第0016日目 [出エジプト記]

出エジプト記の32章です。


32章は5つの大きな段落に分けられます。
40日40夜経っても、モーセはシナイ山から下りてきません。

・不安になったイスラエルの民たちがアロンに、われらを導く神を与えよ、と乞い、金の雄牛像を鋳造させ、崇めるようになります。
【これは十戒で示された異神の崇拝、偶像制作の禁止に抵触します。】

・民の背反行為を知った主は、民を滅ぼさんといきりますが、モーセは必死に説得、翻心に務めます。

・シナイ山から下ってきたモーセは留守をまかせたアロンに問い詰め、アロンはそれを民の願いからやったことです、と弁明します。

・モーセに従ったレビ族(人)は背反者たちを粛正して、祭司へ任命されます。

・主は自ら民に臨まんとし、モーセはふたたび翻心を試みますが主は受け容れない。主の怒りが民を打ったのです。

初めてこ32章を読んで1週間ほどですが、たびたびこの章へ戻りじっくり読みます。
十戒で定められた規律に民が違反して、初めて主に裁かれるシーンの出てくる32章は、読んでいて思わず震えが走りました。

32章の引き締まった構成と緊密な描写に惚れ惚れします。これは史上もっとも力の漲ったショート・ショートではないか。
〈聖書は砂と風と石からできた言葉、砂漠の言葉、ごつごつした手触りの言葉で書かれている〉(『禁煙の愉しみ』新潮OH!文庫、『もっと、狐の書評』ちくま文庫)という山村修氏の言葉を、32章ほどはっきりと意識したことはありません。



聖書は、少しずつであっても毎日読み続けています。昨晩の就寝前に出エジプト記を約1ヶ月かけて、読了しました。
引かれた言葉に下線を引っ張ってあったり、言葉のメモなど書きつけてあったり、なかなかにぎやかな様子を呈しています。◆

共通テーマ:日記・雑感
第0015日目第0017日目 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。