現するか? ネット上で「COFFEE HONOKA」について侃々諤々する考察ページや動画を見ていると、否定する意見が目立つようです。実現したらいいけれど、してほしくない……という複雑なファン心理。
 が、わたくしはそのような展開はあって良いと思う者です。すくなくとも『ラブライブ!サンシャイン!!』に於けるAqoursとSaint Snowのはじめての邂逅よりはムリヤリ感も不自然さも拭えるのではないでしょうか。
 かのんたちが通う結ヶ岡女子高等学校に近く、澁谷かのんや唐可可、嵐千砂都の日常生活圏内に竹下通りがある以上、なにかの機会に扉をくぐることはじゅうぶんあり得るし、ゆめ不自然な展開ではありません。
 かのんに至っては家業と同業になるわけだから、母親と穂乃果が知り合いであったり、あるいはかのんが興味本位で「COFFEE HONOKA」に入ってみる、という展開も、不自然ではないでしょう。
 穂乃果がカウンターに立ち接客をしていて、かのんたちがスクールアイドルの話をしていれば耳をそばだててしまうことは自然な行動であり、おもわず声をかけてしまってもなにも可笑しくない。かのんたちが穂乃果の顔を知らずとも可可があとで思い出して騒ぐことはたやすく想像できます。活動が行きづまったときは助言を求めにふらりと立ち寄る光景だって、あり得ぬことではないのでは。
 ──とまぁ、たった1つの背景場面から滔々と、妄想という名の願望を書き連ねてみました。個人的には実現したらいいな、と思いますし──むろん、程度問題ではありますが──、実現しなかったらわたくしが二次創作を執筆して本ブログにお披露目します(アウトラインが既にできあがってしまった)。
 いずれにせよ『ラブライブ!スーパースター!!』が、『ラブライブ!サンシャイン!!』とは一線を画し、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』寄りでもないようだ、と判明しつつある現時点に於いて、本作をシリーズ第1作、即ち『ラブライブ!』の正統後継作と位置附けることはけっして間違っていないでしょう。そうした観点からも、過去シリーズでメインを張ったスクールアイドルの先輩たちとLiella!が、良い形で邂逅してくれればいいな、と願っていることをお伝えして、本稿の筆を擱きます。◆

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