第3167日目 〈緊急事態宣言解除のその夜に思う事。〉 [日々の思い・独り言]

 緊急事態宣言が解除された翌日の今日、待ち構えていたように台風がやって来た。雨というよりは風に警戒されたし、というのが気象庁の発表であり、NHKの天気予報での常套句であったが、外れることはなく会社の入っているビルも結構な暴風に悩まされた。そうしてそれも収まった頃に退勤して帰宅してみればあと10数分で20時になる、という時刻。いつもよりはずっと早い退勤時刻、帰宅時間である。
 帰宅する途中にはファミレスや居酒屋、チェーンの喫茶店があるのだが、やはり閑散としていた。20時近いとなればそれもその通りだが、やはり淋しさと嘆息は否めない。
 幾ら緊急事態宣言が解除され、蔓延防止等重点措置も解除されたからとて、店舗営業時間に制限が加えられている以上は人足が戻るわけはない。NKHのニュースに拠れば、福岡の天神・中洲や伊勢のおかげ横丁には賑わいが戻って来たという。
 たしかに件の居酒屋には、いつものその時刻に較べれば仕事帰りの人たちが酒を飲む光景は目立っていた。が、その顔触れは店の前を通りすぎたり、小1時間酒を飲んで過ごすだけのわたくしでさえ、いつもいる人たち、と認識する人たちだ。サンプルにはならぬ人たちである。
 果たしてわれらがCOVID-19が武漢から世界に向けて拡散される前に暮らしていたような世界での生活に戻ることはできるのだろうか。はばかることなくマスクをはずして気兼ねなく外を闊歩する日は戻ってくるのだろうか。
 緊急事態宣言が解除されてすぐの今日、そんなことを思うのはとっても自然なことではないか? コロナとの共存がもはや避けられぬ現象となった以上、願うことさえ愚か事と嘲笑する連衆もあろう。COVID-19がインフルエンザ同然の受けとられ方をする日が、いつの日か来るだろうか。
 ワクチンの接種が全世代に広まってゆき、それと歩を一にするように終わりなき暗い道の先に曙光が兆した。実際のところ、ここ数週間の感染者数の著しい減少傾向はどうだ。各自治体が設けたコロナ相談ダイヤルへの入電本数もオリンピック・パラリンピック以後、減少の一途をたどっていると聞く。これを希望といわずになんという。これを僥倖といわずになんという。これを喜びとせずになんとする。
 青空の下をマスクなしで、大好きな人と手をつないで歩ける日が早くやって来ますように。◆

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