第0244日目 〈士師記第20章:〈ベニヤミン族の犯行〉2/3〉 [士師記]

 士師記第20章です。

 士20:1-48〈ベニヤミン族の犯行〉2/3
 イスラエルの人々がミツパへ集まってきた。ベニヤミン族の犯行を沙汰するためである。ベニヤミン族もこれを知った。
 イスラエルの人々が件のレビ人へ、犯行に至る経緯の説明を求め、レビ人はこれに答えた。最後にこういって、彼の話は締め括られた。「あなたたちイスラエルのすべての人々よ、ここで話し合って協議していただきたい。」(士20:7)
 が、問うまでもなく衆意は一つだった。我々は誰も自分の天幕へは戻らない、兵を選んでベニヤミン領ギブアへ攻めのぼろう━━「『ベニヤミンがイスラエルの中で行ったすべての非道を制裁しよう。』こうしてイスラエルの者が皆、一人の人のように連帯を固めてその町に向かって集まった。」(士20:10-11)
 全イスラエルはベニヤミンへ決議を叩きつけ、宣戦布告した。イスラエル同士が討ち合う内紛が始まった。
 しかしながらベニヤミン族ギブアの彼らは強く、内紛の初日と二日目はイスラエルの敗退に終わった。両日でイスラエルは40,000人の兵を失った。敗色ムード漂うイスラエルに主は告げた。
 「攻めのぼれ。明日、わたしは彼らをあなたの手に渡す。」(士20:28)
 イスラエルはギブアの町の周囲に伏兵を配し、その日を戦った。二日続けての勝利に、ベニヤミンは驕(おご)っていた。撤退するイスラエルが張り巡らせた罠にまんまとはまり、激戦の果てにベニヤミンは倒れ、イスラエルは鬨(とき)の声をあげた。その日に滅んだベニヤミンは25,000人である。「ベニヤミンの人々は自分たちに不幸な結末が訪れるとは思ってもみなかった。」(士20:34)
 さて、伏兵だが、ベニヤミンがイスラエルを追撃したあとで、彼ら伏兵はギブアを攻めて、占領を知らせる狼煙(のろし)を高々とあげた。それは雲の柱のようだった。「ベニヤミン人は、自分たちに不幸な結末が訪れるのを知って、うろたえた。」(士20:41)
 もはやベニヤミンに力はなく、ギブアの向こう側まで蹂躙されるのを許した。イスラエルの追撃を逃れたのはわずかだった。
 「一方、イスラエル人はベニヤミンの人々のところへ戻ってきて、町の男たちから家畜まで、見つけしだい、残らず彼らを剣で撃ち、どの町にも見つけしだい、火を放った。」(士20:48)

 これまでにも、同胞同士のささやかな規模の内紛(小競り合いというか喧嘩の大きくなったもの)はありました。が、士20ではこれまででもっとも大規模で、凄惨な内戦が語られます。
 前章での寄留者への仮借ない攻め上げが、斯くも大きな戦争を引き起こしたのです。その過程は凄まじく、処置は徹底しています。
 まだ士師記は1章を残しますけれど、主への信仰が不在の時代、そして、王さえいなかった時代を物語る士師記が、こうしてイスラエル同士の諍いで幕を閉じるのは、なにやら暗澹とさせられるのであります……。



 2009年の6月第1週は人生に於いて最も顧みるに不愉快な週となるであろう。これを帳消しにするwonderfulなことがありますように。
 たとえば? おぐゆーさん!
 伏して願い奉る。◆

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。