第0243日目 〈士師記第19章:〈ベニヤミン族の犯行〉1/3〉 [士師記]

 士師記第19章です。

 士19:1-30〈ベニヤミン族の犯行〉1/3
 これもイスラエルに王がいなかった時代の話である。
 エフライムの山地の奥に一人のレビ人がおり、ユダのベツレヘムから一人の側女を迎えた。が、側女は主人/夫を裏切り、実家へ帰った。レビ人は一軛(くびき)のろばと従者を連れてベツレヘムへ下り、側女を連れ戻そうとした。側女の父が乞うのに何日も滞在したけれど、遂に或る日、レビ人は側女と従者を連れてエフライムへの帰途に就いた。
 彼らはエブス人の町即ちエルサレムを過ぎて、同じベニヤミン領のギブアで夜明かしをすることにした。だが、泊めてくれる家もなく、広場で途方に暮れていた。そこへ畑帰りの老人が通りかかり、レビ人一行の事情を聞くと、自分の家へ招いた。老人はエフライム出身の者であった。
 その夜のことである。ギブアの町のならず者たちが老人宅へやって来て、レビ人を引き渡せ、と迫った。我々は彼を知りたい、と。老人はこれを断っていった。「この人がわたしの家に入った後で非道なふるまいは許されない。ここに処女であるわたしの娘と、あの人の側女がいる。この二人を連れ出すから、辱め、思い通りにするがよい。だがあの人には非道なふるまいをしてはならない」(士19:23-24)
 ならず者たちは側女を連れ出して朝まで輪姦し、側女は老人宅の敷居に手を掛けたところで事切れた。
 レビ人は側女の遺体をろばに乗せて郷里へ帰った。そうして遺体を十二の部位に切断して、イスラエルの十二の部族へ送りつけた。
 それを目にした同胞たちは、戦(おのの)いて、いった。「イスラエルの人々がエジプトの地から上ってきた日から今日に至るまで、このようなことは決して起こらず、目にしたこともなかった。このことを心に留め、よく考えて語れ。」(士19:30)

 士19:29「(前略)イスラエルの全土に送りつけた。」に続く七十人訳本文、「彼は自分が遣わした男たちに命じて言った。『あなた方はイスラエルのすべての人にこう言いなさい。「イスラエルの子らがエジプトを出た日から今日に至るまで、このようなことがあったか」』」と入る由。ずっと流れが良く、すっきりとした本文になったことであります。
 いや、それにしても、残酷と申しますか猟奇と申しますか……でも、ここが旧約聖書らしい箇所であることも、また事実といえましょう。



 散髪の帰り、100円ショップで必要なものを買い求めるも、帯に短し襷(たすき)に長し、の感深し否めません。
 近頃は更新がうまくゆかず、空白の日が生じること度々のようですが、だいじょうぶ、毎日きちんと更新中です。反映されるのが遅いのは、システムの関係かもしれません。◆

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