第0220日目 〈士師記第1章:〈カナンの征服〉1/2〉 [士師記]

 士師記第1章です。

 士1:1-36〈カナンの征服〉1/2
【ここは3つのパートに分けられる。ユダ族とシメオン族、他小部族によるカナン侵攻を描く第1パート(士1:1-21)。ベテル占領の次第を物語り、ヘト人の脱出組が築いたルズの町の建設に触れた第2パート(士1:22-26)。各部族の嗣業の土地内にある未だ征服せざるカナン人の住む町が列記される第3パート(士1:27-36)。以上である。順番にノートする。】

 第1パート/士1:1-21
 ヨシュアの死後(実際には「モーセの死後」の誤転写かと思われる)、イスラエルの人々は主へ訊ねた、誰がいちばん最初にカナンへ攻めこむべきでしょうか、と。
 主は答えた、それはユダ族である、私は彼らの手に敵を渡した、と。
 ユダ族は同胞シメオン族と連携してカナンへ侵攻し、カナン人とペリジ人を滅ぼした。また、アドニ・ベセク(「ベセクの王」の意味)と戦ってこれを捕らえ、両手足の親指を切断。エルサレムへ連行して、死者の列に加えた。
 エルサレムはユダ族によって攻撃され、焔のなかに沈んだ。ユダ族とシメオン族は続いて周辺の町を攻め、倒した。

 第2パート/士1:22-26
 ヨセフの一族はベテル(旧名を「ルズ」という)の町へ接近した。探りを入れるために出された斥候は、町の入り口から出てきた男を訊問、侵入口を問い質してこれを得た。ヨセフの一族は、町中へそこから攻め入ってベテルを占領した。
 訊問された男はお目こぼしを受けて町を事前に脱出し、ヘト人の土地へ流れ着いて新たに町を築いた。そこはルズと呼ばれるようになり、今日までそこにある。

 第3パート/士1:27-36
 カナンはイスラエルの手に渡り、各部族には約束通り嗣業の土地が、ヨシュアと祭司エルアザルによって分配された。
 しかし、先住のカナン人すべてを根絶やしにできたわけではない。生き残った(イスラエルにとっては追放できなかった)カナン人は未だこの地に在り、住み着いており、一部はイスラエルの監督下で強制労働に服していた。
 これは即ち、主との約束/契約に違うことであった。主が“乳と蜜の流れる土地”カナンをイスラエルの民に渡すと彼らの父祖、つまりアブラハムに約束したときに示した条件は、あくまで先住のカナン人の絶滅を前提としたことを、思い出しておこう。

 どうにも始めからキナ臭い匂いが漂う士師記。
 いままでの書物とあきらかに異なる雰囲気のなか、一旦ヨシュア記の時代に戻って語り直されます。それは、既にその頃から民の心に二心が生じていたことを暗示すると共に、士師記第1章がヨシュア記の補足も兼ねているせいかもしれません。

 なお、〈カナンの征服〉は第2章前半部分にまたがります。第2章〈カナンの征服〉2/2として、明日に公開いたします。



 母校の同窓会イヴェントの打ち合わせで御茶ノ水へ。なにやら広報担当に……。しばしは無聊をこれで紛らわそう。
 民主党の代表は無念にもポッポーマウンテン(敬称無用)に決定した様子。
 なにも変わっていないじゃないか。これで総選挙戦うんだと。笑わせんな。小沢院政体制を公にしただけじゃないか、馬鹿者どもの集団が。政策責任が棚上げになる分、ロシアより質が悪いな。世襲禁止のお約束はどこに行った、ハト野郎?◆

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