第3165日目 〈むかし、悪酔いした公園で、〉【完全無削除版】 [日々の思い・独り言]

 公休の今日、ちょっと用事があってみなとみらいへ出掛けた帰り、最寄り駅で仕事帰りの奥方様と遭遇した。わたくしが大手町勤務だった夏以来だから、偶然が作用したという意味では1カ月ちょっとぶりの、駅からのいっしょの帰り道である。
 帰宅時間がすこし遅くなる旨自宅へ連絡してから、途中のスーパーにて買い物ついでにアルコールを買いこみ、道の途中にあるマンションの公園で2人、ベンチに坐してしんみりゆっくり肩くっつけてお話などする。こんな時間、久しぶりだ。最近は仕事が忙しくて午前様が当たり前になっているからなぁ。接する時間が総体的に減ってきているのを実感している。
 いけない、いけない。奥方様はただいまご懐妊中である。彼女が平静に、安寧に日々を暮らせるようするのは夫の務め。家事の分担とかそんなのは当たり前の話、メンタル・ケアも大事な役目なのだ。……とは流石に家庭を持って子供を授かってみないとわからぬことではありますね。
 ──久しぶりに訪れた語らいの時間をわれらは、帰宅途中のマンションになる公園で過ごした。が、奥方様は知らない。ここが昨年末から年あけて晩冬に至るまでの間、夫にとってどのような場所であったのか、を。
 咨、ここはその時分、毎晩のように、ベンチへ腰をおろして浴びるように酒を呑み、浴びるように酒を呑み、時に泥酔してげんげろげーした場所なのだ。事件の勃発以前も収束以後も奥方様とはここでぼんやりと気を過ごして睦みもした場所であるから、彼女にはなんの含みもない公園ではある。が、隣にいる夫にとっては……。
 こんな風に書いていられるのは勿論、既に知っており、そういう状態だったことを既に告解済み、懺悔済みであるから、比較的落ち着いて書くことができているわけで。
 ……そうではあっても、こんなことを書くなんて、人格を疑われても仕方ないな、とは思うている。開き直っているわけでないし、自分のなかで完全にそのあたりの事柄いっさいが精算できているわけでもないが、どうにか肉体も精神も治癒しかけているいまは、書いても心乱れたり落ち着きをなくすなんていう症状は認められないので、奥方様との結婚はまさしく慶事であった、と捉えて然るべきなのだろう。かつての人には本当に申し訳なく思うているけれど。
 ……否! そんな風に考える必要なんてないじゃんっ!! 幻滅のきっかけを作り、人格と理性と品性を疑う発言を真っ昼間から繰り広げてみせたのは、いったい誰だ。わたくしが気にかける必要なんて髪の毛程もない。そこまでお人好しになる必要は考えるまでもなく、ないじゃんか。あのときの昼間から繰り広げられた痴態に満ちた会話を、世の良識ある人たちに聞かせてあげたいものである。
 申し開きはあるか?
 基本的に過去にかかわりのあった人たちについてはほぼ大概、後々まで覚えていて、その後元気に暮らしているかな、とか、良縁を得てすこやかに暮らしているかしら、病気はその後どんな具合だろうか、嵐は遂に解散してしまい櫻井と相葉の結婚報告が同時に流れてきたけれどあの人は大丈夫かしら、なんて具合に、気にかけるというか、ふとしたときに思いを馳せること度々なのだが、例外となる存在は必ずいる。
 ああ、悍ましい。
 思い出すことで生じた、穢れを祓おう。すべての邪気を払ったら、手をつないで家に帰ろう。◆

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