第0222日目 〈士師記第2章2/2:〈主に背く世代が興る〉1/2〉 [士師記]

 士師記第2章(2/2)です。

 士2:6-23〈主に背く世代が興る〉1/2
 ヨシュアと彼に仕えた長老たちが死ぬと人心は荒び、主から離れて先住民の神へ仕えて、ひれ伏すようになった。それは主の御業を知らない世代が、イスラエルに興ったからである。
 民の背きに主は怒り、彼らを敵に手に渡した。苦境に陥ったときには憐れみを覚えて士師たちを立てて遣わし、救ったが、民は士師たちが死ぬとまた異神を崇めて姦淫に耽った。その、契約に背いた悪行は断たれることがなかった。
 主はイスラエルを試す、といった。それゆえ、イスラエルの嗣業の土地のなかに住まう先住民を追い払わなかった。イスラエルをヨシュアの手に渡すこともしなかった。

 「ヨシュアの手に渡す」とは「先祖の列に連なる」と同義と考えてよろしかろうと思います。嘗て祭司アロンが死ぬ場面(民26:20)にその表現は出てきました。
 《ダーク・タワー》ならば、「道の果ての開拓地」ですね。
 日本神話なら「黄昏国(よみのくに)」(ヨモツクニ、ヨミツクニとも)か。『日本書紀』では「黄昏(よもつくに)」(大系・上 第五段一書第六)「昏国(よもつくに)」(同 第五段一書第十)となりますが。素戔嗚尊の件りでは「根の国」とも表現されています

 ここで初めて、士師が現れて民のために戦った、と記述されます。



 母譲りの源氏鶏太(げんじけいた)好きで、文庫化された作品は殆ど読んだ、と自負しています。
 が、如何せん昔の文庫なので、活字が小さい、小さい……。夜や電車の中で読むには、ちと難儀な代物。自然と蒐集範囲は状態の良い単行本へ。
 全点復刊とはいわないから、代表作と目される十数作でも(できれば単行本で)新装されないか、と淡い期待を抱く平成21年仲春の夜半。
 そんな状況下で発行された未知谷の選集はよかったなぁ。◆

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